高齢者福祉施設で働きたい

──初めにご経歴を教えてください。

小林:
チャーム須磨海浜公園で働いている、小林加奈です。

三井:
小林さんと一緒に須磨海浜公園で働いています、ホーム長の三井千夏です。
私は子どもが小学校入学を機にチャームケアに事務員として入社し、生活相談員や統括リーダーを経て、ホーム長になりました。

越田:
人材開発課、課長の越田直司です。
今日は障がい者雇用という形態で働く小林さんのお話を聞かせてください。
まず小林さんの入社の経緯を教えてもらってもいいですか?

小林:
4年前にハローワークの求人票でチャームケアを見つけたことがきっかけです。

越田:
小林さんは就労移行事業所のサポートを受けながら、就職活動をしていたんですよね。

三井:
他にも介護施設はいろいろある中で、なんでチャームケアに入社しようと思ったの?

小林:
いろんなところへ実習にいく中で、高齢者福祉施設で働きたいなあと思っていたんです。

越田:
実習というと、どんなところに行っていたんですか?

小林:
高齢者施設にも何ヶ所か行っていて、シーツ交換や清掃の仕事などがありました。
チャームケアでは、ホーム見学と1週間の実習をさせてもらいました。
その時に、とてもいいところだなと思ったので、面接を受け入社することになりました。

※ホーム長の三井さんの、統括リーダー時代のインタビュー記事はこちら!
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他の生活補助スタッフと連携して作業

──普段のお仕事内容を教えてください。

小林:
私の担当は、ご入居者様の居室の掃除とリネン交換です。
3名の生活補助スタッフの方と一緒に分担していて、曜日やシフトにもよりますが多い日は1日で15部屋くらいの居室を担当しています。

越田:
1日の仕事はどんな流れで進んでいくんですか?

小林:
出勤してまず、シーツ交換をメインに進めます。
そのあとは、できるところから順番に進めていきます。

三井:
居室の掃除は、ご入居者様の入浴中やお食事中など、お部屋にいらっしゃらないタイミングでお願いしています。
寝たきりのご入居者様の場合は、入浴中が唯一の交換のチャンスなんです。

そのため、ご入居者様の動きを見計らいながら、他のスタッフと連携をとりながら進めてもらっています。

越田:
決まった作業だけでなく、柔軟さが必要なんですね。

三井:
そうですね。ひとつひとつの作業自体はシンプルですが、進め方はその日によって違うので、柔軟さや臨機応変さが求められる仕事なんです。

※生活補助スタッフの方のインタビュー記事はこちら!

仕事で苦労したこと

──お仕事で大変なことはありますか?

小林:
入社して4年経ったので、仕事が増えてきているのはちょっと大変です。

三井:
基本的は「〇〇さんは、月曜日はここのお部屋、火曜日はここのお部屋」のように、決まっているんですが、一緒に働くスタッフの方がお休みを取っていた場合、そのスタッフの分のお部屋もやってもらうこともあります。
そんなとき、ちょっと大変かもしれないけど、小林さんはきちんとやってくれるので、本当に助かっています。

越田:
お仕事はどのくらいで慣れましたか?

小林:
初めのうちは慣れるまで、時間がかかってしまって…。
例えば、今は10~15分でできる居室の掃除が、20分くらいかかっていたんです。
でも、知らない間に早くできるようになりました

三井:
大変な時を乗り切って、今があるんですね!すごい!
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ありがとうの言葉がうれしい

──シーツ交換と掃除はどっちの仕事が好きですか?

小林:
シーツ交換のほうが好きです。
シーツ交換のあとは、ご入居者様が「ありがとう」と言ってくれることが多いからです。

三井:
そういえばこの間、シーツ交換のあと、ご入居者様に「綺麗になってて気持ちいいわー」と声かけられるのが嬉しいと話していたよね。

小林:
はい!嬉しいです。

三井:
いつもだいたい固定のご入居者様の居室を担当するので、ご入居者様も小林さんの顔を覚えてくださっているんですよ。
「いつもありがとうね」って言ってもらえると、本当に嬉しいよね。
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安心して任せられるスタッフ

──ホーム長から見て小林さんはどんなスタッフですか?

三井:
小林さんは素直で、謙虚で普段の働きぶりがとても良い、頼りになるスタッフです。
欠勤もないし、きっちり決められたことをこなしてくれます。

ご入居者様から、お掃除に関するクレームも一切ないんですよ。
物を壊してしまったとか、入れ歯が行方不明になってしまったとか、トラブルってどこの介護施設でも一定数あったりするんですが、小林さんはそういうのまったくないよね。

小林:
そうですね。気をつけてやるようにしています。

三井:
入社当初は、イレギュラーなことがあった時に戸惑っちゃって、仕事が片付かなかったりということもあったかもしれませんが、今は全然ありません。
むしろこちらが仕事を振り忘れていたときに、「いつもここのお掃除してるんですけど、今日はしなくていいんですかね?」と、逆に教えてくれたこともありました。

越田:
とても頼り甲斐のあるスタッフさんなんですね!

