初志貫徹で選んだ介護への道

――野原さんのご経歴を教えてください。

2019年に新卒で入社し、チャームスイート京都桂川に介護職として配属されました。

祖母がリウマチを患い車椅子生活を送っていたので、祖父が献身的に介護をしている姿を小さい頃から見ていました。
何か私にできることはないかな?という思いがずっとあって、実は、高校生のときから介護関係の仕事に就けたらと考えていました。

チャームケアは最初にホーム見学へ伺った際、人事の方が本当に親身になって相談に乗って下さったことが印象的でした。

インターンシップに参加したときには、実際にご入居者様とお話もできて、雰囲気の良さを感じました。
他の社会福祉法人や企業などもいくつか訪問したのですが、チャームケアの印象が良く、「ここなら働きやすそう!」と思い、入社を決めました。

2022年7月からは、チャームスイート京都紫野で生活相談員として勤務しています。

※チャームスイート京都紫野の紹介記事はこちら!
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介護職から生活相談員へキャリアチェンジ

――介護職でご入社後、現在は生活相談員としてご活躍されていますね。

介護職を続ける中で、もっとご入居者様一人一人と向き合いたい、という気持ちが強くなっていき、ご入居者様はもちろんご家族様とも深い関わりが持てる、生活相談員に興味を持ちました。

生活相談員は、ご入居者様の人数が100人に対して常勤1人以上を配置することが義務付けられています。
ホームの規模からすると、各ホームに1人程度になることが多いです。
3年の実務経験を経て介護福祉士の資格を取得した際に、タイミング良く「京都紫野で生活相談員のポジションがあるのでやってみない?」と声をかけていただいたので、思い切ってチャレンジしました。

生活相談員は、ご入居される前から、地域の医療機関やご入居者様、ご家族様と連携を取らせていただき、受け入れ準備などを進める役割があります。

重要なお仕事として、ご入居者様やご家族様からお伺いした情報を、介護スタッフに共有・周知することがあります。
ご入居者様それぞれの歴史を踏まえた上でのお声がけや対応で、笑顔が見られると、本当に嬉しい気持ちになります。
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※介護職からキャリアチェンジした方のご紹介記事はこちら

生活相談員としての新たなやりがい

――生活相談員のやりがいを教えてください。

ご入居された初日に「やっぱり家が良い。帰りたい」とおっしゃるご入居者様もいらっしゃいます。やっぱり、本音はご自宅が一番ですよね。

1週間、1ヶ月と過ごすうちに、そのご入居者様から「あなたがいるから、ここに居るわ」と仰っていただいたりすると、安心して過ごしてもらえてるんだな、と実感します。
そういった一つ一つの経験が、やりがいにつながっています。

生活相談員になってからは、ご入居者様のこれまでのご経験や人となりに重点を置いた対応や、お話ができていると感じます。
「ああいう経験をされているから、このお話につながるんだ」とか、「こういう考え方をされるんだ」といった、ご入居者様をより深く理解する姿勢に変わってきました。

ご家族様への心のケアにも目を向けて

――生活相談員として、心がけていることはありますか?

ご入居者様だけでなく、ご家族様のお気持ちにも配慮することです。

大切なお父様やお母様がホームに入居されることに、少なからず不安を感じていらっしゃいます。
ご入居間もないご家族様には、ご入居者様のご様子や、食事の召し上がり具合、お話した内容などを、お電話でご連絡させていただいています。

前ホーム長から、ご家族様のお気持ちや関わり方など、考え方も含めて丁寧に教えていただきました。
前ホーム長はケアマネージャーの資格を保有されており、ホームの見学対応などでご家族様ともコミュニケーションを取られていたので、ご自身の経験から教えてくださったんだと思います。

遠方にお住まいなど面会が難しいご家族様もいらっしゃるので、いち介護スタッフがお話しする機会は限られています。
その点、生活相談員は、ご入居される前に必ずご家族様とお話しする機会があります。ご入居者様だけでなく、ご家族様にも安心してお父様・お母様をお任せいただけるよう、できることを精一杯やっていきたいです。
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知識と経験を増やして、より安心していただけるように

――今後の野原さんの目標を教えてください。

今まで以上に、居宅のケアマネージャーや医療機関等の生活相談員の方々と連携を取って、ご入居までの手続きをスムーズに行いたいです。

具体的には、医療や保険の知識を深めていきたいです。ご入居前の面談の際に、既往症や介護保険も踏まえた総合的なご案内ができれば、ご家族様とのよりいっそう深い信頼関係につながるのでは、と感じているからです。

生活相談員の仕事と両立する形で、介護スタッフとして現場にも入っています。先日の入浴介助では、ご入居者様と1対1でゆっくりとした時間が過ごせて、普段は聞けないお話を伺うことができました。

介護スタッフの頃は、自分自身が嬉しい気持ちになるところでとどまっていましたが、生活相談員の今は、ご家族様とのつながりが深くなっています。
「このエピソードをご家族様にお伝えしたいな」とか、「これをご家族様がご覧になったら喜ばれるだろうな」といった目線で介護の仕事を捉えることができるようになり、見方も変わってきました。

これからも生活相談員と介護スタッフの両方の視点を持って、ご入居者様とご家族様に安心していただける環境を作っていきたいです。
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あったかい心を持って入社してもらいたい

――これから入社する後輩へメッセージをお願いします。

介護職は学生時代にはなかなか経験できないので、不安に思う学生さんもいらっしゃるかもしれません。

チャームはメンターメンティー制度があり、先輩スタッフがしっかりとサポートしてくれます。

実際、現場に入って経験してみないと分からないこともたくさんあるので、あまり構えず、先輩に付きながら、素直にいろいろと吸収してもらえればと思います。

ご入居者様とのコミュニケーションが大切な仕事でもあるので、ぜひ前向きな姿勢とあったかい心を持って入社してほしいですね。

人生経験が豊富なご入居者様とのお話は知らないことも多く、とても勉強になりますし、何より面白いです!楽しみながら、少しずつ成長して、やりがいを感じてもらいたいです。

ご入居者様とご家族様に寄り添うホーム

――野原さんはチャームスイート京都紫野をどんなホームにしていきたいですか。

私は、中学生から吹奏楽でオーボエを吹いています。
ときどき、ホームでも演奏させてもらっているのですが、一緒に歌ったりして、ご入居者様が本当に喜んで下さるので、私までとても嬉しい気持ちになります。

ご入居者様は笑顔で楽しく過ごせる、ご家族様は安心して大切なご家族様を任せられる、そんなホームを目指して、ご入居者様とご家族様に寄り添っていきたいです。

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