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チャームケアの歴史を知る方にインタビューする新シリーズ、第3回は
介護事業部課長、坂田さんにお話をお聞きしました!

坂田さんは介護記録システム「CSE」を導入するなど
チャームケアの働く環境づくりに大きく貢献されています。

各ホーム長のフォローをする大切なポジション

──まず、経歴と仕事内容について教えていただけますか?

もともと生活相談員としてホームで働いていたのですが、
所属していた企業の事業譲渡により、チャームケアで働くことになりました。
事業譲渡というのは、同じホームだけど、運営会社が変わるというイメージです。

そんな中、「その気があるんやったら次のホーム長、やらへん?」と
当時のホーム長から言われて、一般職から飛び級でホーム長に就任。
今はキャリアパスが明確ですが、昔は飛び級はよくあったんです(笑)。

そして、京都エリアのホーム長を経て、2年ほど本社の業務管理室で勤務。
お客様への請求や、介護保険請求・コンプライアンスなどに関わっていました。

そして2019年7月から、現在のポジションである介護事業部・課長に就任。
関西エリアをメインに、奈良4ホーム・大阪4ホームの計8ホームを担当し
ホーム長・リーダーといった、ホームの管理職の悩み相談に乗ったり、
スタッフの方の相談に応じるなど、サポート業務を行っています。

※同じポジションである森本さんへのインタビュー記事もあります。
詳細な仕事内容について興味のある方は、下記リンクをチェック!(↓)

仕事をするときに大切にしていること

──普段から一番優先して考えている、大切なことは?

普段から考えていることは、「働く人の環境」について。
スタッフさんが元気に出勤して、ニコニコと働いて、今日も頑張ったな!と
笑顔で帰ってくれるということが、なによりも大切だと考えています。


企業である以上、売上や利益についての責任はありますが、
すべて、働いているスタッフさんあってのこと。

安心して仕事できる環境が整っていないと、
利益などの可視化できる数字にはつながりませんからね。

スタッフさんがイキイキと働けていることが、
ご入居者様への元気な挨拶という行動になっていき、
結果的に、長く続けてくださると信じています。

ホーム長や周りの方が、「今日はなんとなく暗い顔だな、どうしたんだろう?」と
個人の変化に気付いてほしいですね。
そんな姿を見かけたら、そのままにせず、必ず声をかけるようにしています。
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介護記録を電子化!社内システムの大改革

──働きやすさを追求するために、今までどんな取り組みをされましたか?

大規模なものをあげると、
本社の業務管理室に所属していたときに
社内の介護記録システムの入れ替えをメインで担当しました。

社内のシステム担当部署と、外部の業者とやりとりしながら
タブレットを全てのホーム、全スタッフに配布し、
システムを導入することで、介護記録の電子化を行いました。

ホーム長やスタッフを守るために、記録の電子化は必要なこと。
誰でも閲覧できて、社内データに記録が蓄積されるシステムとなっています。

CSE(介護業務管理表)を使うことで得られるメリット

チャームケアでは、「業務管理表」をシステム化し、
CSE(カスタマー・シェア・エンプロイ)と呼ぶことにしました。

このCSEを使うことによって、働く環境の改善に繋がることがたくさんあります。

◆手書きで行っていた業務の手間が省けて残業削減
◆一人ひとりの「今日やる仕事」が可視化でき、責任をもって実行できる
◆データを蓄積することで分析、今後の方針を決められる
◆進捗を共有し、連携・必要なサポートがとりやすくなる
◆本社のリスク管理部門でも、ホームで何かあった時の対応ができる
◆マネジメント側(ホーム長・管理職)が現場に行けないときも状況がわかる
◆個人のタブレットへ共有事項が届くので、情報発信が密になる
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介護記録システム導入は、ラクではなかった!

──本当に大規模な改革ですね!
全社が対象ということですが、すんなりと導入されたんでしょうか?


