有料老人ホームでの経験を積みたいと転職

――福岡さんのこれまでのご経歴をお聞かせください。

チャームケアへは2019年5月に入社しました。
現在も在籍しているチャーム西宮上ヶ原が、ホームのオープンに際して募集していたケアマネージャー(以後、ケアマネ)に応募したことがきっかけでした。

それまでは、特別養護老人ホームで10年介護職を経験し、ケアマネの資格を取得後、西宮市で在宅のケアマネをしていました。
転職を考えていたところ、2019年5月にオープン予定だったチャーム西宮上ヶ原がケアマネージャーを募集しているのを知り、応募したのがきっかけです。
家から近い点や、これまで経験がなかった有料老人ホームでのケアマネの仕事に魅力を感じ、チャームケアへの入社を決断しました。

※チャームプレミア御影でケアマネリーダーをされている末永さんへのインタビュー記事はこちら。
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ケアマネの仕事は「旅行会社のプランナー」に似ている

――ケアマネの仕事について、教えてください。

ケアマネは現場研修の際に先輩に教えてもらった「旅行会社のプランナーのような仕事」という例えが、一番しっくりきています。

海外旅行に行きたい場合、旅行会社のカウンターで飛行機や宿泊先を相談したり、現地でのオプションを検討したりと、スケジュールをプランニングしてもらいますよね。ケアマネも同じで「デイサービスに行きたい」「リハビリを頑張りたい」というご入居者様のご要望に合わせてケアプランを考えます。

「自力でのトイレ移動が難しいため車椅子での介助をお願いします」「お食事のサポートをお願いします」といった内容を、現場のスタッフと連携しながら一緒に考えるプランです。

ご入居者様がホームで快適に過ごせるように、こちらの対応は看護師さん、これは事務所のスタッフさんと、担当まで細かくケアプランに記載します。
かかりつけが同じ病院でも診療科が違ったり、同じ診療科でも担当の医師が違ったりするので、おひとり様ずつ丁寧に対応しています。

より近い距離でご入居者様の暮らしをサポート

――在宅と有料老人ホームのケアマネの仕事の違いを、教えてください。

お世話になった以前のホーム長の言葉を借りると、有料老人ホームのケアマネは「家族(ホームのスタッフ)と相談しながら、ホームの中のお困りごとをなくす」役割を担っています。
ご入居者様と接する介護スタッフ、看護師など、普段身近に接する「家族」と連携を取りながら、ご入居者様にとっては自宅であるホームの生活をより快適に過ごせるように、配慮しています。

在宅のときは、ご入居者様やご家族様のご意向を伺って、デイサービスを利用している場合はデイサービスの業者さんと、ヘルパーをお願いしている場合はヘルパーさんと、それぞれ個別に連絡を取っていました。

ホームでの業務はご入居者様はもちろん、ご入居者様と日々接する介護スタッフの方や看護師さんに相談しながら、ホームでの介護サービス利用を検討しているため、よりご入居者様と近い距離でサポートできていると感じます。

独りよがりにならないように、いろんな方に協力していただき、相談しながらケアプランを作成しています。
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幅広い業務の進捗管理と知識のアップデートが課題

――お仕事で大変なところはありますか。

ケアマネの仕事だけではなく幅広い業務に携わっているため、進捗管理が少し大変だな、と感じています。

ケアマネ本来の仕事にプラスして、介護スタッフのお手伝いやホームの掃除、お食事の記録など、臨機応変に対応しています。
ホームのオープニングスタッフということもあり、長く働いている分、他のスタッフさんから頼ってもらうことも多く、できるだけ応えたい気持ちもあります。

ご家族様にとって、ご入居者様に会いに来られるのは“帰省”のような感覚かな、と思っています。だからこそ、すっきり整った環境で気持ちよくお迎えしたい。たとえば、落ち葉がたくさんあったら掃除して、きれいな状態を見てほしいという思いがあります。これからも、できる範囲で丁寧な対応を心がけていきます。

また、ホーム内のDX化推進の担当もしています。
最近では、チャットGPTで作成したケアプランを参考にすることにもチャレンジしました。使いこなせておらず精度が甘いため、使用回数を増やし有効活用できるように、尽力していきたいと思います。

先日、新しい介護ソフトも導入されました。使い方をレクチャーしたり、他のホームの方と使用感をフィードバックし合ったり、正直、ついていくのが必死ですね(笑)。

ケアマネは、情報収集も欠かせません。頻繁に制度の変更があったり、市によって対応が違ったりするため、常にアンテナを張っておく必要があります。
在宅ケアマネのときの人脈もあるため、お世話になった人たちのネットワークを活用しながら、置いていかれないようにアップデートしています。

※ケアマネのお仕事の内容にも触れた、チャーム郡山九条の阪口さんへのインタビュー記事はこちら。

ご入居者様やご家族様の温かい言葉がやりがいにつながる

――ケアマネのお仕事のやりがいを、お聞かせください。

ご退去される方から「このホームに入居できて良かった」というお言葉を聞くのが、一番嬉しいですね。ご家族様からも、温かいお言葉をいただきます。今までやってきたことは間違っていなかった、と報われる気がします。

入社当初は、自分の対応が未熟だったこともあり、温かいお言葉をいただくことは嬉しい反面「もっと良い選択があったのでは?」と、悔しい思いをしたこともありました。さまざまな対応を通して私自身の経験値も上がり、現在は反省点を次に活かそう!という心持ちに変わってきました。

ご入居者様やご家族様と打ち解けた関係が築けることも、やりがいにつながっていますね。
ケアプラン以外でも、ちょこちょこ雑談させてもらっていて「今日はしんどそうですね」とか、「なんか眠たそうですね(笑)」みたいな感じで話しかけてもらうんです。
みなさん、小さな変化によく気づいてくださるので、自然とご入居者様との距離が縮まりました。
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一緒に働くスタッフに恩返しがしたい

――福岡さんの今後の目標をお聞かせください。

個人的なエピソードになりますが、実はチャーム西宮上ヶ原のオープン1ヶ月前に生まれた息子が、2026年4月に小学校に入学します。チャームでの私自身の成長と息子の成長を重ねるところもあり、少し感慨深いものがあります。

妻も正社員で働いているため、これまで子どもの体調不良や送迎では、職場にたくさんサポートしてもらっていました。今まで助けてもらった分、引き続きしっかり働いて恩返しができればいいな、と思っています。

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