介護職に就いたきっかけは地域に貢献したいという思い

――福富さんのこれまでのご経歴をお聞かせください。

2024年4月に新卒でチャームケアに入社し、今年で3年目になります。

もともとは公務員を志望しており、「地域に貢献したい」という思いから市役所勤務を目指して就職活動を進めていました。とはいえ、必ず公務員になれるとは限らないため、民間企業も視野に入れて検討していました。

当時は「地域に貢献=高齢者のサポート」という認識があり、高齢者と最も関わる機会が多い介護業界に興味を持ったことが、介護職を目指したきっかけです。

チャームケアでは、内定後から入社までの間に2ヶ月に一度、集合研修が行われます。まだ入社を確定していない時期でしたが、内定式や研修には参加していました。

研修はグループワークもあり、回を重ねるごとに同期とも打ち解けていきました。研修自体も楽しく、優しい人が多いと感じたこともあり、いつの間にか「この同期と一緒に働きたい!市役所がダメだったら、チャームケアに入社しよう」と決意していました。

一方で、公務員試験は受験者数も多く、グループというより個人で頑張る印象を受けました。結果的に市役所は最終面接で不合格となり、チャームケアへの入社を決意して現在に至ります(笑)。

入社後はチャームスイート新横浜に配属され、介護職として勤務しています。最初は大変かもしれない…と少し不安もありましたが、気づけば2年間続けることができました。振り返ると、意外と自分に向いていたのかもしれません。

仲良くなった同期とは、情報共有も兼ねてときどき集まり、遊びに行ったり飲みに行ったりしています。息抜きになるだけでなく、お互いのホームの話をすることで学びにもつながっています。切磋琢磨しながら成長できる、大切な仲間です。

※福富さんが勤務するチャームスイート新横浜のホーム長へインタビューした記事はこちら
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落ち着いて救急搬送対応ができたことで成長を実感

――ご自身の成長を感じたエピソードを教えてください。

先日、夜勤中に救急搬送の対応を行う機会がありました。初めての経験ではありましたが、119番通報やご家族様、ホーム長への連絡などを、落ち着いて対応することができました。
ホーム長からも「この2年で成長したって自分でも感じるんじゃない?」と言葉をかけていただき、自身の成長を改めて実感できました。

救急車で運ばれたご入居者様は、高カリウム血症で一刻を争う状況だったそうです。
夜勤帯でホームに看護師が不在の中、外部の看護師の到着を待つか、即座に搬送を依頼するかという究極の二択を迫られましたが、結果として搬送を選択した判断は間違っていませんでした。ご入居者様がご無事で本当に良かったです。

当日は一緒に夜勤に入っていた先輩スタッフと話し合い、ホーム長へ連絡した際にも相談しながら対応を進めました。周囲と連携しながら判断できたことが正しい選択につながり、チームプレーで乗り越えられたと感じています。
ひとりでは難しい判断だっただけに、相談できる先輩やホーム長の存在はとても心強かったです。

実は以前、別のスタッフが救急対応を行っていた際、担当外だった私までひどく焦ってしまった経験があります。その時に「前もって勉強しておかなければ、いざという時に動けない」と危機感を覚えました。
それ以来、OJTを通じて先輩から教わったり、マニュアルを読み返したりして緊急搬送の知識を蓄えていた努力が、今回の落ち着いた行動につながったのだと感じています。
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認知症のご入居者様への対応を試行錯誤中

――介護職のお仕事に関して「難しい」と感じることはありますか。

日々の業務の中で、とくに認知症の方への対応には難しさを感じています。認知症の症状の一つに「帰宅願望」があります。場所や時間の感覚が曖昧になることで、慣れ親しんだ我が家を求め、「自分の家に帰りたい」と、実際に施設を出ようとされる場面も少なくありません。

ありのままにご説明して納得してくださる方もいらっしゃいますが、一方でどうしても受け入れられない方がいらっしゃることも事実です。ここが現在のお住まいであると、どのように説明するのが良いか正解が分からず、今も試行錯誤を繰り返しています。
少しでもお力になれればと認知症に関する書籍を買って読んだり、その都度先輩に相談したりして、対応パターンを増やしています。

お世話になっている先輩とは、ときどき飲みに行くことがありますが、やはり必ずと言って良いほど、仕事の話になります。私からすれば完璧に仕事をしているように見える先輩方ですら悩むことがあると聞くと「自分ももっと頑張らないと!」と、良い刺激になります。

※「帰宅願望」についての詳しい記事はこちら

ご入居者様の懐の深さに救われている

――ご入居者様との印象的なエピソードを教えてください。

以前、担当フロアのご入居者様がお休みの際に使用されるパッドの当て方が不十分で、二日続けて横漏れさせてしまったことがありました。自分では丁寧に行っていたつもりでしたが、ご入居者様からご指摘をいただいたことで、改めて基本に立ち返り技術を復習する貴重な機会となりました。

不快な思いをさせてしまったにもかかわらず、「あなたのことを信頼しているから大丈夫よ」と、あたたかい言葉をかけてくださったんです。ご入居者様の懐の深さに、私が救われました。

チャームスイート新横浜にお住まいの方々は、とても豊かな人生経験をお持ちです。いつもみなさんのこれまでの人生のお話を楽しく聞かせていただいています。
もし公務員という道を選んでいたら、ここまでご高齢の方々の人生に深く関わらせていただく機会はなかったのではないかと感じます。

また、私はホームのレクリエーション係として、週に一度行われる外部業者が行うイベントの司会を担当することもあります。ご入居者様に楽しんでいただきたい!という思いで司会をすると、終了後に「今日の司会、とても良かったよ」と褒めていただけることがあります。ご入居者様からの温かな反応が励みになり、次も頑張ろうという大きなやりがいにつながっています。

日々の丁寧なコミュニケーションの積み重ねが、ご入居者様との信頼関係を築く礎となっているのだと実感しています。
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先輩にならい丁寧な指導を心がける

――最後に、福富さんの今後の目標をお聞かせください。

将来的にはホーム長になりたい、と考えています。
今はまだ先輩方のアドバイスによって自分の未熟さに気づかされる場面も多く、視野を広く持つことの難しさを痛感する日々です。まずはホーム全体の運営や業務をより深く理解し、後輩に対して自信を持って指導できる力を蓄えていきたいです。

ホーム長と面談をした際には「もっと周りの人に頼っていいんだよ」と言われました。周りに迷惑をかけたくないという気持ちから、何事も自力で解決しようとする性格を見抜かれていましたね。

今後は、自ら責任を持って完結させるべきことと、周囲の力を借りるべき場面をしっかりと見極めて、臨機応変に対応していきたいです。

また、時間の使い方は1年目の頃から課題としていますが、さらに工夫していきたいと考えています。日々の業務に追われるだけでなく、心にゆとりを持って行動することで、専門知識を深めたり、ご入居者様のためのより良いケアについて考える時間をさらに捻出したいですね。

今年はチャームスイート新横浜にも、新入社員が配属されます。これまでは先輩方に教わる立場でしたので、どのように接すれば良いのかと少し緊張する気持ちもあります(笑)。

私が新入社員だった頃、先輩たちが優しく教えてくださったので、当時を思い出しながら、丁寧な指導を心がけるつもりです。いつまでも「教わる側」の意識でいるのではなく、自分から積極的に声をかけ、後輩たちが安心して働けるよう全力でサポートしていきます。

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