現場スタッフの「学びたい」を形にしたテーマ別研修

――テーマ別研修はどのような目的で始まったのでしょうか。

テーマ別研修は「介護スタッフ一人ひとりが、必要な知識や技術を学びやすい環境をつくりたい」という思いから始まりました。

チャームケアでは以前からさまざまな研修を実施していましたが、パートスタッフや時短勤務のスタッフは勤務時間の都合上、集合研修への参加が難しいこともあったんです。
学びたいのに学べない、というジレンマを解消し、「もっと多くのスタッフが学べる仕組みづくりを!」と既存の研修内容を再構築し、2025年7月からテーマ別研修をスタートさせました。

研修名の通り、ひとつのテーマに特化し、深く掘り下げて学べることが特徴です。スタッフ自身が興味のある内容や、今の自分に必要だと感じるテーマを選択できるため、自発的な学びにつながっています。

介護の仕事は日々変化しています。ご入居者様の状態も異なりますし、新しい知識や技術も次々に生まれます。だからこそ、継続的に学び続けられる環境づくりを大切にしています。
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24種類の豊富なテーマで実践力を高める

――研修テーマを教えてください。

現在は24種類のテーマ別研修を実施しています。

内容は介護技術だけではなく、認知症ケアやターミナルケア、感染症対策、緊急時の対応など幅広い分野を網羅しています。
例えば、清拭や移乗介助といった基本的な介護技術を確認する研修や、終末期を迎えたご入居者様への関わり方を学ぶターミナルケア研修が代表例です。また、認知症ケアでは、ご入居者様の行動の背景や心理を理解しながら、どのような関わり方が適切なのかを考えます。

現場では経験を積むことで身につくことも多いですが、知識として体系的に学ぶことで理解が深まり、より質の高いケアにつながります。経験年数に関係なく受講できるため、新人スタッフはもちろん、ベテランスタッフにとっても学び直しの機会になっています。

実際に受講したスタッフからは「自己流になっていた介助方法を見直すきっかけになった」「改めて基本の大切さを実感した」といった声も寄せられています。最初は20種類弱だった研修の種類も、同じテーマを細分化したり、再構築したりと、現在は24種類になりました。

※人材開発課:越田さんに「リーダー候補者研修」について伺った記事はこちら

Webと訪問研修を併用することで、より参加しやすい環境を

――テーマ別研修についてもう少し詳しく特徴を教えてください。

Web研修と教育研修課のスタッフがホームへ直接訪問して行う研修の2パターンで、学びをサポートしています。
40分で学べる気軽に受講できる内容の研修から、しっかり時間をかけて修得する90分コースの研修まで、豊富な選択肢も特徴の一つです。

研修の受講は毎月、エントリー方式で募集します。
自身が学びたいテーマを選んで受講できるため、「今の自分に必要な知識を身につけたい」という意欲に応えられる仕組みです。

従来は、キャリアセンターに集まり研修に参加いただいていました。キャリアセンターまで1時間以上かかるホームの方は、シフトの都合上参加が難しく足が遠のいてしまう、というケースもあったんです。

テーマ別研修では、訪問研修の場合、実際のホームに教育研修課のメンバーが足を運び、指導を行います。近隣の複数のホームからスタッフが集まり、実際には集合研修に近い形で学びを深めるケースもあります。
訪問研修は、状態の異なるご入居者様それぞれに合わせた介助方法がその場で学べるため、すぐに活用できる介助スキルが修得できます。

「この方への介助方法を相談したい」「認知症ケアについてアドバイスがほしい」といった要望があれば、実際にご入居者様の情報を聞き取りしながら研修を進めるわけです。机上の学習だけではなく、現場の課題を即座に解決できることは大きなメリットだと感じています。

実際に参加した介護スタッフからも「すぐに実践へ活かせる」「具体的なアドバイスがもらえるので分かりやすい」と好評です。私たち教育研修課としても、実際の現場を見ることで新たな課題やニーズを把握できるため、非常に有意義な機会になっています。

※河野さんと同様、教育研修課に在籍する福本雄介さんへのインタビュー記事はこちら(現在は異動されています)
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現場の要望をもとに研修内容をブラッシュアップ

――研修テーマはどのように決めているのでしょうか。

テーマ別研修は教育研修課だけで作っているわけではありません。
現場スタッフやホーム長から寄せられる要望を参考にしながら、「今、何が必要とされているのか」を考えて企画しています。

実際、「体格の大きなご入居者様の介助に悩んでいる」「腰に負担がかからない介助方法を学びたい」といった意見をもとに、新たに一つ研修を作りました。
介護スタッフだけでなく、ケアマネを対象とした研修や、ケアマネや看護師との連携についての研修など、さらに充実させていく予定です。

これまでの教育研修課主導から、現場の声に寄り添い拾い上げて反映していく形にしたことで、以前よりも身近で、実践に則した内容にブラッシュアップしました。

人気が高い研修は「緊急時の対応」と「実技系研修」

――介護スタッフから人気のある研修はありますか。

特に人気が高いのは緊急時の対応に関する研修です。

介護現場では、ご入居者様の体調が急変する場面もあります。
「まず最初にすることは何か」「救急車を呼ぶ判断やタイミングは?」など、落ち着いて行動できるよう、事前に知識や対応方法を学んでおきたいという声が多く寄せられていました。

緊急時の対応は、経験していても、いざとなると「早く対応しなければ!」と急ぐあまり余計に緊張してしまい、パニックになる方もいるでしょう。経験者からも「改めて基本を確認できて良かった」と嬉しい声をいただきました。

また、腰痛予防や介護技術など、実際に身体を動かしながら学ぶ実技系の研修も人気です。
「体が拘縮してしまうご入居者様への介助方法を知りたい」という現場の声を受けた、正しい姿勢のあり方を学ぶポジショニングについての研修も好評です。

受講後には「自信を持って対応できるようになった」「現場で役立つ知識ばかりだった」という感想もいただいています。やはり、学んだ内容をすぐに現場で活かせることが、多くのスタッフに喜ばれている理由だと思います。
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学び続けられる環境が、介護サービスの向上と働きやすさにつながる

――最後に、テーマ別研修に込めた想いをお聞かせください。

テーマ別研修は、40分~90分枠で研修体系を作成し、午前・午後と研修の時間を区切ることで、現場のシフト調整が効き、研修に参加しやすくなる工夫をしています。また、訪問研修を通して、実際のご入居者様を1事例とすることで、すぐに実践できる介助スキルの修得にもつながっています。

単に知識を伝えるだけの研修ではなく、現場で働く介護スタッフの成長を支える研修になっていると自負しています。

介護スタッフが自信を持ってケアを提供できるようになれば、ご入居者様にとっても安心できる環境になる。「成長できている」と実感できれば、仕事のやりがいやモチベーションにもつながる、という好循環が生まれます。

チャームケアには、学びたい気持ちを後押ししてくれる環境があります。研修を通じて知識や技術を身につけながら、自分自身の可能性を広げてほしいですね。

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