ユニ・チャーム様の担当者と事業内容について

──まずは、岡田さんの自己紹介をお願いします。

岡田:
ユニ・チャーム株式会社の岡田みなみです。
現在入社5年目で、病院や介護施設様の営業担当です。

ユニ・チャームでは、「ベビーケア」「フェミニンケア」「ヘルスケア」「クリーン&フレッシュ」「ペットケア」の5つの事業を展開しています。

私はこの中の「ヘルスケア部門」「ベビーケア部門」で老人介護施設様や病院様へ大人用・赤ちゃん用おむつを販売・営業しています。
チャームケア様は、約1年前から担当をさせていただいています。

※ユニ・チャーム様の公式サイトはこちら(↓)

ユニ・チャーム様と協業することになったきっかけ

──チャームケアの担当になったきっかけを教えてください。

岡田:
きっかけは、全国介護付有料老人ホームの大阪支部の会合で三松さんとお話したことです。

弊社の商品を提供している事業者様には、勉強会などアフターフォローの機会をご用意していますが、当時チャームケア様へのお手伝いがあまりできていませんでした。

そこでお話した機会に、「これまで以上につながりを持ち、双方協力の上よりよい介護のために取り組んでいきませんか?」と意気投合したんです。

──三松さんは、実際に会合で話した時にどのように感じられましたか?

三松:
実際お話をする前の段階から、ユニ・チャーム様が開発されている介護用おむつがとても優れているという予備知識を持っていました。
介護業界他社が実施された、夜間良眠の取り組みに関する学会発表で、ユニ・チャームさんがサポートを行っていたんです。

とても良い取り組みだったため、弊社でも導入したいと思っていたところ、会合でお話をする機会があり、ぜひ会社同士のつながりを持ちたいとお伝えしました。

ユニ・チャーム様とチャームケアとの関わり

──「良眠プロジェクト」のスタートまで、紆余曲折ありましたか?

三松:
実は、会社としてのお取引自体は以前からあったんです。
ご入居者様の好みや、さまざまな業者さんとのお付き合いもあり、各ホームでバラバラのメーカーの介護用おむつを使っていました。
そのため、ユニ・チャームさんとの関わりが少ないのが実情でした。

その頃から、研修室にユニ・チャームさんの商品をサンプルとしていただいていたんです。
毎回試供品を頂いているのに、現場ではいろんなメーカーを使っている罪悪感があったのですが、今回「良眠プロジェクト」でユニ・チャームさんと協業できることになり、ようやく恩返しができた気持ちですね。
こういった形でご縁がつながって、ありがたい限りです。

岡田:
弊社には、全国の介護付有料老人ホーム様を担当している部署があり、もともとチャームケア様はそちらで担当させていただいていました。

チャームケア様の大阪本社は、ユニ・チャームの近畿支店のすぐ近くにあるため、コミュニケーションの取りやすさを考え、私が所属する近畿支店が担当窓口になりました。

おかげさまで、「良眠プロジェクト」で協業させていただくにあたって、密にやりとりすることができました。
近い距離感でサポートさせていただけていますね。

介護用おむつの提供後のアフターフォローが重要

──介護おむつのご提供以外での関わりがあれば教えてください。

岡田:
継続的なお付き合いをさせていただくためには、商品をどのように使っていただくかが大事です。
そのため、商品のご提供のあと、アフターフォローは欠かさず行っています。
他のおむつメーカーさんと比較しても、アフターフォローは弊社の強みです。

介護用おむつには種類が多くあるため、ご提供する過程で必ず勉強会を行っています。
スタッフの方にとってもご入居者様にとっても、快適に過ごしていただくための情報です。
正しい用途で適切にご利用いただくことで、コストダウンにもつながります。

弊社では「排泄ケア研究所」があり、専門医から医学的なアドバイスを元に、製品開発を行っています。
半年に一回新商品を発売しているので、情報のご提供を続けています。

日々の介護サービスでご活用いただく中で、各ホーム長やスタッフの方からのご質問やご相談もご対応しています。
商品についてお電話でお答えしたり、ご訪問の上おむつの当て方をご案内しています。

──具体的にどんな相談や質問が多いですか?

岡田:
最も多いのは「どの尿取りパットを使うのが良いですか?」という質問です。
現場で働いている方々は、各メーカーのさまざまな種類の商品をご存知なので、ご入居者様に最適な商品をどのように選べばよいのか悩んでいらっしゃいますね。

ご入居者様のスキントラブルの状況や体型、排尿のリズムなどを細かくお聞きし、商品をご提案。
決めきれない場合は、2種類のサンプルをお送りし、1週間使っていただきます。その結果からいちばん合うものを探すお手伝いをしています。

越田:
商品をご提供いただいた後、感じている疑問などに対してフォローしていただけていることは、非常に大きな部分です。
メーカーさんとの信頼関係はもちろん、商品自体の効果を最大限発揮するためにも、アフターケアを行っていただけているのは、ありがたいことだと感じています。

チャームケアの魅力は、スタッフの気配りやホスピタリティ

──岡田様からご覧になって、チャームケア様の取引先としての魅力はどのようなところでしょうか?

