ふっと笑顔になる瞬間を作りたい

――チャームプレミア鎌倉山で取り組まれている「スマイルボード」について教えてください。

「スマイルボード」は、思わず笑顔になるような面白かったことや楽しかったこと、嬉しかったことを、スタッフみんなで共有するボードです。仕事中のエピソードでも、プライベートや家庭で起こった出来事でも、話題は何でもOKです。「ポジティブな内容であること」に限定しています。

「2kg痩せた!」
「来年、社会福祉士を受験します」
「娘の高校の制服を着てみました(笑)」
…など、内容は本当にさまざまです。

ボードは休憩室に置いています。お昼の休憩時間などに読んでクスッと笑って、気持ちが和む、明るい雰囲気になる、そういう時間を作りたいと考えていたときに浮かんだアイディアです。
私の提案を聞いて、「いいね!やろうやろう!」と稲毛ホーム長が背中を押してくださり、「スマイルボード」と命名してくれました。

忙しいと、どうしても表情が強張りがちですよね。一旦リセットする意味で、笑顔になれる瞬間があれば、気持ちが切り替わり、ご入居者様にも笑顔で対応ができるのでは?と考えました。

※実際のスマイルボードの活用風景はこちら。
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スタッフ同士のコミュニケーションも円滑に

――スマイルボードの取り組みを始めてから、スタッフのみなさんにどんな変化がありましたか。

記名でも無記名でも良い自由なボードなのですが、筆跡などで〇〇さんだなってわかります。普段、仕事ではあまり関わり合いのない方でも「へぇ~、こんなことあったんだ」とか、「こういう趣味があったなんて意外!」など、発見があってとても新鮮です。

お昼休憩のときの話題になっています。ご入居者様に「あなたの腕、干しガツオみたいだね」と言われたエピソードを読んだときは、思わず「干しガツオ」って何?と、Google検索して、盛り上がりました。ちなみに、ご入居者様的には筋肉があって羨ましいという褒め言葉だったようです(笑)。

ケアマネージャーさんや看護師さんなど、介護スタッフ以外のメンバーもスマイルボードに書いてくれます。エピソードを読むと、その人を知るきっかけにもなり、身近に感じることも多く、円滑なコミュニケーションにつながっていると感じます。

先日は、私から「小学校のとき、嫌だった夏休みの宿題は何ですか?」と、みなさんに質問してみました。お題を考えるのも楽しいんです。
私が「ちょっと時間あるときに書いてよ。」とお願いしていることもあって、「新井さんがそう言うなら」と付き合ってくれる優しいスタッフが多いです。忙しい中、続けてくれるみんなに感謝しています。

スマイルボードを始めてから、スタッフ同士の関係性が良くなり、ホームの雰囲気もより一層明るくなりましたね!

※チャームプレミア鎌倉山が取り組んでいる、地元農家さんとのプロジェクトに関する記事はこちら。
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義母の介護を機にトリマーから介護士へ

――新井さんが介護の世界に入られたきっかけを教えてください。

介護士になる前は、長い間、トリマーとして働いていました。トリミングを嫌がる犬もいるので、「綺麗になるからね~。2時間、頑張って我慢しようか。」と常に話しかけて、犬とも積極的にコミュニケーションを取っていました。特技は犬と話せることですね(笑)。

介護の仕事を始めたきっかけは、義母の介護です。
ホスピスに入居した際、対応してくださった介護士さんが、とてもスムーズにトイレの介助をされていました。どうお手伝いしたら良いんだろう、とあたふたする私に「重心移動がポイントなんですよ。私がやるので、ご家族の方はそちらにいらしてください。」と、こともなげに対応してくださったことに、感動しました。

その出来事をきっかけに、もっと介護のことを勉強したい!と思い、すぐに介護職員初任者研修の資格を取得しました。難しい義母でしたが、介護に関わっていくうちに、なんとかしてあげたいという気持ちが自然と湧いてきて、どんどん楽しくなっていきました。私が元々おばあちゃん子だったことも関係しているかもしれません。

その後は、重度の障害を持つお子さんの身の回りをお手伝いする仕事に従事しました。障害がありお話ができず、意思疎通が難しいケースもありました。そこでは目と目を合わせてコミュニケーションを取る大切さを教えてもらうと同時に、「笑いは通じる」ということも知りました。

面白いことを言ったりすると、障害のある子もちゃんとリアクションをしてくれるんです。笑ってくれることがとても嬉しくて、次はどうやって笑顔を引き出そうかな?と、いつも考えていましたね。

お仕事で高齢の方を介護したことがなかったので、ぜひチャレンジしてみたいと思い、2021年2月にチャームケアに入社しました。

※新井さんが勤めているチャームプレミア鎌倉山の記事はこちら。
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一致団結で取り組むレクリエーション

――先日、お祭りのイベントを開催されたと伺いました。

そうなんです。とても盛り上がりました!
私はレク委員をやっています。6月ごろに夏に向けてお神輿を作りたい!と提案したら、すごく立派なお神輿が出来上がりました。ダンボールで制作したお神輿のあまりの出来の良さに、お祭りが終わった後もダイニングに飾ってあるほどです。

最初は何か楽しいことできないかな~?お祭りはどうかな?という、ちょっとしたアイディアから始まりました。ご入居者様やスタッフだけでなく、忙しい中ケアマネージャーさんや看護師さんも協力してくれて、ホーム全体で、みんなで作り上げたお神輿になりました。

実は、制作途中に、あるご入居者様から「犬小屋みたい」と言われていたんです(笑)。
その一言に奮起したケアマネージャーさんが立派な屋根をつけてくれて「どうですか?これで犬小屋には見えないでしょ!?」と言っていました。他のスタッフからも積極的に意見やアイディアも出てきたり、日を追うごとに一致団結した取り組みになっていきましたね。

お祭り当日は、折り紙で装飾をして、統括リーダーが外部から呼んでくれた盆踊りダンサーズと、借りてくださった太鼓もあって、大盛況でした。ご入居者様からも「本当に楽しかった!」という声を、いくつもいただきました。
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みんなが参加したいと思えるイベントの企画

――今後、チャームプレミア鎌倉山で取り組んでいきたいことはありますか。

お祭りのイベントは「お神輿作りたいんです。」という、私の一言から始まった活動で、みんなが協力して一つのことに取り組めたことが、涙が出るほど嬉しかったです。
イベントを通して、ご入居者様との距離や、スタッフ同士の距離が近くなりました。

スマイルボードに始まって、みんなが参加できる活動が増えてきていると感じます。
これからも、みんなが参加したいと思うような楽しいイベントの企画など、笑顔があふれる明るい雰囲気のホームづくりに注力していきたいです!

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