介護業界における外国人受け入れの現状と背景

 (16818)

外国人介護人材の受け入れ人数は増加傾向にあり、日本の介護体制を維持するうえで重要な役割を担っています。
ここでは、現在の受け入れ状況や国籍の傾向、外国人材の受け入れが進む背景と施設側の受入要件について確認します。

受け入れ者数の推移と国籍・地域の傾向

厚生労働省や出入国在留管理庁などの公的データによると、日本の介護現場で働く外国人スタッフの人数は年々増加しています。
とくにベトナム、インドネシア、フィリピン、ミャンマーなど、東南アジアを中心とした国々からの受け入れが目立ちます。
日本で専門知識と技術を学び、将来のキャリア形成を目指す人が増えていることが要因として挙げられます。

介護現場で外国人の受け入れが進む背景

外国人材の受け入れが進められている大きな背景には、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少と、それにともなう介護人材不足があります。
今後さらに高齢者人口が増加するため、持続可能な介護体制の構築が求められています。
日本人スタッフだけでなく、多様な背景を持つ外国人スタッフと協力して現場を支える体制づくりが多くの事業所で進められています。

外国人介護人材を受け入れるメリットと施設側の条件

外国人材を受け入れるメリットとして、若手人材の確保による現場の活性化や、多様な価値観に触れることによる既存スタッフの多文化理解の促進が挙げられます。
一方で、施設側が外国人を受け入れるためには、制度ごとに定められた法的基準を満たし、生活支援や日本語学習のサポート体制を整備するなどの条件が求められます。

【チャーム・ケア・コーポレーションからのコメント】
株式会社チャーム・ケア・コーポレーションでは、多様なバックグラウンドを持つスタッフが勤務できるよう、外国人材の採用をおこなっています。
近年では大学との連携や財団法人を通じた留学生の採用活動など、新たな仕組みを導入しながら雇用の安定と定着に注力しています。

▼関連記事はこちらから

外国人介護人材を受け入れる4つの主な制度と在留資格の違い

外国人介護人材の受け入れには複数の制度があり、それぞれ目的や就労可能な業務、在留期間が異なります。
希望する職場でどの制度が活用されているかを把握するために、主要な4つの制度を比較します。

特定技能(介護)

特定技能(介護)は、介護現場での即戦力として期待される人材を受け入れるための制度です。
一定の日本語能力と介護技能の試験に合格していることが条件であり、最長で5年間の在留ができます。
採用後、比較的早くから実務に携わることが期待される在留資格です。

技能実習制度と「育成就労制度」への移行見通し

技能実習制度は、日本の介護技術を母国へ移転し、人材育成に貢献することを本来の目的とした制度です。
実習生は働きながら最長5年間、計画的な指導のもとで技術を学びます。
今後は、人材確保と育成を両立する新たな「育成就労制度」への移行が予定されており、日本の制度に合わせたより長期的な就労を見据えた見直しが進められています。

EPA(経済連携協定)

EPA(経済連携協定)に基づく受け入れは、二国間の協定により、日本の介護福祉士国家資格の取得を目的として特例的に候補者を受け入れる仕組みです。
主にインドネシア、フィリピン、ベトナムの3カ国から受け入れており、ホームでの就労を通じた学習支援が前提とされています。

在留資格「介護」

在留資格「介護」は、日本の介護福祉士養成施設を卒業した人、または日本で介護福祉士の国家試験に合格した人が取得できる専門的な在留資格です。
在留期間の更新に上限がなく、専門職として日本で長期的なキャリアを築くことが可能です。
特定技能や技能実習から、国家試験に合格して「介護」へ移行するケースもあります。

【チャーム・ケア・コーポレーションからのコメント】
チャーム・ケア・コーポレーションでは、在留資格「介護」や特定技能をはじめ、さまざまな制度を活用して外国人スタッフを採用しています。
日本の大学で介護福祉を学び国家資格を取得して入社された方や、ホームでの勤務を通じて着実にキャリアステップを積んでいるスタッフが勤務しています。

▼関連記事はこちらから

外国人介護人材の受け入れで介護現場が直面する課題

外国人材の受け入れが進む一方で、言語や文化の違いによる課題も存在します。
求職者が事前に把握しておくべき代表的な現場の課題について解説します。

日本語力や専門用語によるコミュニケーションの壁

日常会話が可能なスタッフであっても、介護現場特有の専門用語や、ご入居者様の方言、微妙なニュアンスの理解が難しいことがあります。
コミュニケーションの相違は、業務の遅れやご入居者様との関係構築に影響を与える可能性があるため、現場での配慮や仕組みづくりが必要です。

介護記録業務や緊急時対応のハードル

介護記録の作成や申し送りなどの業務では、日本語の読み書きが求められます。
とくに手書きの記録や複雑な報告書は、外国人スタッフの負担になりがちです。
また、緊急時の情報伝達においても、言語の壁が課題となるケースがあります。

