介護職員の需要は、高齢者の増加に伴い年々高まっています。一方で、介護業界は人手不足が常態化している業界でもあります。
「介護職」というと、年齢が若い方が就業する職業と思われがちですが、実際は20代〜70代まで、幅広い年齢層の方が働いています。

この記事では、シニア世代の介護業界での働き方に焦点を当て、メリットや具体的な仕事内容に触れていきます。

シニア世代も介護職で活躍できる!

セカンドキャリアとして介護業界が気になっているけど、実際どういった年齢の人が働いているのか?、何歳まで働けるのか?と疑問に思っている方もいるでしょう。厚生労働省のデータを交えて確認します。

60歳以上の割合は約16%

厚生労働省によって行われた「令和3年度 介護労働実態調査」は、介護職員の世代別の割合が確認できます。こちらの調査によると、60歳以上65歳未満は8.6%、65歳以上70歳未満は4.6%、70歳以上は2.7%と、シニア世代の割合は合計で約16%となっています。

世代別では、40代の割合が一番多く約27%、次は50代で約24%とミドル世代が約半数を占めており、中心となって活躍していることが分かります。

※参考:令和3年度 介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査

さまざまな働き方から選べて融通もきく

介護職はアルバイト・パートや派遣はもちろん、保有している資格によっては正社員としての再就職など、さまざまな働き方が可能です。(正社員については、企業により定年制度による年齢制限があるケースもあり)

週3日程度の勤務が良い、体力面を考慮した短時間勤務が良い、日中のシフトを希望など、目指したいライフスタイルに合わせて、選択できる企業が増えています。実際に、勤務日数や勤務時間帯が相談可能な求人が多く見られます。
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介護職の仕事は日常生活のサポートが中心

資格の有無により、担当する仕事の内容は異なりますが、例えば施設入居型の介護サービスの場合、以下のような仕事があります。

介護職の仕事内容

  • 食事の配膳・サポート
  • 入浴や排泄の介助
  • レクリエーション運営・サポート
  • 外出サポート
  • ベッドメイキングや居室清掃など


多くのホームでは担当制になっており、全ての仕事を担うわけではありません。資格が必要な業務や、勤務時間帯によっては担当しない業務もあるため、面接時などに具体的な業務を確認しておくとよいでしょう。

また、介護サービスは、ご利用者様のご自宅に伺って介護サービスを提供する訪問型や、デイサービスなどご利用者様が介護サービスを提供する施設に通う通所型、老人ホームなどご入居者様が介護施設で生活をする入居型など、多岐に渡ります。

幅広いサービスがあるため、ご自身に合った介護の仕事を見つけることもできるでしょう。

介護職がシニア世代におすすめな5つの理由

ここからは、介護職が60歳以上のシニア世代におすすめできる5つの理由について解説します。

ご利用者様の気持ちに寄り添える

介護サービスのご利用者様の多くはシニア世代のさらに上の方々です。趣味や好きなもの、昔流行った遊びや歌などの話題で盛り上がることも多いでしょう。

また、同世代だからこそ、シニア世代特有の悩みや困りごとにいち早く気づき、対応できるメリットもあります。
人生経験を積んだからこそ、体調や気分により乱れてしまう感情も理解できるでしょう。他の世代のスタッフよりも、ご利用者様と打ち解けた関係が築ける可能性が高いと言えます。

社会とのつながりができ、コミュニケーションが図れる

介護職は、ご利用者様とのコミュニケーション無しには成立しません。また、必要としている人の役に立つ、社会貢献が叶う職業でもあります。

一般的に、定年退職を迎えると社会とのつながりが薄くなると言われています。リタイア後は家に引きこもってしまい、家族以外と接点がなくなった、友達がいない、という話もよく聞かれます。
長年バリバリ働き、社会の一員として活躍していたシニア世代が、これまで培った社会性を存分に発揮できる環境が、介護職では整っています。

無理なく自分のペースで働ける

介護職の勤務体系はシフト制が多いことも特徴です。勤務日数を調整したり、勤務する時間帯の希望が言いやすい環境のため、ご自身の健康や体調、年金受給との兼ね合いを見ながら、ゆったりとマイペースに働ける点も魅力のひとつです。

また、無資格・未経験でも応募が可能な求人も多数あります。経験を積む中で、介護に関する資格を取得すれば、時給アップが期待でき、担当する業務の幅が広がるなど、キャリアアップも図れます。

自身の介護予防につながる

介護の仕事は、無理のない範囲で体を動かせる、ご利用者様との会話を楽しんだり、仕事の手順を覚えたりと、脳の活性化も図れるなど、ご自身の介護予防にもつながります。
仕事で必要とされることが精神的な安定にもなり、生き生きとした暮らしができるでしょう。
規則正しいハリのある生活で、健康寿命が伸びる可能性もあり、心身ともに充実した日々が過ごせます。

