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【4月・5月】季節のレクリエーション

──4月・5月の時期だからこそできる、
季節のレクリエーションについて、教えてください!


コロナウイルスの影響で、遠方への外出レクリエーションは控えていますが、ホームの敷地内に桜が咲いているので見に行ったり、徒歩で行けるところにある桜を見たりと、できる範囲で出かけています。

他にも、弁天さんの桜が有名な、茨木市の『辯天宗 冥應寺』に行きました!
希望されたご入居者様の方々のみをお連れして、1日2~3回に分けて、2台の車で目的地へ。

やはり名所ということで、「人が多いのでは?」と気がかりだったため、ご入居者様には、車から降りずに、車中で桜をご覧いただきました。
車窓越しでしたが、桜の名所だけあって、とてもきれいで「こんなところに来れるとは!」と皆様に喜んで頂けましたよ。

ずっと閉じこもっていると、気持ちが滅入ってくるので、こういった外出レクで、ご入居者様のストレスを発散していただいています。

また、室内でできる季節のレクリエーションとして、折り紙でこいのぼりを作りました!

【介護レク事例】料理クラブやお菓子作りも実施

──最近実施された、その他のレクリエーションはいかがですか?

ルナハートには、独自の設備で、喫茶スペースがあります。
今は、外部からのお客さまの利用はストップしていますが普段は喫茶店として開放しています。

喫茶スペースで、料理クラブを開催。ホーム内の調理スタッフがレクチャーして、ご入居者様とご一緒に昼食づくり。
そのあと、皆さんでおいしくいただきました。(笑)

また別日には、お菓子作りを実施!
ホットケーキミックスを使って、たこ焼き器でベビーカステラを焼きました。

現在ホットケーキミックスは品薄のため、業者さんにご協力いただくなど、裏方では工夫しましたよ。

近くの仕出し弁当屋さんで、季節ものの宅配弁当を頼むことも。
いつもと違うお食事をしていただくことでご入居者様にとっても、気分転換になりますね。

ちょっとした工夫次第で、室内でも楽しいイベントが可能
少しでもご入居者様に喜んでいただきたいと考えています。
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ご家族様との【WEB面会サービス】を開始

現在、感染予防のため、ホームへの外部のお客様の出入りを制限させていただいており、ご入居者様とご家族様との面会がしづらい状況です。

必要な対策とはいえ、寂しい思いをされている方もいらっしゃいます。

そこで、オンライン上でご家族様とお話ができるようにWEB面会サービスの予約受付をスタートしました。

WEB面会なら、普段は遠方にお住まいで、なかなかホームに会いに来ていただくのが難しい方とも気軽にお話していただくことができます。

「久しぶりに東京で働くお孫さんと(画面越しに)会えた!」など喜びのお声もいただいています。

準備をする側の私たちとしては、ネット回線のセキュリティの問題で、手順が複雑であったり、アプリの制限があるなど、大変な部分もありました。

ですが、ご家族様のお声を聞かれて、うれしくて涙されているご入居者様の姿を見ているとやりがいを感じますし、「やってよかったな」と思っています。

感染予防に配慮した外出レクを予定

──これからやりたいと考えているレクリエーションはありますか?

本来は、この5月の時期はチャームツアー(※)を予定していましたが、コロナウィルスの影響で中止となりました。

代わりといってはなんですが、ちょっと遠くまでドライブして山の自然や緑をみなさんで見れたらいいなと考えています。

「昔はここによく来た」「ハイキングが趣味だった」などとお話が弾み、山菜取りの話で盛り上がったり…
外の空気を吸って、景色を見ることで、良い刺激になります。

※チャームツアーとは、ご入居者様が行きたい場所にお連れする旅行企画。
 実際の様子など、詳しくは下記リンクをチェック!(↓)
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介護未経験の方に、斬新なレクのアイデアを期待

──レクリエーションはどのように企画されるのですか?

チャームケアでは、レク委員(レクリエーション委員)を設けています。

レク委員は、入社1年目のスタッフから、数年のキャリアがあるスタッフまでみんなで力を合わせて、スタッフ主導でイベントの内容を考えてくれています。

レク委員に立候補した方もいれば、こちらから「あなたに任せるからよろしくね」と指名した方まで、さまざま。

介護職を長年やっていると、固定概念にとらわれて、なかなか発想が生まれてこないものです。
若いスタッフや、介護業界歴の浅い方には、新しいアイディアを期待しています。

未経験の方ほど、これまでのレクリエーションを知らない分、自由なアイデアが出てくることが多いんですよ。

発言しやすい環境づくりはホーム長の役目

──レクの企画の際に、何か気を付けていることはありますか?

レクリエーション企画のとき以外にも言えることですが、アイデアを出しやすい雰囲気にするために意見を言いやすい環境を作ること。

「否定されるかも」と思うと、アイデアを口に出しにくくなってしまいますからね。

リスク管理・感染予防などはアイデアが出てから、ホーム長を始め、先輩スタッフみんなで考えていくので、まずは実現可能かどうかはおいといて、言ってみてほしいと思っています。

少しずつ経験を積んで、成功体験ができれば、自分で考える力がついてくるはずです。
レクリエーションに真剣に取り組んだ経験は、介護スタッフの成長にとっても、必要不可欠です。
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レクリエーションは自己満足からスタート

──レクリエーションの際に、スタッフの皆さんに伝えていることはありますか?

私の持論ですが、レクリエーションは、自己満足からスタートしてOKだと思っています。

自己満足というのは、スタッフ自身が楽しむこと。それが大前提です。

スタッフが楽しんでレクをやっていれば、ご入居者様は絶対に喜んでくださいます。

プロの歌手の方に来ていただいて、歌ってもらうのも良いですが、スタッフが下手でも一生懸命歌っていたら、とても喜んでくださいます。

知っている子(スタッフ)が、自分たちのために頑張ってやってくれている。
その姿を見てワイワイするのが、ご入居者様にとっては楽しいんです。

ルナハートの過去の例では、沖縄の三線を練習したスタッフや徳島の阿波おどりをみんなの前で披露したスタッフがいました。
どちらもそんなプロみたいに上手ではないですが(笑)、皆さん大喜びでしたよ。

ご入居者様が喜んでくださっていたら、スタッフも嬉しい。
ここで、良い循環が生まれます。


レクリエーションがきちんとできれば、介護の知識が多少不安でも、ご入居者様と信頼関係が築けますし、コミュニケーションがとれるようになります。

だからこそ、レクリエーションは大切なのです。

介護の仕事は、楽しく働かないと意味がない!

──最後に、働く上での心がけを教えてください。

私がスタッフみんなに話しているのは、「楽しく仕事しないと意味がない」ということ。

介護の仕事って、暗い面を見ようと思ったらいくらでも見れますけど、明るく前向きにやったほうが、絶対楽しいじゃないですか?

もちろん、仕事はしっかりしないといけませんが、その中でも、自分なりに楽しめることを、仕事の中に見つけてほしい。

だから、新人スタッフに研修をするときは、「楽しく仕事をしましょう」と話しています。

この記事を読んでくださっているあなたとも、ご縁があれば、一緒に楽しく働ける日が来ることを楽しみにしています!

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