リニューアルした3年次研修

――3年次研修の対象者と、研修の概要について教えてください。

3年次研修は、入社3年目(2021年4月新卒入社)が対象者となります。今回は首都圏で15名が参加しました。

3年目はホームでも中堅に位置し、良くも悪くも仕事に慣れてきたタイミングです。中には、リーダーやアソシエイトリーダー(次期リーダー候補)を務めているスタッフもいます。
また、多くは年明けに国家資格でもある介護福祉士の受験を控え、自分のキャリアについて考え始める時期でもあります。

そういった状況にあるスタッフに、コミュニケーションに関するワークやゲーム、これからのキャリアについて考える機会を設け、改めて仕事や将来について見つめ直す目的で、3年次研修を実施しています。

実は今期から、3年次研修の内容を大幅に刷新しています。
2023年7月から導入したアソシエイトリーダー制度に付随して、リーダー候補研修ができたことがきっかけです。リーダーになるための知識・技術・コミュニケーションを中心に、2日間にわたって行う研修ですが、従来の3年次研修とリーダー候補研修の内容に、多くの重複があったこともあり、今回の改訂に至りました。

※2022年4月に長瀬さんにインタビューした記事はこちら

コミュニケーションワークとキャリア教育が中心

――3年次研修のカリキュラムはどういった内容ですか。

力を入れているのは、コミュニケーションワークとキャリア教育のカリキュラムです。

コミュニケーションワークは、ゲームも取り入れつつ、コミュニケーションスキルを高めるためにはどうすれば良いかを学びます。あえて、コミュニケーションが取れないシチュエーションを体感してもらうことで、普段からコミュニケーションを図ることの大切さを知ってもらう意図があります。上手くいかないジレンマや、そのときの感情を理解し、解決するにはどうすれば良いかを考えます。

また、組織を意識した働き方を体感してもらうグループワークなども用意しています。
このカリキュラムは以前からありましたが、リニューアルし、さらにボリュームアップしました。3年目は、仕事にも慣れ自信がつくと同時に、課題解決や周囲とのコミュニケーションも「自分はできている」と慢心してしまう年次でもあります。

この研修を通して、改めて視野を広く持ち、俯瞰することで、しっかりと自身の状況を確認してもらいたいですね。
 (11099)

もう一つ、ポイントとしては「キャリア教育」についての内容を新たにプラスしました。
「キャリア教育」は、会社の中の役職だけのキャリアではなく、人生を含めた「ライフキャリア」を意識して考えていこうという内容です。

企業においては、従業員が主体的に自身のキャリアについて見つめ直す機会を設けることで、離職を防ぎ働く意義を再認識したり、キャリアアップや生産性の向上が期待できます。厚生労働省は、早い段階からキャリア教育を支援する方針を打ち出しているんですよ。

カリキュラムでは、限界を設けず積極的にチャレンジしていくことで見えてくるものがある、自分が思い描くキャリアを自ら考え形成していこう!というメッセージを伝えています。その上で、チャームケアでどういうキャリアを築いていけるかを紹介しています。

3年次研修参加者の声

――3年次研修の参加者はどのような反応でしたか。

以前からキャリアについて考えている参加者は、大きく頷きながら話を聞いてくれていました。また、漠然とした不安やモヤモヤがスッキリして、これからのキャリアについて真剣に考えるきっかけになった、何をすれば良いか鮮明になった、と感想をくれた参加者もいました。

3年目は、リーダーやアソシエイトリーダーといった次のステージを考える時期です。できることが増えて、少し仕事にマンネリを感じている人もいるかもしれません。だからこそ、余裕を持って「次に何をしようか」考えられる時期でもあります。

自分自身の人生がより充実するように頑張り、その結果会社にも貢献でき、評価が上がり仕事のやりがいにもつながる…という好循環が理想的です。個人的には一番伝えたかった部分なので、参加者にもこの思いが届いていると良いですね。

※2023年6月に新卒採用についてお伺いした長瀬さんへのインタビューはこちら

ホーム見学を担当することで仕事の魅力を再認識

――3年目の方たちは、他にどのような取り組みに参加されていますか。

学生の方を対象とした座談会に、よく参加してもらっています。介護職のやりがいや、チャームケアについて話したり、学生さんの疑問に答えたり。年齢が近いこともあって、学生さんも話しやすいようです。

また首都圏では、ホームで開催している学生さん向けの1日見学会を、トータルでお任せする取り組みを実施しています。初めての方には、まず最初に人材開発課のメンバーが行う見学会を見て、事前に雰囲気を掴んでもらいます。
学生さんが知りたい点に絞った説明や、よくある質問への答え方などを参考にしてもらい、自分ならどのように見学会を進めるかをイメージしていただきます。

3年目のみなさんにとって、いつも働いている現場ですが、いつもとは全然違う仕事になります。実際に担当したスタッフからは、介護の仕事の楽しさや大変さ、ホームやチャームケアの魅力を言語化することで、改めて良さを感じた、初心を思い出した、という声をいただきました。
「自分はこういうところに介護職のやりがいを感じます」と熱を持って話す姿に、憧れて入社してくださる学生さんもいます。見学会の対応をしてくれたスタッフに「〇〇さん入社してくれたよ」と話すと、すごく喜んでくれました。そういった情報もきっちり伝えることで、やりがいにつながっていると良いですね。
 (11106)

これからのさらなる活躍に期待

――3年次研修の参加者の方へ、メッセージをお願いします。

年明けには、介護福祉士の受験が控えています。受験対策用として、eラーニングを活用したプログラムも用意しているので、活用して悔いのないよう準備してもらいたいです。

今回参加してくれた3年目スタッフのうち、現在1名がリーダー、5名がアソシエイトリーダーです。視野を広く持ち、積極的に活躍の場を広げて、自分の思い描くキャリアを実現する人がひとりでも多く現れることを期待しています。

関連する記事

関連するキーワード

著者