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チャームケアに入社して10年以上、現在はホーム長に

──土橋様のご経歴を教えてください。

チャームスイート京都立本寺でホーム長を務めています。
介護スタッフとしてチャームスイート京都桂川に入社して、チャーム京都山科でホーム長を約6年ほど務めて、現在のホームに異動となりました。
チャームケアに入社してから、10年以上経ちます。

──チャームケアに入社を決めたきっかけは何ですか?

実は、特に理由はないんです。(笑)
10年前は、今ほどSNSやインターネットが発達していませんでした。
新聞の求人欄で募集を見て、面接という感覚もないまま話を聞きに行き、採用していただいたので働くことにしました!
介護の仕事の経験はなかったのですが、今もずっと続けられているので結果的に良かったなと思っています。
(※)土橋ホーム長が最初に入社した、チャームスイート京都桂川の記事はこちら!(↓)

季節のレクリエーション|夏祭りを実施

──最近のレクリエーションについて聞かせてください!

毎年、外部の業者の方や地域の方と一緒に地蔵盆(※)をしています。
今年はコロナウィルスの影響により中止となってしまったので、例年より規模を縮小しつつ、ご入居者様に楽しんでいただけるよう、夏祭りを開催。
カラオケや輪投げなどのゲームをしたり、お菓子を出したりして楽しく過ごしましたよ。

イベントは自由参加で、いつもは参加しない方も今回は参加してくださいました。
チャームスイート京都立本寺のご入居者様約75名のうち、50名以上の方に楽しんでいただけました。
当日の写真を見るとみなさん笑顔で、「夏祭りなんて懐かしいわ」と好評でしたよ。

(※)地蔵盆とは?
京都発祥の、町内ごとに地蔵尊の前に屋台を作り、お花やお餅をお供えして福引きなどを楽しむ行事。
夏の終わりに子どもたちを中心に開催される縁日のようなイメージです。
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お寺の中に建っているホーム!レクリエーションで地域交流

──地域の方との交流も結構あるんですか?

チャームスイート京都立本寺は、敷地内にお寺がある珍しいホーム。
建物ができる前は、お寺の敷地内の公園で地蔵盆を開催していたんです。

そこにチャームスイート京都立本寺が建ったので、ホームの1階を開放して、地蔵盆をはじめとした地域交流イベントを実施することに。
もともと1階はご入居者様のお部屋はなく、ロビーと多目的室、食堂など、完全な共有スペース。
ホーム内には、エアコンもトイレもあるので、高齢者の方からお子さんまでお集まりいただくのにぴったりだったんです。

ゲーム、コンサート、くじ引きなど、賑やかな雰囲気で地域の方との交流を楽しんでいますよ。

好評のレクリエーション|映画鑑賞会

──他に、どんなレクリエーションをされているんですか?

ホーム側では、季節毎のイベントの他、お誕生日会、映画鑑賞会を企画しています。

鑑賞する映画は、洋画が大半を占めています。
耳が聞こえづらい方もいらっしゃいますので、字幕がある洋画が人気なんです。
大きなスクリーンに映すので、字幕が読みやすいのも適していますし、洋画はアクションが大きいので、見ていると雰囲気が読み取れますね。

モノクロ映画など、年代が昔の作品を選んでいます。
最近の映画は2時間以上と長い作品が多いですが、昔の映画は1時間台と少し短めです。
なぜなら、座って映画を見ることそのものが、ご入居者様にとっては体力が必要。
時間が長いと、皆さん「限界~」と徐々にお部屋に帰られて、半分くらいになってしまいます(笑)。

「面白い映画だったな~」と感想を語れる、適度なボリュームがいいですね。
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外部とホーム内のレクリエーションを使い分けている

──それ以外のレクリエーションは外部の方にお願いされているんですか?

チャームスイート京都立本寺では、ホーム側が主体となってレクをする機会は少なめ。
基本的には、外部のレクリエーション業者の方に、講師の手配、準備から終了までお願いしています。
手芸サークルや、アロマ教室など、幅広い内容でやっています。

ホーム側で実施するイベントは、スタッフによるレク委員を設けて、企画・実行しています。
スタッフがレクリエーションを楽しんで考えることも大切ですからね。
どちらもメリットがあり、内製と外注を使い分けることが重要です。

外部業者にレクリエーションを頼むメリットとは?

