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ホームの介護職から本社の教育研修室へ異動

──まずは、ご経歴を教えてください。

教育研修室の山﨑と申します。
2012年にチャームケアへ介護職として入社し、今年で9年目。新卒3期生です。
奈良のホームを2つ経験し、チャーム四條畷では介護リーダーとしてご入居者様と関わっていました。

2020年4月に研修室へ異動して、今のポジションとなっています。
結婚してライフスタイルが変わったときに、上司から異動の話をいただいて、「私でいいなら」とお受けしたのがきっかけでした。

ホームとご入居者様が好きだったからこそ、異動を決意

──研修を受けていた立場から、指導をする側になることに、どのような印象を持っていましたか?

介護リーダーとして後輩スタッフの育成や指導には関わっていましたし、教えることは得意だと感じていましたが、教育研修室は育成のプロフェッショナルが集まる部署。
よりいっそう専門的な知識や技術が必要なので、私に務まるのかなと不安はありました。

現場での介護の仕事にやりがいを感じていて、ホームやご入居者様が好きなので、異動のお話をいただいたときは悩みました。

ですが、スタッフに教える立場になれば、自分自身のスキルアップはもちろん、ゆくゆくはそのスタッフの介護を受けるご入居者様の笑顔につながるはず。
もっと多くのご入居者様のお役に立つために、異動を決めました。

「教育研修室に推薦したのは、山﨑ならできると思ってるから」という上司の後押しもあり、一歩を踏み出して今につながっています。
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感染対策の上、新卒6ヶ月研修を対面で実施

──最近行われた研修について教えてください。

先日、新卒6ヶ月研修を対面で行いました。

新型コロナウィルスの影響で、今年の新卒研修はWEBで実施していました。
WEB研修のあと、毎回報告書を提出していただくのですが、「介護の実技を実際にやりたい」という声がすごく多かったんです。

そのため、感染予防対策をしっかりと行い、対面型の研修に踏み切りました。
今年の新卒にとって、指導担当者が隣にいる状態での研修は初めてです。

例年では、新卒全員で集合して丸一日使って研修していました。
今回は4名以内の少人数で、エリア別に2~3時間ほどで実施。
奈良・大阪・兵庫・京都それぞれのホームで一室をお借りして、車いすやベッドを置き、実際の介護現場に近い状態で取り組んでいただきました。
ようやく同期同士で顔を合わせられた、と喜びもひとしおでしたよ。

※昨年度の新卒6ヶ月研修の様子は、こちらの記事をクリック!(↓)

新卒6ヶ月研修では介護実技を対面指導

──6ヶ月研修では、どんなことを教わるのですか?

本来は入社3ヶ月で実技研修をしているのですが、新型コロナウィルスの影響で実施できていませんでした。
そのため、6ヶ月研修で実技について指導しました。

具体的な内容は、福祉用具の使い方や、オムツ交換・移動の介助などのおさらい。
基礎をお伝えしたあとは、少人数の良さを活かして、新卒スタッフ自身がホームで勤務中に困ったときの事例を共有。
私のような研修担当がご入居者様役になりきってロープレをし、くりかえし練習しました。
相手の反応を想像しながら、動作を確認していきます。
自分より体格の大きな方の移乗や、片腕が動きにくい方の介助など、さまざまなパターンを想定して話し合いました。

新卒スタッフは、ホームで先輩と一緒に介助を実践している中で、「正しい動作を確認したい」と感じていた様子。
先輩のやり方を見ていると、研修で習った基礎とは異なり、応用が利いていて分からないケースもあったようです。

ホームで学んだこと・疑問に感じたことをヒアリングし、状況に応じてアドバイスをするなど、和やかな雰囲気でした。
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お互いに気づきがあり、収穫の大きい研修となった

──研修を受けたスタッフからの反応はいかがでしたか?

「対面だと分かりやすい」と非常に好評でしたね。

WEB研修では、介助の手順を撮影した動画を作成して説明していました。
動画では見ていたけれど、実際に自分でやってみると思っていた動作と違った、という感想もありました。
良い気づきが生まれていてよかったです。

「この介助はこれがコツだったのか」「動画だと気がつかなかったけれど、やってみたらよく理解できた」という言葉をもらえました。

私たちも、動画を作って配信はしていたけれど、研修後の報告書でしかフィードバックを得ることができていませんでした。
そのため、「ここが伝わっていなかったのか」と気づくきっかけになりました。
お互いの認識のすり合わせができて、学びの多い対面型研修でした。

定期研修・個別研修ともに対応可能

──チャームケアの研修制度について改めて教えてください。

入社時はもちろん、入社1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年と定期的に研修を用意しています。

また、定期研修以外でも、技術に不安がある方に対しては、個人に合わせたサポートをしています。

新卒スタッフは、6ヶ月研修の次は1年研修です。
その名の通り、入社して1年経った頃に実施します。
それまではホームの先輩とOJTでスキルを磨いていただきますが、ご本人やホーム長から「この子にもう一回実技の研修をしてあげてほしい」などと要望があれば、研修担当がホームへ行って研修を行います。
ホームでの業務を通じて、一緒に動作をおさらいするイメージですね。

どちらかというと、中途スタッフの方が、個別研修に行く回数は多いですね。
定期的な研修やOJT研修があるのですが、申し出があれば柔軟に対応しています。
「また半年後に指導に来てほしい」といった要望にも、お応えしていますよ。
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WEB研修では当事者意識と温度感の維持が重要

──教育研修室のお仕事で、大変だと感じることはありますか?

対面で実施していた研修がWEBに切り替わったことで、受講者の当事者意識を育む方法を模索しました。

対面に近いクオリティを、どうやって提供するのか。
集合研修での緊張感・当事者感をいかに出せるのか。
こういった部分に苦戦しながら、日々研究しています。

WEB研修では、受講者は画面越しに参加しています。
そのためどこか客観的に見てしまって当事者意識が生まれにくかったり、温度感が伝わりにくいんです。
ときには、画面以外のところに目がいってしまうときもあります。

集中していただくためには、受講者が「参加したくなる」「興味を持てる」コンテンツにする工夫が重要だと考えています。

WEB研修は受講者の温度感を確認しながら参加型の内容に

──WEB研修をするときに気を付けているポイントは何ですか?

受講者の反応や、伝わっているかどうかを随時確認することです。

複数名でWEB研修に参加いただく場合は、マスクを着用していただいています。
表情が読み取りづらいため、お互いに伝わっているかどうか不安になりますよね。

随時質問できるチャットもありますが、タイミングによってはリアルタイムな対応ができない場合があるので、あえて受講者にマイクを使って発言していただいて、参加型の研修にするように心がけています。

コロナ禍において、WEB研修の存在は必要不可欠。
WEBと対面を場面に応じて使い分けながら、より伝わりやすいように改善していきたいですね。
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「介護スタッフに一番近い研修担当」を目指したい

──山﨑さんのこれからの目標をお聞かせください。

まずは、研修担当として独り立ちができるようになること。
まだまだひとりでスタッフに教えるには知識が足りないと感じているので、さらに学んでいきたいです。

教育研修室の他のメンバーは、介護業界他社からの転職者で、経験豊富な方々ばかり。
新卒入社で研修担当になっているのは私だけですし、私は半年前までホームで勤務していたので、リアルなアドバイスができるはず。
年齢的にも新卒スタッフにいちばん近い立場なので、介護スタッフに一番近い研修担当になりたいです。

いつか私の教えたスタッフが、学んだ技術を活かしてご入居者様を笑顔にしてくれると信じています!

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