目標とする方との出会い

――まず、金崎さんの経歴を教えてください。

チャームスイート西宮浜、ホーム長の金崎恵太です。
5年ほど前、チャーム加古川駅前のオープン立ち上げの際に、統括リーダーとして入社しました。
前任のホーム長の異動に伴い、加古川駅前のホーム長に昇格、その後2020年7月に西宮浜のホーム長になりました。

40歳手前で介護の仕事を始めるまでは、別の業界で働いていました。
チャームケアに転職した理由は、前職で管理者を任せていただけるようになった頃、新規ホームの立ち上げにチャレンジしたいと思い始めたこと。

転職活動の中で、チャームケアの企業理念に感銘を受けました。
面接を担当してくれたのが、チャームスイート千里津雲台の染谷ホーム長でした。
染谷さんとの出会いが入社を決意した理由です。


染谷ホーム長はとてもパワーがあって、白黒はっきりつける、バイタリティあふれる方です。
面接で「あなたはここで働くしかないわよ」とおっしゃったんです(笑)。

言葉だけでは強引に聞こえますが、初対面で私のチャレンジしたい気持ちを察知してくれたんだと解釈しています。
「この人がこれだけ言ってくれているんだから、自分はここで頑張らなくてはいけない。」と素直に感じました。

その後、西宮浜のホーム長になったときも、染谷さんから激励のメールをいただいたりと、応援してくださっています。

染谷さんには感謝してもしきれないほど感謝していて、絶対に足を向けて寝られません(笑)。

※同じく染谷ホーム長とのご縁で入社された、河口さんのインタビュー記事はこちら。

西宮浜の強みは老舗ホームであること

――西宮浜はどのようなホームでしょうか?

西宮浜はオープン12年目で、チャームケアの中では老舗のホームです。

アットホームな温かさが自慢です。

介護業界はスタッフの入れ替わりが早いイメージがありますが、西宮浜は長く勤めているスタッフばかりなんです。
オープニングの時から在籍しているケアマネスタッフもいます!

ホームのこれまでの歴史を共有している仲間であり、ご入居者様を熟知したスタッフが多くいるホームであることは、西宮浜の売りだと思っています。

介護の仕事で伸びる人の共通点は、コミュニケーションをとれる人、そして何かを企画することを楽しみ、相手に喜んでいただくことに熱意がある人だと考えています。
西宮浜のスタッフには、この2つを持ってもらえるように、日々声かけをしています。

コミュニケーション力については、私たちは対人の仕事なので、ご入居者様・ご家族様・スタッフ間、いずれも丁寧にコミュニケーション取ることが不可欠です。
企画力については、ご入居者様に喜んでほしいという熱い思い、そして自分も楽しむぞ!という心持ちが大切です。

企画を考え、形にしていく中では、うまくいかないことや大変なこともあるでしょう。
ですが、自分で限界を作らず、喜んでいただける方法を探してほしいですね。
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西宮浜のレクリエーション

――西宮浜でどのようなレクリエーションを行っているか教えてください。

以前は外部のボランティアさんによるコンサートや、尼崎城や伊丹空港などへの外出も積極的に行っていました。
コロナ禍となり、以前のようなレクリエーションは難しかった時期もあり、レク委員を中心にスタッフが試行錯誤しながら実施しています。

今回は西宮浜で実施している4つの取り組みについて、お話させてください。

日々の会話やグルーミングの中で紡ぐ、丁寧なコミュニケーション

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レクリエーションを楽しみにしてくださるご入居者様は多いですが、もしご自宅にお住まいだったら、月曜日は映画鑑賞・火曜日は音楽鑑賞・水曜日は美術館に行くという生活スタイルの方はいらっしゃらないはず。