文化・生活習慣の違いによるケア方法の不一致

お食事、入浴、排泄など、生活に密着した介護業務では、母国の文化や宗教観、生活習慣の違いから、ケアの方法に対する認識が一致しないことがあります。
日本人スタッフとの価値観の違いから、業務の進め方について協力体制を築くために時間を要する場合もあります。

【チャーム・ケア・コーポレーションからのコメント】
コミュニケーションや記録業務の負担を軽減するため、チャーム・ケア・コーポレーションでは独自開発した「介護記録ソフト」の運用や、スマート介護士の資格取得推進など、DX化に取り組んでいます。
直感的に入力できるICTツールの活用によって言語のハードルを下げ、業務効率化とケア品質の維持を両立しています。

▼関連記事はこちらから

外国人介護人材の定着と活躍を促すための支援体制

 (16819)

外国人スタッフが長期間にわたって働き、専門性を高めていくためには、受け入れ側のサポート体制が重要です。
現場で実施されている主な支援施策について紹介します。

継続的な日本語学習と専門用語の習得支援

入国前後の研修だけでなく、就労開始後も継続的な日本語学習の機会を提供している事業所があります。
介護専門用語の勉強会や、日本語能力試験(JLPT)の対策講座を実施し、スタッフが業務をスムーズに進められるよう語学面からサポートする体制が求められます。

生活面のサポートとメンター制度の構築

日本での生活に慣れるための支援も実施されます。
住居の手配や行政手続きの補助、相談窓口の設置など、生活環境を整えるサポートです。
また、先輩スタッフが専任で指導・相談に乗るOJTやメンター制度を導入し、業務上の悩みを相談できる環境を作る取り組みもおこなわれています。

介護福祉士国家試験の合格に向けたキャリアパス支援

外国人スタッフが日本で長期的に就労するためには、キャリアパスの提示が重要です。
その一環として、介護福祉士国家資格の取得に向けたサポートを実施する法人が増えています。
学習用テキストの配布や勉強会の開催、資格取得にかかる費用の補助など、専門人材としてのステップアップを後押しする制度です。

【チャーム・ケア・コーポレーションからのコメント】
チャーム・ケア・コーポレーションでは、新入社員の疑問を解決する「メンター・メンティ制度」や、現場の声を反映した「テーマ別研修」などの指導体制を整えています。
実務の指導にとどまらず生活面の相談にも対応し、外国人スタッフが長期的に就労できる環境づくりを推進しています。

▼関連記事はこちらから

外国人と一緒に働く職場環境・ホーム選びで確認すべきポイント

求職者が応募や入社を検討する際、その法人が外国人の受け入れ体制を適切に整えているかを確認することが重要です。
事前に確認しておきたいチェックポイントを解説します。

研修制度や指導体制が明文化されているか

外国人スタッフを受け入れる際、現場の負担が偏らないよう、指導マニュアルや教育担当者の役割が明確になっているかを確認します。
段階的な業務移行の基準が定められており、計画的な育成体制が整っているホームは、すべてのスタッフにとって働きやすい環境を構築していると判断できます。

多文化理解と現場職員への意識改革がおこなわれているか

外国人スタッフへの支援だけでなく、受け入れる日本人スタッフ側への多文化理解研修が実施されているかもポイントです。
互いの文化や習慣の違いを尊重し、円滑なコミュニケーションを図るための機会が設けられている職場は、チームでケアにあたる体制が整っていると考えられます。

【チャーム・ケア・コーポレーションからのコメント】
チームづくりの一環として、チャーム・ケア・コーポレーションでは独自の「チャームマインド理解研修」などを通じて、全社的な理念共有と多文化理解を進めています。
お互いを尊重する風土を醸成し、日本人スタッフも外国人スタッフも協力して働ける環境の実現を目指しています。

▼関連記事はこちらから

まとめ

 (16820)

介護業界における外国人受け入れの現状や、特定技能・技能実習・EPAなどの制度の違い、現場での課題とそれを支える支援体制について解説しました。

外国人スタッフの受け入れは、人材確保にとどまらず、現場の活性化や多文化理解の促進にもつながっています。
言語や文化の違いに関する課題に対して、ICTの活用や教育体制(メンター制度など)を導入しているかどうかを確認することが、就職活動において重要です。

【チャーム・ケア・コーポレーションからのコメント】
チャーム・ケア・コーポレーションでは、介護を通じて社会に貢献する意思を持った人材を募集しています。
研修制度や資格取得支援、ICTを活用した職場環境を整えています。
採用情報や関連記事をご覧いただき、企業の取り組みについてご確認ください。

▼採用情報はこちらから
この記事の監修・アドバイザー
株式会社チャーム・ケア・コーポレーション 研修・採用担当
チャーム・ケア・コーポレーションでは、現場で勤務するスタッフの成長支援や、職場環境の向上に取り組んでいます。

関連する記事

関連するキーワード