介護スタッフが働きやすい環境を作りたい

――2024年7月から、職員の給与をアップされるそうですね。

チャームケアは、毎年7月1日を基準として、昇格や昇給を行っています。定期昇給の機会が年に1回設けられており、人事評価に基づいた昇給が行われていました。昇給額は等級によって異なりますが、平均すると約2,500円程度のアップ幅でした。

今回はそれに加え、年次や役職に関係なく、一律5,000円のベースアップを決定しました。

それとは別に、介護職は国からの補助を受けて、2024年春にすでに5,000円のベースアップを実施済です。そのため、2024年に入ってから、多くの介護職は月額12,500円の給与アップが行われたことになります。

介護業界で働く方は、人のためになる仕事に就きたい、役に立ちたいという志の高い方が多く、「お金だけではない」というスタッフもいるかもしれません。
それでも、日々ご入居者様に寄り添い、介護サービスを提供してくれているスタッフが、今回の給与アップでさらにやりがいを感じ、チャームケアで働いていて良かったなと思ってもらえると嬉しいですね。

※山田さんのこれまでのインタビュー記事はこちら!
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生産性向上に努めてくれた社員に報いる

――今回の給与アップの経緯をお聞かせください。

チャームケアが運営する各ホームでは、先般より業務プロセス改善や効率化、DX推進の取り組みを強化しています。少ない人数で、これまで同様もしくはそれ以上のサービスを提供する体制を整え、生産性の向上に努めてきました。

その結果が収益力の維持につながり成果が出てきたため、みんなの努力に報いたい、という思いで、今回の給与アップを実施しました。

そもそも介護業界は、物価が上がってもサービスの価格に転嫁しづらい特徴があります。なぜなら、ホームのご入居者様は現役を引退した方たちです。
これから収入が上がるということはなく、これまでの資産から入居費をお支払いいただいている状況です。物価高騰の影響をダイレクトに受けるため、入居費を上げるという選択は難しい状況です。入居費が高いからチャームに入居するのはやめよう、となってしまっては元も子もありません。

まだ道半ば、引き続きコストをいかにコントロールするかが課題です。これからも現場の協力を得ながら、業務効率化とさらなる介護サービスの向上を目指していきます。

※業務改善とDX化に取り組むホームについての記事はこちら。
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チャームケアが目指す4つのナンバー1

――チャームケアが目指す未来を教えてください。

チャームケアは目指している4つのナンバー1があります。

第一に「競争力ナンバー1」です。
介護サービスの品質を高めて、ご入居者様にチャームケアが運営するホームに入居して良かったと感じていただくとともに、その評判が広く世間に認知されることが、チャームケアの競争力向上につながります。

第二に「社員力ナンバー1」です。
介護サービスや接遇スキルの高い社員を育成することは、チャームケアの業界における競争力を高めます。チャームケアは各種研修にも力を入れており、介護職員のスキルアップを積極的にサポートしています。

第三に「財務力ナンバー1」です。
介護業界は労働集約型産業なので、労務費が高くなる傾向にありますが、競争力・社員力が高まることで付加価値の高いサービスが提供できるため、収益力の向上を図れます。

第四に「社員の処遇ナンバー1」です。
『介護業界で働くならチャームケアが良い』と言ってもらうためには、他社と比較した際、待遇に優位性が必要です。先に述べたように、企業に高い収益力がないと、満足のいく給与は払えません。

業界的にも、物価高の環境的にも厳しい現在において、チャームケアが収益を生み出せている理由は、現場で働くスタッフの努力に起因するところが多分にあります。

また、新しくオープンするホームへの入居も順調に進んでいることも一因として挙げられます。そうして得られた利益を少しでも社員へ還元したいと、給与アップに踏み切りました。
チャームケアが掲げる4つのナンバー1は全て連動しています。ひとつひとつに真摯に取り組み、好循環につなげていきたいですね。

※「頑張る介護職員に新たな評価制度を」という目的で、アソシエイトリーダーというポジションを設けました。
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介護職の社会的な地位の向上を見据えて

――最後に、介護職の方たちへメッセージをお願いします。

介護業界で働く方たちは、お金よりも働く意義ややりがいを大切にされている方が多い印象があります。充実した仕事で、さらに処遇が良ければ、長く意欲的に取り組むことができ、今以上に質の高い介護サービスへとつながります。

チャームケアで働けて良かったと思ってもらえることがベストです。

介護業界で処遇に不満のある方にも、チャームケアのさまざまな取り組みを知ってもらい、活躍の場を広げる選択を検討いただけると嬉しいです。事業者によって給与の見せ方は異なりますが、チャームケアの処遇は業界でもトップクラスに位置しています。

処遇の向上は、介護職の社会的な地位の向上にもつながります。介護職に就くならチャームがいい!と思ってもらえるように、引き続き尽力していきます。

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