統括リーダーミーティングとは

──はじめに、統括リーダーミーティングについて教えてください。

砂本:
介護事業部課長の砂本信人です。
今回は、私が担当している8ホームの統括リーダーと一緒に行っている「統括リーダーミーティング」についてお話しさせていただきます。

このミーティングは、私が独自に始めた取り組みで、2年ほど前から月1回実施しています。
初めはコロナ禍だったため、オンラインで行っていましたが、最近ではいずれかのホームで集まって対面で行っています。

チャームケアの統括リーダーとは、ホーム長の部下にあたる役職です。

中間管理職の立場になるので、現場での悩み事やスタッフの教育についての困り事を抱えているケースがよくあって。
しかし統括リーダーは、基本的に各ホームに1人ずつなので、横の繋がりが作りにくく、悩みを共有できる相手がなかなかいないんです。

そんな状況を変えるために、統括リーダーミーティングを企画しました。

ミーティングの内容は定型で決めることはせず、その月々で課長である私から共有したいことを伝えたり、統括リーダーとしての役割について話し合っています

今回はいつも統括リーダーミーティングに参加してくれている、岡村さんと和田さんと一緒にお話しさせていただきます。

※砂本課長の以前のインタビュー記事はこちら。
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チャームケアの魅力に惹かれて入社

──それぞれのご経歴を教えてください。

砂本:
私の前職は、介護施設に入居を希望している方に、施設を紹介する仲介業者でした。
チャームケアはすぐに入居が決まる人気ホームが多く、私も何度もご入居希望の方とホーム見学をしていたんですが、スタッフの心遣いが素晴らしいと感じていました。

前職もやりがいはありましたが、施設をご紹介後、ご入居者様が生活されている場面に寄り添えないということが寂しく感じ、ご縁のあったチャームケアに転職を決意しました。

副ホーム長・ホーム長を経験し、現在は介護事業部で課長職となっています。
大阪と兵庫の合計8つのホームを担当しています。

岡村:
チャーム加古川駅前、統括リーダーの岡村拓です。
現在入社して9年目で、3月にチャーム加古川尾上の松から異動してきました。

前職は小学校で教員をしていて、介護に関しては無資格未経験で入社しました。
介護の仕事を始めた理由は未だにわからないんですが(笑)、これだけ続けられているので、介護の仕事とは何らかの縁があったんだと思います。
よろしくお願いします。

和田:
チャーム須磨海浜公園、統括リーダーの和田てるみです。
入社して7年目で、ずっと須磨で働いています。

前職も介護の仕事だったんですが、チャームのホームは比べ物にならないくらい、本当に綺麗なんですよ。
ご入居者様に寄り添ったケアの考えがしっかりとあって、良い会社だなあと思っています。

日々、ご入居者様にホームを自分のご自宅のように感じていただける場所にしたいです。
私にとって須磨は7年もいるのでアットホームな環境です!

※岡村さんと和田さんがそれぞれ勤務されているホームの記事はこちら!
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最近の議題

──最近の統括ミーティングではどんなお話をされているのか、教えてください。

岡村:
最近は、以下のような項目についてディスカッションしています。

  • 各ホームのヒヤリハットについて
  • インカムの導入事例
  • 夏祭り等のレクについて
  • 新人教育について


和田:
どのテーマも、自分のホームで働いているだけでは思いつかないような方法を共有してもらったり、刺激をもらったりしてとても有意義な時間です。
「ヒヤリハットについて」は確か、砂本課長からの話題提供でしたよね?

砂本:
はい、そうです。
実は最近、義歯や補聴器などの紛失・破損が何件かありまして…。
幸い、後から見つかったりして重大なトラブルはまだ起きていませんが、ヒヤリハットについては対岸の火事と考えるのではなく、自分達にも起こりうること。

各ホームでの具体的な取り組みを共有し、防止に努めてほしいと考えています。

岡村:
このミーティングを行うようになってから、自分の悩みは一人だけのものではなく、似たような悩みを他の統括リーダーも持っていることを知りました。

特にミーティングを対面で開催できるようになってからは、実際に顔を合わせられるようになったので、やっと距離が縮まり、悩みを言いやすい雰囲気になってきたんですよ~。

砂本:
統括リーダー同士で話すことで、一人一人がレベルアップできるはず。

ホーム長が参加していないことも、このミーティングのある意味、強みだなと思っています(笑)。
上司にはなかなか言いにくい悩み事も共有できるようになっていくといいですね。

インカム導入事例の共有

──では岡村さんから、最近のミーティングで話したことで印象的だった話題を教えてください。

岡村:
自分から皆さんに共有した内容で、インカム導入事例についての報告です。
チャーム加古川駅前では、IT機器の導入が先行して始まり、6月よりホーム内の連絡手段としてインカムを使用しています。