きっとお若い頃は近所の方と井戸端会議したり、会社の同僚と話し込んだり、そういうコミュニケーションを楽しまれていたでしょう。

特別なイベントだけがレクリエーションなのではなく、毎日の生活の中のコミュニケーションも立派なレクリエーションとして大切にしています。

西宮浜で週1~2回実施しているグルーミングの時間を、ケアの位置付けだけでなく、レクリエーションの一環と捉えて実施しています。

グルーミングとは、整容の時間のことで、爪を切ったり、耳の掃除をしたり、ご入居者様の身なりを整えるお手伝いをさせていただくこと。

1対1で時間を確保し、丁寧にコミュニケーションを取ることを目的としています。
普段なかなかお聞きすることが少ない、子どもの頃の思い出話をしてくださる方もいらっしゃり、とても大切な時間です。

全員参加でちぎり絵を制作

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西宮浜では、ちぎり絵の制作に力入れています。

熱心に参加してくださるご入居者様のおかげで、ちぎり絵の個展を開きたくなるほどのクオリティなんですよ。

多くの方が楽しんで参加されていますが、お身体の都合上、ご入居者様全員が参加できるわけではありません。
西宮浜では全員参加で作り上げることを大切にしているので、どんな状況の方でも少しでも関わっていただけるように、工夫を凝らしています。

「食べる」を楽しむ、お茶会やスタッフクッキング

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お茶会では、各都道府県の名産品今話題のスイーツをお取り寄せしてお出ししています。
また、スタッフクッキングでは、スタッフ自ら季節に合わせたデザートなどを作ってご提供しました。

クリームソーダと、金魚すくいを見立てたゼリーは、「涼しげでいいわね」と大好評でした。
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「久しぶりにファストフードを食べたい」というご入居者様の声にお応えして、ハンバーガーを大量にテイクアウトしたことも。

私たちにとっては当たり前の、自由な「お出かけ」や「お食事」。
ホームにご入居されたからといって、やりたいことが制限されるのではなく、ご入居者様のご希望を叶えて差し上げたいと思って実施しました。
ファストフードをご希望されたご入居者様は、とても目を輝かせて召し上がっていましたよ。
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ホームの外部との交流

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コロナ禍で長らくストップしていましたが、「外出したい」という希望はたくさんいただいています。
今後は、外出レクを少しずつ実現させていきたいですね。

外部のボランティアさんとの交流は、徐々に再開し始めています。
11月にはピアノのコンサート、12月にはクリスマス会や大正琴の演奏会を実施しました。

久しぶりの交流で、いつもとは少し違うご入居者様の笑顔をお見かけすることができたので、少しずつ外部の方をご招待していきたいですね。

※2019年のクリスマス会の様子はこちら!

スタッフが主体的に企画するレクが一番!

――金崎さんがレクリエーションの中で大切にしていることを教えてください。

レク業者に依頼するとプロの演者が来てくださり、クオリティの高いレクリエーションが実施できますが、ほとんどの場合が一回限りのご縁となります。
日頃の生活の中でスタッフが主体的に関わり、いかにご入居者様に喜んでいただけるかを考えることが大切です。

西宮浜では、レク委員は3ヶ月ごとの当番制。
必ず全員がレクリエーションの企画に携わるようにしています。

レクのクオリティが高いに越したことはありませんが、普段関わっているスタッフが自分で考え、企画し形にしていくことに重きを置いています。
プロによるハイクオリティなレクリエーションは、ときどきで十分かなと。

スタッフ自身にとっても、企画力は今後必ず活きる力なので、ぜひ頑張ってほしいですね。
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介護に対する熱い思いを胸に

――最後に内定者や就職活動・転職活動中の方へメッセージをお願いします。

私は面接の際、必ず「やる気はありますか?」と聞くようにしています。
この質問に対してどんな反応をするか、どんな言葉が出るかで、どんな思いをもって面接に来たのかがなんとなくわかるんです。

これは決して上から目線で聞いているわけではなくて、ざっくばらんな雰囲気で聞くようにしているので安心してくださいね!(笑)

介護職は、ご入居者様の人生の最期に奇跡的に出会い、時間を共有させていただくとても貴重な仕事なんです。
なので熱い思いを持っていてほしくて、この質問をするようにしています。

こういった思いがあるスタッフは、積極的に行動し日々成長していくので、到達点がとても高いんです。

やる気や思いがある人をとことん応援したい。
スキルや経験よりも、持てる熱意を表現できる人であってほしいなと思います。

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