ホーム長は「スマート介護士」の資格を取得

チャーム・ケア・コーポレーションはDX推進の一環として、チャームケアが運営するすべての介護付有料老人ホームのホーム長が「スマート介護士」の資格を取得しました。「スマート介護士」は、テクノロジーを活用して介護の質と生産性を向上できる人材の育成を目的に創設された民間資格です。

介護業界では深刻な人手不足を背景に、介護ロボットやテクノロジーの活用が急務となっています。そうした中、チャームケアはいち早くDX機器の導入に取り組み、業界をリードしてきました。

今回は、チャーム明石西二見のホーム長、髙橋豊さんに、現場ではテクノロジーがどのように活用されているのか、お話を伺いました。

チャームケアの将来性やご入居者様に寄り添う介護サービスに惹かれ転職

――髙橋さんのご経歴をお聞かせください。

2017年にチャームケアへ入社しました。
転職前も有料老人ホームで勤務していましたが、当時からチャームケアは、ご入居者様一人ひとりに寄り添った介護サービスを提供している点が印象に残っていました。

ホーム見学をした際には、清掃が行き届いた施設環境や、ご入居者様への丁寧な対応を目の当たりにし、「ここなら将来性を持って働ける」と感じ、転職を決意しました。
入社後は、いくつかのホームでホーム長を経験し、現在に至ります。

※前回の髙橋さんへのインタビュー記事はこちら
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オープン当時からインカムやセンサーなどの電子機器を導入

――チャーム明石西二見での介護テクノロジーの導入状況についてお聞かせください。

チャーム明石西二見は、オープンから約2年が経ちます。
開設当初からインカムをはじめ、睡眠解析システム(見守りセンサー)や電子機器を活用した介護記録の作成など、積極的にDXを取り入れてきました。

睡眠解析システムの導入により、定期的な夜間巡視が不要となり、夜勤スタッフの負担は大きく軽減されています。
睡眠状態はスマートフォンで確認でき、例えば夜間に30分以上トイレなどでベッドに戻られない場合にはアラートが鳴り、スタッフへ通知される仕組みです。

さらに、全居室のエアコン温度を一元管理できるため、ご入居者様が設定された「寒すぎる」「暑すぎる」といった温度にも気づきやすくなり、快適な居住環境づくりにも役立っています。

他社では介護記録を手書きしていたり、介護スタッフ間の連絡ツールとしてPHSを使っていたりするところもあるため、チャームケアはDX化に非常に前向きな会社だと感じます。

チャームケアは、以前から「2050年には介護職員が約50万人不足する」と予測し、危機感を持ってICT機器の導入やDX推進に取り組んできました。
十分な介護ケアを提供し続けるため、人海戦術に頼らず、計画的にテクノロジーを活用した介護サービスへとシフトしています。

人の手だけに頼る介護には限界があります。テクノロジーを活用しながら質の高い介護サービスを提供できる環境が整っていることは、現場にとって本当にありがたいですね。

先日受検したスマート介護士の資格取得を通じて、改めてAI機器について学ぶ機会もありました。新しい機器を導入する際に生じる心理的な不安や、導入直後はいったん生産性が下がり、徐々に向上していく定着のプロセスなどは、特に参考になりました。

まだまだ知らない介護テクノロジーが数多くあることを知り、今後も新たな機器が導入されるかもしれない、という前向きな気持ちで勉強していました。

※スマート介護士の詳細について掘り下げた記事はこちら
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新しいICT機器はたくさん触って慣れるのが一番

――チャーム明石西二見の介護スタッフは、ICT機器とどのように付き合っていますか。

チャーム明石西二見の介護スタッフは穏やかな方が多く、ご入居者様のことを第一に考え、丁寧に対応できる優しいスタッフばかりだと感じています。定着率も高く、幸いにも退職される方はあまりいません。

採用活動においても、業界内で優位性のある給与体系に加え、ICT機器を積極的に導入している点をお伝えすると、「先進的な会社ですね」と好意的な反応をいただくことが多いですね。

実際に働き始めてからも、「業界の先を行っていますね!」と、キラキラした目で言われることもあります(笑)。

一方で、デジタルネイティブではない年配のスタッフのなかには、電子機器を使いこなせるか不安に感じる方もいらっしゃいます。「壊してしまったらどうしよう」と心配される方には、「簡単には壊れないので大丈夫ですよ」と声をかけ、安心してもらうようにしています。

やはり、たくさん触って慣れてもらうことが一番です。操作自体はシンプルなので、実際によく触っている人ほど、覚えるのも早いと感じます。

先日、新しい介護記録システムが導入されましたが、ほとんど抵抗はありませんでした。
最近では、新しい機器が導入されることが「特別」ではなく、「使って当たり前」という認識に変わってきているのかもしれません。

ご家族様からは「安心できる」というお声も

――ご入居者様の介護機器への反応を教えてください。

ご入居者様やご家族様の多くは、これまでに他のホームを利用されたり、見学されたご経験があるため、比較したうえでチャームケアの良さを実感していただいているように感じます。

電子記録の入力端末がiPadからiPhoneに変わった際には、「私用の携帯電話を操作しているのではないか」というお声をいただくこともありました。
しかし、業務用端末であることや使用目的を丁寧にご説明したところ、ご理解いただくことができました。

また、ご入居者様の食事量もデータとして記録しているため、ご家族様が来所された際には、日々の様子を具体的にご確認いただけます。
その結果、「普段の生活が見えて、とても安心できます」といった嬉しいお言葉をいただいています。
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週休3日制の自由度と働きやすさを実感

――チャーム明石西二見では週休3日制を導入されていると伺いました。

チャーム明石西二見では、正職員全員が週休3日制を選択しています。導入から1年半が経過しましたが、「もう週休2日の働き方には戻れない」と話すスタッフも多く、制度はしっかり定着していると感じます。

導入当初は、「体力的にきつい」「不規則な勤務で生活リズムを整えるのが大変」といった声もありました。しかし、シフトの組み方を工夫することで欠勤率は下がり、3ヶ月ほどで多くのスタッフが新しい働き方に慣れた様子でした。

増えたお休みを使って、Wワークをされている方も何名かいます。話を聞いてみると、いわゆる単発のスポットバイトが主流のようです。
まったく介護とは関係のない仕事をされている方もいますし、別の介護施設を経験された方は、仕事の進め方も電子機器も「チャームケアとは全く違う!」と言っていました。

そうした経験を通じて、改めてチャームケアの良さを実感してもらえる機会になれば嬉しいですね。

※チャーム明石西二見と同じく、週休3日制の導入に成功したチャーム奈良公園へのインタビュー記事はこちら

積極的なAIの活用で生産性向上の意識を持つ

――最後に後輩へのメッセージをお願いします。

AIを積極的に活用していただきたい、と考えています。
実は以前「AIを使う人と使わない人では、生産性に約30%違いがある」という新聞記事を目にしました。
私自身も、どのように説明するか伝え方に困るときにはChatGPTを活用しています。スマート介護士の資格取得の際にも、過去問がなかったので、ChatGPTに演習問題を作ってもらって試験対策をしました。

私の好きな言葉に「利活用」があります。
「最大限に活用し、新しい価値を生み出す」という意味で、チャーム・ケア・コーポレーション会長の言葉なのですが、チャーム明石西二見のスタッフには、自分の言葉のように伝えています(笑)。

将来的には、テクノロジーを最大限に活用しながら、ご入居者様一人ひとりに寄り添った新しい介護サービスを生み出していけたら良いですね!

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