障がい者雇用フェスタで表彰!

──最近、小林さんが表彰されたと伺いました。詳しいことを教えてもらえますか?
越田:
小林さんは2022年9月に行われた「障がい者雇用フェスタひょうご2022」で、優秀勤労障害者として表彰されました。
障がい者雇用フェスタは県単位で大会が行われ、最終的には全国大会が開かれています。

表彰されたとき、どんな気持ちでしたか?

小林:
すごく嬉しかったです。

越田:
そうですよね。私もとても嬉しかったです。
私、実は小林さんのチャームケアでの実習初日と最終日に会っているんです!

小林:
え!そうなんですか?

越田:
当時、小林さんは緊張していたと思いますし、同伴された支援員の方がメインでお話されていたので、小林さんとこんなにお話するのは初めてなんですが…!
あれから4年が経って、こんなふうに素敵にお話しされていて、業務も頑張ってらっしゃるというのは、私としてもとても嬉しいです。

三井:
推薦の前に、ハローワークの職員さんが、小林さんの仕事ぶりや他のスタッフとの関係など聞き取りに来られました。
その時に、改めて小林さんの存在の大きさを実感しましたね!

越田:
今回の受賞は、勤続年数も重要な基準になっていたようです。
障がい者雇用の方は、多くの場合体調やメンタル面で安定しにくく、1~2年で退職されてしまうケースもあるんですよ。

小林さんもしんどい時期もあったと思いますが、ここまで続けて来られていて、ありがたいことですね。

※小林さんが受賞した大会についてはこちらをチェック!
授賞式のあと、お母様と一緒にホームに立ち寄った際の写真です。

授賞式のあと、お母様と一緒にホームに立ち寄った際の写真です。

スタッフ同士の助け合い

──一緒に働くスタッフはどんな方ですか?

小林:
とても優しい人たちです。

三井:
そうそう、みんなとても優しいよね。
他の3人の生活補助員は小林さんと年代が全然違って、60代オーバーのパートさんや嘱託社員の方々なんです。
チャームケアは定年年齢自体が65歳なのでシニア層の方も多く、補助員さんたちにとって娘や孫のような存在で、とても可愛がってくれています。

越田:
他の補助員さんは小林さんより先輩ですか?

小林:
1人は先輩で、あとの2人は私より後に入ってきました。

三井:
4人のチームワークは、補助員さんから小林さんへのサポートももちろんあるんですが、小林さんがサポートしている部分も大きいんです。
障がい者雇用の方というとこちらが支えている印象があるかもしれませんが、全然それだけではなくて、むしろ小林さんが他のスタッフを支えてくれているとよく感じています。

特にみんな、小林さんの優しい笑顔に癒されています。私も含めて、みんな「加奈ちゃんが笑ってくれたら嬉しい」って感じですね(笑)。

越田:
それはとてもいい関係ですね。

三井:
先日小林さんが認知症のご入居者様にきつめに言われてしまい、落ち込んでしまったことがあったんです。
いろんな病状のご入居者様がいらっしゃるので、そういうときもありますよね。

そんな時に、ある補助員さんが「加奈ちゃん落ち込んでいると思うから、声かけてあげて」と他のスタッフに伝えてくれました。
するとそのスタッフが励ましの言葉をかけたり、他のスタッフは次に掃除する時にはそのご入居者様を上手にダイニングにお誘いして、「今のうちに掃除しちゃいな」とサポートしてくれたり。

みんなそんなふうにとても自然にフォローしてくれています。

これからもチャームで頑張りたい

──最後に、ここまで仕事が続いている理由を教えてください。

三井:
これまで、しんどいなぁとか辞めようかなと思ったことある?

小林:
…あります(笑)。

三井:
そうなんやね(笑)。じゃあ、なんで辞めずに続けることができたんだろう?

小林:
チャームケアに入社するまでに、大変なことがいっぱいあったので、やっぱりもう少しここで頑張ってみようと思ってやっていました。

越田:
なにか辛いことがあった時に、話しやすいスタッフさんはいますか?

小林:
はい、います! いつも助けてもらっています。

三井:
補助員のみんなもいつも気にかけているもんね。
これからも、一緒に頑張ってくれたら嬉しいです!

小林:
私もここで一生懸命頑張りたいです。

越田:
継続してくれるのが一番ありがたいですね。これからも応援しています!

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