大学1年生からアルバイトで介護を経験

――寺尾さんが、チャームケアに入社された経緯をお聞かせください。

就職を考え始めた頃は、児童福祉を専攻していたこともあり、スクールソーシャルワーカーを目指して活動していましたが、なかなか内定をいただくには至りませんでした。

以前から福祉に関する仕事に興味がありました。当時は福祉=介護のイメージだったので、大学1年生のときから、現在も勤めているチャームスイート京都立本寺で、週2回のアルバイトとしてお世話になっていました。

せっかくだから、このまま働けないかと当時のホーム長に相談したところ、新卒として採用していただけることになったんです。チャームケアの懐の深い対応に感謝しています。

実は、あと50日働いたら介護福祉士の受験資格もクリアできる状況だったので、採用してもらえて本当に良かったです。
在学中に、社会福祉士と精神保健福祉士の資格を取得していたので、介護福祉士の資格も取れたら、これからの選択肢もぐっと広がるなという思いもありました。

おかげさまで、正社員になって3年が経ちました。チャームケアは私にとって、恩のある縁の深い会社です。

※寺尾さんの母校、大阪人間科学大学についての詳細はこちら!
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レクリエーションの企画がやりがいにつながる

――入社後、アルバイトの時とは違った点はありましたか。

アルバイト時代は、日頃からご入居者様と接する時間も多く、トランプや麻雀など日々の余暇を一緒に楽しむ機会がありました。
正社員になってからは、役割が増えたことで、これまでのようにご入居者様と過ごす時間の確保が難しくなり、モヤモヤした気持ちを抱えるようになりました。

ちょうど悩んでいた頃に、「レク委員をやってみないか」と声をかけてもらったんです。レク委員になることで、ホーム全体のレクリエーションを企画できるようになりました。
アルバイト時代とは違う形でご入居者様が楽しく過ごせるお手伝いができることに、やりがいを感じています。あっという間に、レク委員のトップである「レク委員長」にもなりました。

夏には、さまざまな種類のアイスクリームを買ってきて、ご入居者様にお選びいただくレクを実施しました。季節柄もあり、大変喜んでいただきました。

ハロウィンの時期には、仮装グッズを買ってきて、記念撮影をしました。
当初は介護スタッフが仮装する予定だったのですが、意外にもご入居者様が「面白そう。着てみたい!」とノリノリで参加してくださいました。
ホームに掲示した写真を見たご家族様が「こんな表情をするんだ!」と驚かれるとともに、ご入居者様の楽しそうな姿に、とても喜んでいらっしゃいました。

ホーム内で掲示し終わった写真や掲示物は処分していたのですが、少し前からファイリングして、アルバムとして共有スペースに置くようにしました。せっかくの楽しい思い出を処分してしまうのはもったいないし、残しておいて、いつでも見返せるようにしたいなと。

これが大変好評で、ご入居者様やご家族様がよくご覧になっています。自分でもナイスアイディアだったなと思っています(笑)。

※チャームスイート京都立本寺の介護リーダー中谷さんへのインタビュー記事はこちら
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恩師への近況報告から、大学生ボランティアにつながる

――大学生のボランティアに協力を得て、開催した秋祭りについてお聞かせください。

始まりは、お世話になった大学の教授に、「今こんなことをやっているんです」と、自分の仕事や秋祭りの準備について話をしたことでした。

2023年の夏祭りが計画不足で不完全燃焼に終わってしまったことがずっと心残りで、今年こそはみんなに楽しんでもらえるものにしたい!と意気込んでいること。
昨年よりも、屋台の種類や数を増やし、たこ焼きを提供できるように厨房とも連携していること。
飾り付けも食堂だけでなく、多目的室や他のスペースにも行い、ホーム全体でお祭りムードを演出することなども話しました。

たまたま教授が大学のボランティアのコーディネーターもされており「それなら、うちの学生にボランティアとして参加してもらえるよ」と、ご提案いただきました。
それまでは、ホームのスタッフ総出でなんとか人手を確保しなければと考えていたので、願ってもない提案に、「ぜひお願いします!」と、飛びつきました。

普段から、年に1~2回くらいの頻度でゼミに顔を出し、お菓子を片手に近況報告を行っていたんです。また、大学側からも、在校生の受験前に、社会福祉士や介護福祉士などの資格に合格した卒業生として、体験談を話してほしいと依頼されることもありました。
これまで築いた信頼関係が役に立って、嬉しかったですね!

秋祭りは大盛況!

――秋祭り当日の様子はいかがでしたか。

秋祭り当日は「福祉フィールドワーク」という授業の一環で、13名の大学生が参加してくれました。
射的、ヨーヨー釣り、輪投げ、ボールダーツ、ミニボウリングとたこ焼きの屋台を用意し、スタンプラリー形式にして、ご入居者様が平等に楽しんでもらえるよう工夫しました。

人手が潤沢にあったからこそ、これだけ大規模な催しに対応できました。最後に行った抽選会では、ボランティアの中からノリの良い子たちにお願いして、司会をお任せしました。

進行も上手で、抽選会もめちゃくちゃ盛り上がりました。1等の賞品は、近所のケーキ屋さんの洋菓子セット、2等以下もどなたがもらっても喜んでもらえるよう、ディフューザーや入浴剤、写真立てなどを用意しました。

15品ほど賞品を用意していたのですが、賞品が当たらなかったご入居者様からブーイングの声が出るくらい盛り上がりましたね。

かなりの人数のご家族様が参加してくださったことも、とても嬉しかったです。寝たきりのご入居者様は、幼稚園のお孫さんが代わりに参加されていたりもしていました。

風船を膨らませて飾り付けのガーランドにしていたら、片付けの最中に「風船ください!」と、お子さんから声をかけてもらいました。飾り付けも頑張った甲斐がありましたね。
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ボランティアが介護福祉に興味を持つきっかけに

――ご入居者様や大学生、教授の感想や反応はいかがでしたか。

力を入れただけあって、ご入居者様をはじめ、ご家族様からも大変好評でした。なかなか大学生と接する機会はないので、ご入居者様も喜んでいらっしゃいました。

教授からも「有料老人ホームでのボランティアはなかなかないので、大学生にとっても良い経験になった」と言っていただきました。
今回参加してくれた大学生は1回生だったので、実習よりもフランクに介護施設を体験できるボランティアが、介護福祉を知るファーストステップとして最適だったようです。

参加してくれた大学生にもアンケートを実施しました。チャームケアや介護に、とても興味があると回答してくれている学生もいて、予想以上の反応に、ニヤニヤしながらアンケート結果を集計していました(笑)。

実は、人材開発課の方にお願いして、秋祭りの前にチャームケアの会社説明会を開催してもらったんです。この活動が、将来的に入社のきっかけになったら、これ以上に嬉しい展開はないですね!
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ホーム・ご入居者様・大学生みんなに有益な活動を

――寺尾さんのこれからの目標をお聞かせください。

これからも、大学生を中心としてボランティアをお願いしていきたいと考えています。
初回ということで、私自身が主体的に動いて先導しましたが、今後は大学生にお願いするところも増やして、創造的にチャレンジしてもらえる環境を作れれば良いですね。

他の大学や、他のホームにも展開できる可能性がある活動だと思います。
ホームにとっては人手不足の解消につながる、ご入居者様にとっては若い世代との交流や楽しいレク・イベントに参加できる、福祉業界に興味を持つ大学生にとっても、現場の雰囲気を感じられる良い機会になる、と良いことづくめです。

資源と支援をつなぐ活動に、これからも積極的に取り組んでいきたいです!

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