前職での経験を活かして人事部部長に就任

――山田さんのこれまでの経歴を教えて下さい。

2021年7月から人事部部長になりました、山田です。

2017年にチャームケアの一員となり、リスクマネジメント室に所属していました。
前職では銀行に勤めており、その際5年ほど人事や労務の経験をしていたんです。

介護業界の人事は初めてですが、「人」に関わる根幹の部分は共通しています。
主にスタッフの入退社に合わせて人事関連の手続き、それから在籍しているスタッフの働きやすさを支えるための業務を行っています。

ご満足いただける「暮らし」のために、スタッフの定着率が重要

――前職の人事部での経験と、介護業界およびチャームケアの人事部では違いがありますか?

人事というポジションは、業界が違ってもやり方は基本的に変わりません。
前職との違いは、スタッフの入退社の頻度です。

前職の銀行は、ほとんどが新卒採用の正社員で、退社は寿退社や定年退職が主で、中途採用はほとんどありませんでした。

しかし介護業界では、どの企業も人の出入りが多いことが特徴です。
新卒採用と同時に、中途採用やアルバイト・パート採用も積極的に取り入れていることが要因の一つかもしれません。

介護業界は人手不足と言われており、各社とも積極的に人材募集を行っているため、資格と経験さえあれば転職のハードルが低い業界です。
そのため、他の業界と比べて勤務年数が短くなりやすいのでしょう。

ですが、スタッフにとって「やりがいがあり、働きやすい職場」であれば、おのずと定着率が上がると思っています。
そしてスタッフの定着率が上がれば、サービスの向上、会社のブランド力の向上にもつながるはずです。

スタッフの定着率を上げることは、人事部部長になる前から最大の目標であり、課題であると感じていました。
今は、その目標に向き合い、チャレンジの毎日です。

スタッフの満足度を上げるための働きやすい環境作り

――働きやすい職場作りのために、どのようなことに気を配っているのでしょうか?

現場の状況をしっかりと掴むようにしています。
「現場の状況」と一言でいっても、物理的なことや人間関係、悩みや課題等、本当にさまざまな情報を収集することが重要だと考えています。
以前所属していたリスクマネジメント室では、対外的な交渉事やトラブル解決、ご入居者様やご家族様との窓口など、「外向け」の業務でした。
それが今は、逆方向の「内向き」にパワーをかけるのが役割だと思っています。

そうはいっても、人事部だけではすべてのホーム、すべてのスタッフに目を配るには限界があります。
そのため、介護事業部の担当課長と密な連携をとり、改善を図っています。

※介護事業部課長は、ホーム長のサポート役。仕事内容などのインタビューはこちら!
「いい会社」に成長していくためには、顧客満足度(チャームケアではご入居者様やご家族様の満足度)を上げていくことはもちろん、ES(従業員満足度)も向上させなければなりません。

スタッフの入退社があるということは、風通しがよいという面ではメリットもありますが、スタッフが変わることにより現場やご入居者様へ負担がかかるというデメリットもあります。

順調にホーム数が増え、成長している会社だからこそ、従業員の満足度を上げ、定着率を上げていく必要があります。
そのためには、職場環境や処遇を高めていくことが一番の近道ではないでしょうか。

今後、さらなる成長を続けていくためには、ガバナンス(内部統制)をいかにとっていくかということが課題となります。
やはり、従業員が働きやすい環境を整えていくことが重要だと思っています。

スタッフ一人ひとりがチャームケアの財産

――介護業界と他の業界で、違いを感じ、工夫していることがありましたら教えてください。

他の業界と違いを感じることは、介護業界は労働集約型であるということ。

例えば、モノづくりをしているメーカーであれば、いい技術があっていいものを作れば顧客満足度が上がっていきますが、介護業界はそうではありません。

ご入居者様やご家族様の顧客満足度を上げていくためには、介護サービスに携わる「人」そのものの質が大切です。
いわば、スタッフ一人ひとりが、我々チャームケアの商品、財産であるということです。

そのため、私は人材ではなく、人の宝ということで「人財」だと捉えています。
今後は、人事という枠から一歩先へ進んで、人材開発に力を入れていきたいですね。

人材育成のため、教育研修に注力

――人材育成のために、どのようなことを大切にされていますか?