岡田:
チャームケアの介護スタッフの方々は、気配りがとても素晴らしいですね。
どこのホームにお伺いしても、挨拶や会話の仕方、ご入居者様との接し方がとても丁寧で、業者である私たちも気持ちよくなる雰囲気があります。

また、新しいことを学ぼうとする向上心がとても高いと思っています。
ご訪問する度に「ご入居者様のためになる新しい情報をください」とおっしゃるスタッフさんが多く、みなさん非常に意欲的ですね。
さまざまな介護施設のお客様を担当させていただく中で、チャームケア様の魅力を感じています。

三松:
チャームケアは、「介護はサービス業」というポリシーがあり、接遇にはとても力を入れています。
その点を褒めていただいて、とても嬉しいですね。

岡田さんのような社外の専門メーカーの方と接することで、スタッフもより意欲を高めています。
お電話や対面で、直接お話が聞けるので、良い機会になっています。

「良眠プロジェクト」導入の流れ

──「良眠プロジェクト」の導入の流れを教えてください。

岡田:
「良眠プロジェクト」は、おむつ交換を24時間で4回程度に減らすことで、ご入居者様に夜はぐっすり眠っていただこうという取り組みです。
高吸収ポリマーを使った吸収力の高い介護用おむつで、おむつの交換を低頻度にすることが可能なんです。

副産物として、夜間の介護スタッフの人員不足や、接触回数が増えることによる新型コロナウイルスの感染リスクを抑えることができます。
ご入居者様とスタッフの方々の双方を守り、どちらにもメリットのある取り組みです。

三松:
まず、岡田さんが弊社の全国のホーム長やケアマネジャーなど約300名に対して、11回もオンライン授業をしてくださったんです。
介護用おむつに水をこぼす実験をして、給水される様子を見せながら、商品の説明などをしてくださいました。

ユニ・チャームさんのように、いろいろと提案してくださったり、教えていただけるメーカーさんは少ないので、商品を現場でどう活かすのかが学べて、非常にありがたい内容でした。

岡田:
次いで、「良眠プロジェクト」を実施するモデルホームを三松さんに選出していただき、8ホームで試験的に導入することになりました。
そのうちのひとつがチャーム尼崎東園田で、先日導入の成果を、リーダーの福本さんに発表していただきました。

良眠プロジェクトの成果発表を担当した、チャーム尼崎東園田の福本リーダー。

三松:
チャーム尼崎東園田では、岡田さんのオンライン授業後に、スタッフが教わった内容を独自に実践していたんです。
ご入居者様にご協力いただいて、自主的に取り組むなど率先して取り入れようとしていたので、モデルホームに選出しました。

岡田:
チャーム尼崎東園田では、以前まで24時間で平均7.4回のおむつ交換をされていました。

「良眠プロジェクト」導入の結果、ご入居者様のお肌の状況が良くなったというお話や、介護スタッフの方の時間に余裕ができたため、レクリレーションを増やすことができたというお声もいただいています。
良い評価をいただけて非常に嬉しく思っています。

「良眠プロジェクト」協業の課題

──「良眠プロジェクト」の導入に課題はありましたか?

三松:
スタッフはポリシーを持って介護と向き合っているので、おむつ交換がコミュニケーションの手段ととらえている方もいれば、こまめに交換してさしあげることが最上という考え方もあります。
ホーム長の考えなどもあり、「良眠プロジェクト」の導入に至っていないホームもあります。

一部のスタッフからは、「おむつ替えの頻度を少なくして、尿路感染症になる可能性はないの?」という声がありました。
たしかに、過去には尿路感染症で入院されるご入居者様も、年間に数名ですがいらっしゃいました。

尿路感染症とは?

