実務者研修は経験がなくても、いきなり受験可能?

介護の仕事を長く続けたいと考えている方には、介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)は受験必須の資格です。そして、実務者研修は無資格・未経験でも受験可能な資格のひとつです。

実務者研修という名前のとおり、介護サービスを行う上で、必要な実践的な知識や技術の習得を目的としています。
国家資格である介護福祉士を受験するためには、実務経験3年以上にプラスして、実務者研修の修了が必須となっています。

受験資格に学歴や年齢など、制限はありません。近年はセカンドキャリアとして、介護職を選ばれた50~60代の方の受講も増えています。

なお、介護職員初任者研修(以下、初任者研修)をすでに取得している場合は、実務者研修の一部科目が免除になります。この2つの違いについては、後述の「実務者研修と初任者研修の違い」をご覧ください。

※実務者研修について、詳しく知りたい方はこちら!

実務者研修の難易度はどれくらい?

実際に、実務者研修の内容を確認していきましょう。
カリキュラムは20科目450時間あり、社会福祉制度について、介護・認知症・障害についての理解から、経管栄養や痰の吸引といった医療的ケアの実務演習も含まれます。

科目ごとにレポート(課題)の提出があることも特徴です。無資格の方の場合、最低6ヶ月は必要な資格です。

修了試験の有無や、修了試験の合格率は、スクールによって異なります。カリキュラムをしっかりと理解・復習しておけば、合格が可能な難易度のスクールがほとんどのようです。
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実務者研修からいきなり受講するのに適した人は?

未経験・無資格の方は、実務者研修の前に、初任者研修を受講した方が良いのかな?と迷われる方がいるかもしれません。
実務者研修からスタートするのに適している人はどんな人でしょうか?

介護福祉士を目指している人

国家資格でもある介護福祉士は、実務経験3年以上かつ実務者研修修了者でなければ受験できません。介護福祉士にできるだけ早くなりたい方は、実務者研修の受講からスタートすることで、最短で介護福祉士を目指せます。

ちなみに、介護福祉士の合格率は60%前後と言われています。3年以上の実務経験が必要なこともあり、受験者の割合は40代が約25%と一番多い世代となっています。

参考:法務省-介護福祉士国家試験の受験者数

サービス提供責任者になりたい人

サービス提供責任者とは、訪問介護において、ケアマネージャーが作成した「ケアプラン」に基づいて、ご利用者様に満足いただける介護サービスを提供できるよう、ヘルパーと連携する役割などがあります。

サービス提供責任者は、介護福祉士もしくは実務者研修の修了者であることが条件です。サービス提供責任者になると、役職手当がつくケースも多く、活躍の幅が広がります。
ゆくゆくはサービス提供責任者になりたい!と目標のある方も、早めに実務者研修を修了することをおすすめします。

すでに実務経験を積んでいる人

すでに介護施設等で働いている人や、介護サービスを提供している人も、介護実務者研修からスタートするのに適しています。実務において、介護の知識が養われているため、スムーズにカリキュラムを進められる可能性があります。

実務者研修を修了していれば、企業によっては時給が上がったり、より責任のある仕事を任せられるケースもあります。より一層、介護職のやりがいを感じられるでしょう。
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実務者研修と初任者研修の違い

介護の資格を検索すると出てくる「実務者研修」と「初任者研修」。
どちらを受講するか悩む方もいるでしょう。どういった違いがあるか、確認していきます。

介護の基礎知識やスキルを学べる初任者研修

初任者研修は、旧ホームヘルパー2級、実務者研修は旧ホームヘルパー1級、と同等と位置付けられています。
初任者研修は名前のとおり、初めて介護の仕事に就く人が習得しておくと良い介護の基礎的な知識や、食事・入浴・排泄のサポートのスキルなどが学べます。

初任者研修の内容は10科目130時間で、スクールに通う頻度によりますが、最短で約1ヶ月で修了が可能です。

※初任者研修について詳しく知りたい方はこちら。

経験者向けの医療的ケアも含まれた実務者研修

実務者研修は、初任者研修と比較するとより実践的で、介護職経験者に向けた内容に変わります。経管栄養や痰の吸引など、医療的ケアも含まれた発展的な内容で、介護の現場で即戦力として求められる豊富な知識と高いスキルの習得を目指します。

実務者研修の内容は20科目450時間で、学習期間は約6ヶ月です。初任者研修と比較すると、学習内容にボリュームがあるため、学習期間も長くなっています。

なお実務者研修は、上位資格でもある介護福祉士国家試験の受験に、その修了が必要とされています。また、実務者研修の修了者は、サービス提供責任者になることも可能な点が、初任者研修とは異なります。
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実務者研修の取得方法

実務者研修は、通学および通信講座を選択することができます。ご自身のライフスタイルに合った通学方法を検討しましょう。

通信講座でも、通学が必須とされている科目として、介護課程Ⅴおよび医療的ケア(演習)があるため、全ての科目が通信で学べるというわけではない点に注意が必要です。通学も視野に入れ、距離的に通いづらいスクールは避けておいた方が良いでしょう。

また、スクールにもより異なりますが、実務者研修の受講費用は、概ね10~20万円と考えておいてください。
(※初任者研修の修了者は免除される科目もあるため費用が異なります。)

科目の修了にあたっては、レポートや課題の提出が求められます。働きながら取得を目指す方は、無理のないスケジュールで受講が可能か、サポート体制や急なお休みの際の振替制度は充実しているかなど、事前に確認しておきましょう。

チャームケアの資格取得支援

実務者研修は、介護職としてスキルアップをしていくうえで、欠かせない資格です。実務者研修修了後は、サービス提供責任者や介護福祉士へのチャレンジといった新たな道も見えてきます。

チャームケアは、資格取得にかかる費用補助制度があり、実務者研修をはじめ、初任者研修、介護福祉士など、職員のスキルアップを積極的にサポートしています。

チャームケアが運営する各ホームの責任者は、資格取得を予定しているスタッフのシフト調整も快く引き受けています。スクーリング時の周りのスタッフの協力体制も厚いため、腰を据えて資格取得に向き合える環境が整っています。

働きながら、介護にまつわる資格を取得したいと考えている方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。

この記事の監修・アドバイザー

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大野世光(おおのひろみつ)

2017年10月1日、株式会社チャーム・ケア・コーポレーションに入社。
介護系大手企業でスーパーバイザーなどを歴任し、
チャーム・ケア・コーポレーションのホーム長を経て、
教育研修室にてスタッフの教育を実施。
2022年7月から、教育研修部副部長 兼 介護DX推進課長に就任。
介護支援専門員資格、社会福祉主事任用資格を所持。

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