将来的に介護の知識が活かせる

将来的に、ご自身やご家族が介護サービスを活用したい場合、これまでの知識や経験が、より良い介護サービスを見極める手助けになるでしょう。

また、介護は身近な問題ですが、誰にでも気軽に相談できる内容ではないため、介護職を経験することで知見を得ることができるのもメリットです。ご友人等が介護サービスの検討をしていたら、相談に乗ってあげると、とても喜んでもらえるはずです。

※チャームケアが考える、シニア世代が介護職に就く魅力はこちら!
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シニア世代が介護職で働く際に気をつけたい4つのポイント

ここからは、シニア世代が介護職として働く際に気をつけたい4つのポイントについて解説します。

上司や先輩の意見に耳を傾ける

再就職で介護業界に転職した場合、年下の上司や先輩から、仕事を教わるケースが多いでしょう。これまでご自身が上司の立場で、部下を指導していた方なら、置かれた環境の違いに戸惑うことがあるかもしれません。

ただ、経験豊富な先輩からOJTを通して仕事を教わることは、介護業界に関わらず当然のことです。分からないことや初めてのことは素直に聞き入れ、早く仕事に慣れるように努めましょう。

職場のルールをよく理解する

介護施設には、ご利用者様に快適に過ごしていただくため、スタッフがお互いに気持ちよく、また効率よく働くためのルールが設けられています。「郷に入っては郷に従え」ということわざがあるように、まずはルールに則った行動を心がけることが大切です。

ベースとなるルールをしっかりと理解した上で、もっと良いフローや方法がある場合は、上司や先輩に提案してみましょう。

デジタルデバイスにも柔軟に対応する

介護の現場でも、デジタル化が進んでいます。ご利用者様のデータ管理を始め、スタッフのシフト管理や、引き継ぎ連絡などもiPadや専用端末を利用している介護施設が増えています。

苦手意識がある方も、デジタルデバイスの操作にはぜひ慣れておきたいところ。文字入力に時間がかかってしまう方は、ご自身やご家族の携帯端末などで、日頃から練習しておくと良いでしょう。

自身の身体にも配慮する

介護の現場は体力勝負、というイメージをお持ちの方も多いでしょう。入浴介助など、身体全体を使う仕事もありますが、レクリエーションや食事の配膳のお手伝いなど、あまり力を必要としない仕事も数多くあるため、不安に思う必要はありません。

ただ、シニア世代の場合、身体に負担のある仕事を長く続けることは難しいため、ご自身の身体や健康を考え、無理のない範囲で、積極的に取り組むことが大切です。
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介護職に向いているシニア世代はこんな人

シニア世代の方の中でも、介護職に向いているのはどんな人なのかを解説します。

社会貢献に興味がある

「人の役に立つ仕事がしたい」「困っている人を助けたい」など、日頃から社会貢献への関心が高い方におすすめです。

介護の仕事は、ご利用者様からあたたかい感謝の言葉をいただくことがあります。「ありがとう」「助かるわ」といったご利用者様との心温まる触れ合いが、やりがいにつながっている介護職員の方も少なくありません。

コミュニケーションが楽しい

介護職は、ご利用者様・ご入居者様とのコミュニケーションの上に成り立つ職業です。他愛ないやりとりから、人となりや趣味・嗜好を知ったり、身体の不調を察したりと、ご利用者様との会話は重要な仕事のひとつです。

コミュニケーションを図ることが好き、いろんな人との会話を楽しめる方は介護職に向いていると言えます。

新しいことにチャレンジしたい

「未知の業界にチャレンジしたい」「新しい仕事に興味がある」という方も、向いているでしょう。

業界は違っても、接客業の経験がある方は、コミュニケーションスキルがご利用者様・ご入居者様との交流に活かせます。また、企画に携わっていた方は、介護施設などで行われるレクリエーションやイベントで企画力を発揮できることもあるでしょう。

全てがゼロからのスタートというわけではなく、これまでの経験を活かしながら、介護業界で新たにチャレンジできます。

※自身のスキルを存分に発揮した結果、60歳直前でパートから正社員への道につながったエピソードはこちらから

介護の資格に年齢制限はない

介護に関係する資格の多くは、年齢制限がありません。つまりシニア世代でも、問題なく資格取得が可能です。

介護職に興味はあるけど、資格や経験がなく不安に思う方もいるでしょう。無資格・未経験でも介護の仕事は可能ですが、任される仕事に制限がある場合があります。ご利用者様と積極的に関わり合い、幅広く介護業務に携わっていきたい方は「介護職員初任者研修」から資格取得を検討してみましょう。

実務経験を積んだ後は「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」と、さらなるステップアップも可能です。

※介護職の年齢制限について、さらに詳しい記事はこちら

チャームケアはシニア世代も働きやすい職場環境

シニア世代を積極的に採用している企業は、受け入れる環境や待遇が整っています。

チャームケアの定年は65歳ですが、再雇用制度を設けており70歳代で嘱託職員として、元気に働いている方もいます。女性が多い印象の介護業界において、男女比も同等を目指しているため、男性シニアスタッフも活躍中です。

シニア世代だからこそ活かせる経験や、臨機応変な対応があります。
シニア世代もたくさん活躍するチャームケアで、セカンドキャリアの第一歩を踏み出してみませんか。

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