そんなことないですよ、大変でした(笑)。
システムが完成してから最初の1年は各地のホームを回り、
使い方をレクチャーするなど、CSEの作りこみ・普及に努めました。


実際にホームを回っている中でも、
「慣れればきっと便利だから、率先してやってみよう」というホームと
「今までのやり方がいい…」というホームで二極化。

使いこなせるレベルも、ホームによって差があったり
導入に反発する声もあったんですよ。

CSEがリリースされたあと、実際に使って作りこんでいくのは
ホーム長・リーダーなど現場の幹部スタッフであることをお伝えし
メリットをお話しながら、根気強くレクチャーを続けました。

その甲斐あって、今では当たり前のシステムとなっています。

「介護スタッフの働きやすさ」に注目

──そんな坂田さんは、現在は介護事業部の課長ですよね。
ホームを巡回する際に、気にしていることはありますか?


ホーム長や統括リーダーが、
スタッフさんに対してどう接しているのか、
常に気をつけて、見るようにしています。


このポジションは、いちばん近い上司にあたる人物。
「スタッフさんにとって本当に信頼できる方なのか」
「悩み事をちゃんと受け止められているのか」
…という観点で見ることを心がけています。

なので、いろいろなスタッフさんに声をかけて、話を聞き出すようにしていますね。

このとき、「あの子はすごく周りを見れているのでリーダーになってほしい!」
といった声を耳にしたら、
まずはその人にチャンスを作ってあげるようにしています。
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介護スタッフを定着させ、離職率を抑える方法

──ホームを巡回している中で、働きやすさを追求するために
アクションを行ったエピソードがあれば、教えてください。


あるホームで、どうしても人材が定着せず、安定しなかったときのこと。

原因を突きとめようと、本社からのデータを集めたり、
そのホームへ足を運んだりして分析した結果、
「ほかのホームより離職率が高い」という答えにたどり着きました。

なかでも、新人さんが辞めているケースが多かったんですね。
そこで、新人さんに深堀りをしてみると
「しっかり時間を取って教えてもらえない」
「忙しそうで聞きにくい」といった話がでてきたんです。

この問題を解決するために、すぐに近隣ホームに協力を要請。
そのホームでの新規採用を一旦ストップし、
ベテランスタッフの方に合意を得て
近くのホームから、異動していただくことにしました。

ベテランを配置することで、新人さんには手厚い体制でフォローが可能に。
そして、異動者が出たホームでは、新規採用を行うことで問題を解決しました。

現在では、フォロー体制もしっかりと整備されましたし
研修などで基礎から教えてもらえるので、安心してくださいね。

チャームケアは昇格・昇級のチャンスが多い

──前に働かれていた会社と比べて、同じ介護事業者でも
チャームケアでよかったなと感じることはありますか?


チャームケアは上を目指せるチャンスのある企業。

現在は、しっかりとした評価制度が整っていますし
ホームを巡回する中で
「Aさんは頑張ってくれている」という声があれば、
その方の評価に反映しています。

私は、自分の意志でチャームケアに今いる理由のひとつが
上に行けるチャンスのありそうな会社だから。

今のポジションについてからも、そのことは身をもって実感しています。

現在、首都圏でも次々と新ホームをオープンさせています。
今から入った方でも、狙えるポストはたくさんありますよ!
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理想の職場を目指して、一歩ずつ進んでいく

──最後に、これからチャームケアを
こんな会社にしていきたい、という意気込みをを聞かせてください。


みんなが気分良く出勤してきて、
充実して勤務を終えて帰れる環境にすることが自分の使命。

大変なときほど「おっしゃ~!やるぞ~!」と笑顔が見えるような、
みんなで盛り上がれる職場の雰囲気を作っていきたいですね。


ちなみに、私は労働組合の役員も担っています。
労働組合とは、簡単にいうと従業員の処遇を改善していこうという団体。

去年発足したばかりですが、こちらも働きやすさを整備するために活動しています。

そして、これからもそういった仕掛けづくりを楽しみながら、
一歩でも理想に近づけるように、模索しつつ挑戦を続けていきますよ。

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