人材開発は、人財の品質、つまり人間力を上げていくことが必要です。
そのため、育成のための教育研修がとても大切だと考えています。

人事部としても、充実した研修制度のため、教育研修室と密接に意見を交換しながら進めています。
充実した研修を実施することで、人財の成長と会社の成長をリンクさせていきたいと考えています。

定期的にキャリアアンケートを取ってみると、チャームケアにも退職・転職を考えているスタッフがいます。
理由のひとつに「自分の成長が感じられず、将来が不安」という声もあるんです。
「毎日が同じ事の繰り返し」「キャリアアップの制度はあるけど、自分の中で思い描けない」という人もいます。

このような理由で転職を考える方は、とても向上心があり、ポテンシャルが高い人材ですよね。
これからもさらなる成長を目指しているチャームケアにとっては不可欠な存在ですし、そういった方がやりがいと将来へのビジョンを感じられる会社を目指していきたいです。

チャームケアは、ありがたいことにホーム数が増え、ポストの数がしっかり確保できる環境です。
対応力や技術力を上げ、成長していただくことで、キャリアアップが可能な会社です。

成熟している組織の場合は、ポストを増やすことが難しく、モチベーションがあっても上が詰まっているケースもありますが、チャームケアでは上を目指したい人が就けるポジションがまだまだありますよ。

※教育研修室の取り組みを取材した記事はこちら!

現場とのコミュニケーションにもITを活用

――現場とのコミュニケーションの方法で、工夫されていることはありますか?

近畿圏・首都圏に各ホームがあるため、こまめな情報共有が必要です。
他のホームではどのようにしているかなど、誰しも興味があるはずです。

IT技術の進歩により、コミュニケーションツールがどんどん発達してきています。
それを活用して、これまでは紙ベースで各ホームに配布していた社内報をメール配信に変更しました。

紙の社内報は、印刷や配布等に手間がかかる上、すぐ破棄してしまったり、チラッと見て終わりになっていたと思います。
メール発信であれば、いつでも思い立った時に読み返せるので、スタッフにも好評です。
今後はさらにペーパーレスの時代になっていくので、情報伝達しやすいツールを使って発信していきたいですね。

実は、このチャームPOINTの記事も社内報に活用しているんですよ!
スタッフのインタビューやレクリエーションなどの取り組みを通じて、会社としての一体感を作り出すことができるので、社内外に良い情報を発信していくことは重要ですね。

スタッフはもちろん、ホーム長も支えたい

――本社と現場の温度感を統一するために、心がけていることはありますか?

会社の成長に伴ってスタッフが増えているため、本社からの情報が現場に届きにくくなっていきます。
今まで以上にきめ細かく情報取集し、発信していかないといけません。

円滑にコミュニケーションをとり、よりよく連携するためには、情報共有が不可欠です。

ホームは24時間稼働しており、スタッフはシフト制の交代勤務ですので、一般的な企業のように全スタッフが集まり一斉に伝達することが難しいんです。
文章で伝えるだけでは、異なる解釈をしていたり、内容の意図まで掴み切れない人もいるでしょう。
そのため、社内報のメール配信のように発信の仕方を変えるだけでなく、きちんと伝わっているかどうかを確認していく必要があります。

現場の管理職であるホーム長も、とても頑張っていただいていますが、他にも様々な業務がありとても忙しいポジションです。
「管理職なんだからやって当たり前」と決めつけず、ホーム長の負担感も考えた上で、より浸透させられる発信方法を模索しています。

ホーム長には、一方的な伝達だけでなく、内容のポイントや背景も共有しています。
また、この件についてスタッフから質問があった場合はどう答えたらいいのかも伝えるようにしています。

このように配慮することで、現場で読み流されずにきちんと内容が伝わり、会社全体の意思統一が図れるのです。

スタッフ一人ひとりの人生が輝く会社に

――最後に、今後の目標を教えてください。

チャームケアに在籍している約2500名のスタッフ一人ひとりの人生を大切にしてこそ、会社が成長できると考えています。
スタッフの生活が充実することで、ご入居者様によりよいサービスを提供でき、売り上げや利益につながっていくのです。

チャームケアでは新しくて綺麗なホームがアピールポイントのひとつですが、ハード面は完成したときが一番のピークです。
建物は年月が経つにつれて劣化し、少しずつ価値が下がっていくものです。

チャームケアの財産であるスタッフの質や介護サービスをどんどん磨き上げていけば、決して劣化することはありません。

スタッフが働きやすく、やりがいを感じられる職場を作り上げることが、すべての根幹です。
今後も、この願いを基準にして物事を考えることを徹底していきます。
チャームケアに入社したスタッフ全員が、「いい会社だな」だなと思っていただけるように取り組んでいきます。

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