祖母との交流をきっかけに、介護の仕事へ

――まずはこれまでのご経歴を教えてください。

私は、2019年8月からチャーム・ケアでアルバイトスタッフとして勤務していました。福祉の専門学校を卒業後、2024年に新卒でチャーム京都山科に入社し、現在は生活相談員リーダーとして従事しています。

――アルバイトスタッフの時から介護業界に興味を持っていたのですか?

最初から介護業界に興味があったというわけではありません。ただ、高校時代は祖母と一緒に過ごす時間が多くあり、祖母やその周りの高齢者の方とおしゃべりするのが好きだったんです。
それをきっかけにチャーム・ケアでアルバイトをはじめたところ、「楽しい!向いてるかも」と思い、福祉系の専門学校への進学を決めました。

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ご入居者様の長寿を祝う「敬老会」を開催

「敬老会」でのお食事

「敬老会」でのお食事

――チャーム京都山科では、9月20日に「敬老会」を実施したと伺いました。「敬老会」の詳細について教えてください。

チャーム京都山科では、ご入居者様のご長寿をお祝いする「敬老会」を実施しています。
表彰状の授与式や記念撮影などを行うだけでなく、スタッフみんなでお祝いの歌を歌い、最後にはご入居者様も一緒に歌っていただいて、みんなで盛り上がるイベントです。また、賞状と合わせてご入居者様の写真入りのキーホルダーもお渡ししています。
卒寿や米寿など、節目の年齢のご入居者様を対象としたお祝いで、今年は22名の方をお祝いしました。

――イベントの内容や記念品などは毎年変わるのですか?

記念品は毎年変えていて、今年はお一人おひとりの顔写真を入れたキーホルダーを作成しました。
実は、キーホルダーの案は私の提案です。世界に一つだけの記念品を通して、ご自身のこれまでの歩みや存在を大切にしていただきたいという思いで提案しました。

お一人おひとりの気持ちに寄り添った配慮が必要

――素敵なアイデアですね。イベントの企画や準備を進めるうえで大変だったことはありますか?

キーホルダーを作るにあたって、お一人おひとりの写真を撮らせていただいたのですが、ご入居者様の中には、「今日は撮ってほしくない」とおっしゃる方もいらっしゃいました。それぞれの体調やその日の気分に応じて撮影したため、22人分の撮影には時間がかかりました。
また、中には「敬老」という言葉に違和感のある方や「私がお祝いされるの?」とピンときていない方もいらっしゃるので、ご入居者様のお気持ちに配慮しながらお祝いするための工夫が必要でした。

――おめでたいことではあるものの、ご入居者様それぞれで捉え方が違うのですね。

そうですね。普段からお一人おひとりと接する中で、「もしかしたら難色を示されるかもしれないな」とイメージできる方もいたので、写真をお願いする際には、それぞれ伝え方を変えるなど配慮しました。

感動や誇らしさが感じられるあたたかみのある会

「敬老会」当日の様子

「敬老会」当日の様子

――当日の皆さんの様子はいかがでしたか?

ありがたいことに皆さんとても楽しんでくださいました。
実際にご入居者様から「楽しかった」「昔の歌を思い出した」「また来年も参加したい」という声もたくさんいただきました。
普段はあまりレクリエーションに参加されない方も多数参加してくださいましたし、ご家族様も参加してくださり、「すごく良い雰囲気ですね!」と言ってくださった方もいらっしゃいます。
中には、表彰されて感動の涙を流されるご入居者様や、いつも以上に背筋を伸ばして、凛とした姿で参加されている方も多く、これまで歩んでこられた人生に誇りを持っていらっしゃることがひしひしと伝わってきました。

「敬老会」は、他のレクリエーションやイベントに比べて参加率が非常に高く、毎年欠かさず敬老会に参加してくださるご入居者様もいらっしゃいます。それくらい皆さんが楽しみにしてくださっていて、運営側として、とても誇らしく感じます。

――「敬老会」で表彰されることは、ご入居者様にとっても特別な時間になっているのですね。

普段の生活の中でも、将棋やオセロなどで、相手と対戦することに喜びを感じていらっしゃる方もいます。ただ、「敬老会」はご自身や周りのご入居者様の節目を実感できる特別な時間になっていると感じます。
また、運営側としては、「敬老会」を、ご入居者様が長年にわたって社会へ貢献されてきたことへの感謝を伝える機会とも捉えています。
改めて感謝の気持ちをかたちにすることで、ご入居者様同士が祝い合ったり支え合ったりする機会にもつながっていて、ホーム全体があたたかい雰囲気に包まれる会になっていると感じています。

過去の経験を生かし、スムーズな運営を実現

――敬老会の中では、どのような役割を担当されたのですか?

