大学で地方財政と介護について考える授業を実施

――甲南大学で授業を行うに至ったきっかけを教えてください。

甲南大学の関係者の方とのお話の中で、チャームケアが介護DXやIT機器を積極的に活用している点に関心を持っていただいたことが、今回授業をさせていただくきっかけになりました。

地方財政に造詣が深い足立教授をご紹介いただき、チャームケアが経済学部の講義の1コマで「地方財政×介護×持続可能性」についてお話をする時間を設けていただいたんです。

当日は、甲南大学の3~4年生を中心に、約200名の学生の皆さんがご参加くださいました。
介護保険は市区町村が主体となって運営されている制度であるため、経済学の観点から介護・福祉をどのように維持するか社会問題として研究する一環として、企業目線でお話をさせていただきました。

介護業界の問題とチャームケアが取り組む解決策を解説

――授業はどのような流れで行われたのですか?

授業ではまず、高齢者人口の増加により、このままでは介護保険制度が立ち行かなくなる恐れがあること、また少子高齢化の進行によって介護の担い手が減少している現状についてお話ししました。

介護保険制度は、各市町村が保険者(運営主体)となり、被保険者(加入者)が所得に応じて1~3割の自己負担で介護サービスを利用できる社会保険です。2000年に創設され、40歳以上のすべての国民が加入を義務付けられています。

さらに、高齢者の約8割が自宅で生活している現状を踏まえ、地域全体で高齢者を支える「地域包括ケアシステム」の構築が不可欠であること、介護・医療・生活支援が連携していく重要性についてもお伝えしました。

あわせて、厚生労働省が介護人材不足を重要な課題と捉え、国を挙げて介護ロボットやICT、テクノロジーの活用を推進している点や、チャームケアにおける介護DX・テクノロジー活用の具体例をご紹介しました。

チャームケアではテクノロジーへの積極的な投資によって業務の効率化を図り、収益に占める人件費率を抑制しながら社員の処遇改善につなげる新たな運営モデルを採用しています。
これらの取り組みについても図表を交えて解説したことで、学生の皆さんに介護業界の「今」を実感していただけたのではないでしょうか。
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チャームケアに入社される学生さんの大半は介護・福祉関連以外の学部

――大学で授業を行うことによる効果はどのようにお考えでしょうか?

実際に介護現場で働いている方の多くは、子育てが一段落し、時間に余裕が生まれる40代後半~50代が中心です。
ITやDXに親しんできたデジタルネイティブ世代ではないため、介護テクノロジーの導入に対してハードルを感じる方も少なくありません。

今回の授業では、介護業界そのものがテクノロジーの積極的な活用によってデジタル化を進めていることを知ってもらい、業界の変化を感じてもらいたいという思いがありました。

実際、チャームケアに入社する学生さんの約8割は、福祉とは関係のない一般学部の出身です。介護業界は、介護の専門知識だけでなく、テクノロジーに興味のある人材も活躍できるフィールドであることを、今回の授業を通して知ってもらえたら嬉しいですね。

あまり知られていないかもしれませんが、最近飲食店などで活用されている配膳ロボットは、介護施設でも活躍しているんです。
「少子高齢化」というワードはよく耳にするものの、学生の皆さんが老人ホームを訪れる機会はほとんどなく、介護の現場や働く姿を具体的にイメージするのは難しいのが実情です。

だからこそ、介護や介護施設を身近に感じてもらえる場をつくることも、介護業界が取り組むべき重要な課題だと考えています。
もしまた機会があれば、ホームで使用しているポータブルエコーやセンサーなど、実際の機器を持って来て触ってもらっても良いな、と早くも妄想しています(笑)。

※学生ボランティアが活躍してくれた夏祭りについてインタビューした記事はこちら
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介護業界に興味を持つ若い世代を増やしたい

――今後の目標や展望があればお教えください。

大学で授業をさせていただくことは、介護現場の「今」をリアルに感じていただける、非常に貴重な機会だと考えています。今回の授業内容は、学校就職サイト「キャリタスUC」にも概要を掲載しました。少しでもチャームケアを知ってもらうきっかけになれば嬉しいですね。

今回の甲南大学に限らず、お声がけいただいた学校へは積極的にお伺いしています。現在も、他の大学で同様の授業を実施できるよう、準備を進めているところです。

実は以前、チャームケアの老人ホームの徒歩圏内にある中学校から職場見学に来てくれた学生さんがいました。その後、福祉を学び就職活動を進めるなかで、「当時とても親切にしてもらった記憶があったから」と再びホームを見学に来てくれ、最終的に入社に至ったというエピソードがあります。
何がチャームケアを知ってもらうきっかけになるか分かりません。

少しでも多くの人に、チャームケアの理念や取り組み、働きやすさについて知ってもらい、介護業界で活躍する若い世代が増えるように、引き続きこのような活動にも注力していきます。

※2025年度入社式について徳田さんへのインタビュー記事はこちら

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