尿路に細菌が住み着き、増殖して炎症を起こすこと。
感染する箇所により、膀胱炎と腎盂腎炎に分類されます。
膀胱炎は、細菌が尿道の出口から侵入し、膀胱に達した状態。
腎盂腎炎は、膀胱の細菌が尿管を上に登って腎盂に達して増殖した状態を指します。


岡田:
尿路感染症は、必ずしもおむつ替えの回数が減ったことが原因で起きる病気ではありません。
ベッド上で寝ている状態が続くと、膀胱に尿が残り、そこから菌が発生することが大きな原因の1つとわかっています。

尿路感染を防ぐためには、しっかりと体を起こしてお小水を外に出していただき、綺麗な状態の尿路を保つことが大切です。

弊社の「排泄ケア研究所」では、専門医と共同研究しており、学会発表や論文などのエビデンスをに基づいた情報をご提供しています。
スタッフの方々には、勉強会を通じて「おむつ替えの回数だけに着目せず、いかに尿路を清潔な状態に保てるかを優先しませんか?」とお話し、少しずつ理解を深めていただく努力をしています。

三松:
ご入居者様の健康状態によっては、高頻度のおむつ交換が必要な方も中にはいらっしゃいます。
そのため、全ご入居者様に同じ方法を適用するのではなく、正しい知識を持って判断できるように情報提供していく必要があります。

スタッフたちの今まで考え方が間違っているというわけではなく、選択肢の増やすために正しい知識を得られるように指導していきたいですね。
さらに浸透させるために、これからも推進していきます。

コロナ禍でWEB勉強会にチャレンジ

──ユニ・チャーム様のオンライン授業を受けたスタッフの皆さんの反応はいかがでしたか?

三松:
教育研修室でも、以前からWEB研修を企画・実施しています。
その中でも、ユニ・チャーム様のオンライン授業がいちばん評判が良いですね!

オンライン授業を受けたスタッフからは、「こんな良い商品があるならどんどん活用しよう」と前向きな声があり、各ホームで使用する商品をブラッシュアップすることができました。

岡田:
本来は、勉強会の後に、ご訪問にて商品の詳しいご説明をしています。
ご入居者様のお体をモデルにさせていただいて、商品を実際に当てて実演をするのですが、コロナの影響でできていない状態です。
オンラインでは、資料や動画でのご説明になり、イメージがぼんやりとしかお伝えできない面もありました。

訪問でのアフターケアができない分、WEB勉強会のスキルは格段に鍛えられましたね!
支店の中で、私がいちばんリモート勉強会の経験回数が多く、素晴らしい機会をいただきました。

三松:
早くコロナが落ち着いて、気軽に訪問していただける状況になるといいですね!

協業する上で大切にしていること

──おふたりが仕事をする上で普段から大切にしていることを教えてください。

三松:
私は、人を動かすための科学的根拠を探すことを大切にしています。

介護は人と人との心のつながりなので、「ご入居者様のためにもっと良くしてさしあげたい」という思いが強いスタッフが多いんです。
そのこと自体はとても素晴らしいのですが、気持ちが先行しすぎると、科学的に適した手段が視野に入りにくくなりがちです。

介護の技術や知識は、科学的根拠に基づいて進化しています。
最新情報をスタッフに提供し、ご入居者様の生活をより良い方向にすることに役立ててもらいたいと思っています。

岡田:
私は、もともと現場で介護がやりたいと志望していました。
ですので、ホームのこと、スタッフのこと、ご入居者様のこと考えられる立場でいたいと思っていますし、ただの業者にならないことを大切にしています。

「ユニ・チャームの岡田さんは、私たちのことをよくわかってくれているね」と思っていただけるご提案をしたい、と日々考えています。

これからの双方の関わり方や目標について

──最後に、これからの双方の関わりにおいて目標や目指したいことを教えてください。

岡田:
現在は、「良眠プロジェクト」に取り組んでいただいているのは一部のホームですが、成果を広く発信することで、さらに広げていきたいです。

介護サービスに対する思いをしっかりとお持ちのスタッフさんが多いので、新たな引き出しを持っていただけるように情報提供していきます。
その積み重ねが、さらなるお取引の強化になり、チャームケア様の介護の質の向上につながると思っています。

三松:
ユニ・チャーム様は、介護事業者向けのセミナーコースを開催されています。
当社内でも研修を行っていますが、全国のホームでの研修はなかなか難しいので、ユニ・チャーム様のセミナーを活用させていただこうと考えています。

スタッフが興味のある、参加したいものを自身で選び、それぞれ知識を身につけてご入居者様に提供できるようになるのが理想です。
本社でも内容を監修し、個々のスキルアップにつなげることが目標です。

──本日はインタビューにご協力いただき、ありがとうございました!

ユニ・チャーム様との取引で今後もより良い介護の提供を

ユニ・チャーム株式会社の岡田様、チャームケアの三松さん、越田さんにWEBインタビューを受けていただきました。

「良眠プロジェクト」は、ご入居者様の睡眠の質の改善になり、さらにスタッフの業務量の軽減、感染リスクを抑えるためにも役立ちます。
現時点では一部のホームでの試験的な導入となっていますが、これから拡大していくことを目指しています。

チャームケアでは、ユニ・チャーム様とさまざまな部分でつながりを持っています。
今後もよりいっそう濃いつながりを構築し、双方の事業に関わる深いお付き合いができると良いですね!

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