私は、全体の司会を担当させていただきました。大勢の方が参加してくださるので、当日にバタバタしたり焦ったりすることなく、皆さんに楽しんでいただける会になるように心がけました。
特に、長時間になってしまうとご入居者様にも負担がかかってしまうため、短時間で円滑に執り行うことを意識して準備を進めました。
例えば、毎回レクリエーションを行う際には、事前に行事計画書を作成しています。行事計画書には、当日のタイムスケジュールを細かく記載し、誘導を開始する時間や会の開始時間と終了時間、会の中での細かいスケジュールなどが、一目で分かるように一覧にしています。
当日、スムーズに開催できているのは、参加しているスタッフの皆さんが、計画通りに進められるよう一覧を見ながら協力してくださっているおかげです。

――思い通りにいかなかったりハプニングが起きてしまったりしたことはありますか?

相談員になってすぐの頃に実施した大きなイベントで、行事計画書を作っていたものの、すべてのご入居者様を誘導するのに想定以上に時間がかかってしまい、予定より大幅に遅れてしまったという経験があります。
そうした経験を通して、今ではイレギュラーなことも想定して余裕を持ったスケジュールを組むように心がけているため、大幅に遅れたり慌てたりすることはなくなってきました。

スタッフ同士で支え合い、当日のハプニングにも対応

――苦労された経験が今のスムーズな運営につながっているのですね。

そうですね。事前の計画ももちろんですが、当日参加してくださっているスタッフの協力体制もスムーズな運営につながっています。
例えば、昨年の「敬老会」は、表彰者が11名だったのに対して今年は22名と倍の人数だったため、表彰の時間を昨年よりも長く設けていたのですが、実際には、思った以上に時間が余ってしまったんです。
そこで、急遽周りのスタッフに「これだけ時間が余りそうなので、何か入れられませんか?」と相談したところ、「最後の歌の曲数を増やしましょう」とすぐに対応してくださいました。
困ったことがあればすぐに相談したり助けを求めたりできる体制が整っているからこそ、イレギュラーなことが起きてもみんなで協力しながら迅速に対応できています。
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「100歳まで頑張ろう」が、大きな喜びややりがいに

――実際に運営に携わって嬉しかったことはありますか?

敬老会が終わったあとには、多くの方が、「100歳まで頑張ろう!」とおっしゃるんです。中には100歳を超えて表彰される方もいらっしゃって、表彰で「〇歳になりました」と発表した時には、驚きの声が上がることもあります。
敬老会で表彰されることで、参加者の皆さんが「100歳超えてあんなに元気なら、自分はもっと頑張らなあかんな」「100歳目指して頑張ろう」と、負けていられないとばかりに目標を持って生き生きとされている姿を見ると、とても嬉しくなります。
毎年「敬老会」を開催することで、表彰される方にとっても参加者の方にとっても、良い刺激が生まれていることが嬉しいです。

――どのような時にやりがいを感じますか?

私たちは、毎年「敬老会」を開催していますが、こうしてご入居者様の節目を皆さんでお祝いできる機会は、決して多くはありません。介護の仕事だからこそ実現できることだと思っています。
だからこそ、「敬老会」に参加してくださった皆さんが、涙を流して喜んでくださったり「ありがとう」と感謝の言葉をくださったりした時には、大きなやりがいを感じます。
日頃は車椅子で行動されている方が、表彰の時だけはご自身の足で立って表彰状を受け取っていたり、シャキッとした姿勢で凛とされていたり、普段とは違った一面を見せてくださることが、働くうえでの喜びにもつながっています。

いつまでも信頼され、笑顔あふれるホームを目指して

チャーム京都山科 外観

チャーム京都山科 外観

――最後に、今後の目標やホームとして目指したい姿などを教えてください。

ご入居者様やご家族様、地域の皆さまから、いつまでも信頼されるホームであり続けたいと思っています。
ご入居者様にとっての日常の充実はもちろんですが、イベントや地域との交流を通じて、これからもより一層笑顔あふれるホームにしていきたいです。

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