──どういった経緯で、外部にお願いすることが多くなったのですか?

僕がチャーム京都山科でホーム長を務めていたとき、スタッフができるレクリエーションを試行錯誤していました。

ですが、レクのスケジュールに合わせて「何時までに移動してください」「この動きをしてください」と指示しているような気がしてしまって。
「ご入居者様は本当に楽しめているのだろうか?」と不安がありました。

外部に頼むことで、スタッフは「指示する人」から、「一緒に参加する人」になりました。
スタッフ自身が、ご入居者様に付き添い、一緒に体験し、笑っています。
どちらも参加する側になったことで、距離感が近くなり、良い雰囲気になったと感じます。

教える・教えられるの立場では、ご入居者様もスタッフも楽しめないのでは?と考えた結果、外部レクリエーションを多めにするという答えにたどり着きました。
外部の方に頼むメリットを活かしつつ、スタッフがレクリエーション企画を楽しみ、それぞれの良い部分を活かしています。
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ご入居者様に1日1回でも笑顔になってもらいたい

──さまざまな配慮をされているんですね。普段、土橋様がスタッフと接する上で気を付けていることはありますか?

あんまり難しいことを言わないようにしています。
自分たち介護職は、ご入居者様の生活をサポートしている存在。
ホームはご入居者様の「家」なので、病院のように堅苦しく管理するのは違いますよね。

全て計画通りに進むわけがないので、少々計画と外れたことが起きてしまったとしても、「ご入居者様が1日1回でも笑顔になってくれたらそれでいい」と言っています。
簡単そうに見えますが、実は意外と難しくて、笑っていただくためにはスタッフそれぞれの工夫や過程があります。
何がその方に必要な支援なのか、自分に必要な技術は何か。
自分で考える力を身につけながら、スタッフには成長していってほしいですね。

介護職に向いているのは、ポジティブで人と話すのが好きな方

──奥の深い仕事なんですね。スタッフの性格的に、どんなタイプの方がうまくいっていますか?

介護の仕事に向いているのは、ポジティブな考え方の人です。
また、対人の仕事なので、コミュニケーションが必須。人と話すのが好きであればいいですね。

誰しも完璧な人間ではないので、できないこともあります。
ですが、失敗したとしても「どうしてできないんだろう」と思いつめすぎないことが大切。
シビアに深く考え込むよりは、「まぁ、なんとかなるか!」と切り替えられる能力が必要ですね。
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介護はしんどいけど、面白くてやりがいがある!

──これからご入社される方へのメッセージをお願いします。

介護職は、決して簡単でラクな仕事ではありません。
僕は未経験だったので、入社から数ヶ月は「もう辞めたい」「こんなん無理や」と思っていました(笑)。

しんどい中でもがき続けていれば、変わってくるもの。
3ヶ月続ければ、できることが増えて仕事の負担感が減ってきます。
3年間続ければ、だいたいのご入居者様の対応はできるようになってきます。


ここまで来てしまえば、あとは遊びにくるようなものです!(笑)
「今日はどんなことをして笑わせたろうか~」なんて考えながら出勤する余裕も出てきますよ。

しんどい・辞めたいと思いながらも、自分なりに乗り越えていく方法を見つけられた先に、仕事の面白さややりがいがあります。

介護職のよいところは「毎日笑顔になれること」

──介護職の良いところを教えてください。

最初は未経験の介護スタッフから始まって、今は管理者になりました。
ホーム長になってからは、直接ご入居者様の日常生活のサポートをするよりも、
外出されるときに送迎したり、ご相談いただいてお話するなど、直接介護以外で接する場面が多くなっています。

ご入居者様と笑いながら他愛のない会話をしたり、ときにはお互いツッコミを入れあったり、もっとご入居者様と仲良くなれる瞬間があります。
日々笑いながら楽しく過ごしています。

毎日笑顔になれるところが、介護の仕事の良いところです!

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