チャームケアの社内SEに転職

――まずはお二人の自己紹介をお願いします。

萩原:
情報システム課の係長を務めております、萩原正人です。
現在入社3年目で、前職はSE(システムエンジニア)でした。

転職前は、さまざまな業種の企業のシステム管理を担当していました。
SEの世界は技術が日々進歩しているため、大変勉強させていただきました。

客先常駐で、プロジェクトごとに関わるシステムが転々と変わる中で、いつの頃からか「自社のためのシステムを継続的にメンテナンスしたい」という気持ちが芽生えてきたんです。
今までの技術を生かしつつ、新しいことにチャレンジしていくために転職しました。

三坂:
情報システム課の主任、三坂之宏です。
私は入社1年目で、転職前は飲食関係の社内SEとして働いていました。

前職は、ちょうどチャームケアのホーム数と同じくらいの店舗数をもつ会社に勤めており、会社のIT担当として、PCの手配からシステムの導入など行っていました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により経営が悪化し、転職をせざるを得ない状況になりました。
景気に左右されず需要が見込める介護業界であれば、自分の経験を活かしつつ安定して働けるのではと考えました。

飲食業界では、受発注や売上管理などでPCやネットワークが使われています。
介護業界は、他の業界と比べてまだIT化が進んでおらず、これか急激に進歩することが予想されています。
社会を支えていく側である介護の現場をバックヤードから支えていけることにやりがいを感じています。

※お二人が働いている情報システム課の方のインタビュー記事はこちら。
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介護記録システムの電子化を支える

――現在のお仕事内容を教えてください。

萩原:
情報システム課はインフラチームとアプリケーションチームに別れていて、私と三坂さんはアプリケーションチームに所属しています。

チャームケアでは、介護記録はすでに電子化されています。
このような記録システムは、私たちアプリケーションチームが外部の業者(ベンダー)に発注しています。
そのため、私たちはベンダーさんにシステムの内容の指示、そしてできあがってきたシステムの内容の確認や検証を担当しています。

転職前は、ベンダーでシステムを作る側だったので、現在はその逆の立場で自社のシステムに関わることができています。
これがまさに私のやりたかったことなので、転職してよかったなあと感じています。

※介護記録の電子化についてはこちら。

たった1分の改善でも、全ホーム合わせると70倍の効果に

――チャームケアで働くことのやりがいを教えてください。

三坂:
入社して初めて私が行った業務は、介護事故の記録を管理するExcelのマクロファイルを作ることでした。

それまでは普通のExcelで管理され、本社の担当者が70ホーム分確認して手入力していたそうです。
そんな大変な作業が、マクロにすることで自動化され2~3分でできるようになりました。

チャームケアはホーム数が多いため、ひとつがたった1分の小さな改善でも、その改善がすべてのホームに反映されれば70倍になるんです。

1つの改善の成果を実感しやすい環境なので、やりがいも大きいですね。

萩原:
私には介護の経験はありませんが、各ホームの運営を陰で支える立場を担えていることが、日々のやりがいです。

ホームの介護スタッフから、システムについて「ここがわからなくて困っている」などの電話をもらうことがあります。
介護現場では長らく手書きの記録が主流だったので、ITの知識が乏しくても仕方がないと思っています。

システムを導入したり、改善がうまくいった時にやりがいを感じるのはもちろん、日々の小さな瞬間に頼ってもらい、サポートできることも大きなやりがいです。
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介護施設は24時間稼働。チームで力を合わせて乗り越える

――お仕事の中で大変だったことや、克服したことを教えて下さい。

三坂:
まだ入社して1年弱なので、慣れないこともたくさんあります。
たとえば、日々「上場企業の壁」を感じています。

チャームケアは上場企業なので、「信頼」が第一。
情報システムにおいては、厳重なセキュリティが必要です。

そのため、新しいシステムを導入したいと思っても、セキュリティ面で壁にぶつかることが何度かありました。

前職は店舗数こそ同程度だったものの、上場企業ではなかったので、初めての壁にぶつかっている最中です。
先輩や上司と一緒に突破し、さらなる改善につなげていきたいです。

荻原:
以前、システムが急に動かなくなって、心臓が止まる思いをしたことがあります。

介護施設は、ご入居者様がお住まいになる場所なので、24時間現場が動いています。
他業種では、営業時間外にメンテナンスを行うことがありますが、入居型の介護施設には「営業時間外」はありません。
現場のスタッフにもプレッシャーがあるのと同様、我々SEも気が抜けないんです。

システムが勝手に動いているわけではなく、システムの裏側には「人」がいます。
そのため、システムの異常は本当に心臓に悪いんです(笑)。

その時は、急いでベンターさんに連絡して、僕らも協力して原因を探しました。
復旧させるには、データを削って容量を空ける必要があるとわかりました。
データの削除には、少なからずリスクがあります。
ベンダーさんは独断では動けない立場なので、私たちが正しい判断をして、ベンター側に指示を出さないといけませんでした。

この判断が重要な局面で、私の過去の知識を活かすことができました。
データベースのことは非常に難しいのですが、他にも知識を持っている同僚がいたので、チームで意見を出し合い、難局を切り抜けることができてよかったです。

でも、今思い出すだけでも、ドキッとします(笑)。

2022年はチャームケアのデータ活用元年!

――前職を見てきたからこそ感じる、チャームケアの課題を教えてください。

三坂:
介護業界は、今後深刻な人手不足が予想されているため、さらなる効率化が求められています。
AIやデータ分析などを用い、効率よく人を「動かす」ことを検討していかないと、勝ち抜いていけないと思っています。

とはいえ、介護職は人と人とのつながりが大切で、人間にしかできないこともたくさんあります。
AIやデータ、ITと言われても、昔から介護業界で働いているスタッフには理解が難しい価値観かもしれません。

今後は、今まで取りっぱなしになっていたデータを、業務改善に活用していく基盤を作る必要があります。
まずは、バラバラのデータを1つにまとめる作業に取りかかっています。

データは、決して嘘はつきません。
最近では「データドリブン」などと言われていますが、日々データを収集することで、今どういう状況なのかを分析したり、好調だった時のデータと比較することで、状況を改善していくこともできるんです。

荻原:
私も同じような課題感を持っているんですが、ちょうど私たち情報システム課にとっては追い風の状況です。
実は、社長の2022年の年始の挨拶で「今年はデータを積極的に活用していく元年にしよう」という声明が、全社員に発信されたんです。
社内でも少しずつデータ活用の雰囲気が盛り上がってきているのを感じています。

私は内心ドキドキなんですが(笑)、社内と社外のベンターさんとの間の潤滑油の役割を担いながら、データの有効活用にチャレンジしていきます。
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安定したシステムを安心して使ってもらうために

――今後の目標を教えて下さい。

三坂:
今度も積極的に新しいシステムを導入し、他社から「チャームケアはIT化が進んでいるな」「さすが最新のシステムを使っているな」というイメージを持ってもらえるようにしていきたいです。

荻原:
安定したシステムをホームのスタッフに提供して、安心して使ってもらえる状況をキープしていくことが当面の目標です。

合わせて、三坂さんの教育・育成も僕の役割です。
今以上に、技術的な背景も知りながら判断していける人材になってもらえるように指導していきたいです。

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