まだ2週間ほどなので、イヤホンの形や使い方など手探りの状態ですが、慣れればとても実用的ですね。

和田:
須磨ではまだなので、岡村さんから事例報告を聞いて、興味津々です!
うちも早く導入されるといいなあ。

砂本:
和田さん、積極的でいいですね~(笑)。

新しい取り組みを行う際は、一部のホームから試験的に始めていくことが多いんです。
先行して取り組んだホームでの様子を共有してもらうことで、今後他のホームに拡大したときの参考になりますよね。
それにぴったりなのが、統括リーダーミーティングなんですよ。

インカムについては、導入の目的と効果を正しく共有してもらうために、岡村さんに加古川駅前の事例を発表してもらいました。

岡村:
新しい取り組みが始まる前は、まずホーム長や統括リーダーに情報が共有されて、その後に介護スタッフに共有していきます。
その流れはとても理にかなっていて、統括リーダーである私たちが先に知ることで、他のスタッフに伝わるように説明できるんだと思います。

先日の統括リーダーミーティングでお話ししたことが、他のホームにインカムが導入された時に、お役に立てたら嬉しいです!

※インカム導入についてのインタビュー記事はこちら!
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レクについて

──和田さんの印象に残っている話題を教えてください。

和田:
私はレクについての情報交換がとても印象的でした。

各ホームでどんなレクや行事をしているか、ご入居者様に人気のレクは何か、といった話です。
今の季節は、どこのホームも夏祭りの準備の真っ最中です。

岡村:
統括リーダーミーティングが行われる前の夏祭りは、それぞれのホームで持っている備品と、その日のシフトに入れるスタッフでできることをやるというのが定番でした。
それが、ミーティングで情報交換をすることによって嬉しい変化が出てきましたよね、和田さん!

和田:
そうなんです!
先日のミーティングでは「この備品ならうちのホームにあるので、貸し出しますよ」といった物品の貸し借りや、「この日ならヘルプいけますよ」といったスタッフのシフトのやりとりが行われたんです。

岡村さんが言うように、私も自分のホームでなんとかしないと!と思っていたので、少し肩の荷が降りた感覚です。
お言葉に甘えて助けてもらっちゃおうかな~(笑)。

砂本:
うんうん。
そういうふうに、同じ立場の人間同士が、聞いたり、聞かれたりすることは、本当に大切なんです。
繋がりがあるからこそ、ちょっとしたアイディアの共有ができるんですよね。

今まで夏祭りにヘルプで他のホームから来てもらうという発想がなかったので、良い変化ですね!

岡村:
イベントやレクに使う物品は、なかなか置く場所もないので、社内で貸し借りできるのはとても助かります。
それに、ヘルプに行くことで他のホームの雰囲気がわかるのも、個人的には楽しみです!

今後は、レクのアイディアがもっと共有できるといいですね。

和田:
そうですね。
レク委員が提案してくれるのですが、もっといいレクにしたいと考えていても忙しさでなかなか手が回りきらないようです。

今後は社内でアイディアの共有をしつつ、レク委員のサポートもできたらいいなと思ってます。
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新人育成について

──砂本さんは印象的だった話題はありますか?

砂本:
実は、あるホームのスタッフの離職率が高いという課題がありました。
どうすればスタッフが定着するのか、統括リーダーを始め、そのホームの関係者みんなで頭を悩ましていたんです。

ホームにもよりますが、チャームケアはとても離職率が低くて、ほとんどのホームが10%以下なんです。

岡村さんが3月まで在籍していたチャーム加古川尾上の松は離職率が一桁で、年間1人やめるかどうか、という素晴らしい状態。
和田さんのいるチャーム須磨海浜公園も、比較的離職率が低いホームです。

そこで、離職率が高かったホームの統括リーダーから、「他のホームではどのようにスタッフの教育をしていますか?」という話題提供がありました。

この話題をきっかけに、教育期間が短すぎるんじゃないか?という気付きを得ました。
他のホームでは、新人研修として3ヶ月くらいかけてじっくり教えるところを、そのホームでは1ヶ月くらいで独り立ちとしていたんです。

和田:
みんなびっくりしてましたよね。
私が新人の立場だったら、ついていけないな~って思っちゃいました(笑)。

岡村:
うんうん。私も他の統括リーダーも驚いていました。
でも、そこのホームしか知らなければ、1ヶ月で独り立ちは当たり前って思っていたかもしれません。
やっぱり、こうやって他のホームでの取り組みについて知る機会があることで、気がつけたんですよね。

砂本:
岡村さんのおっしゃる通りですね。
この統括リーダーミーティングを始めたからこそ、気がつき、改善できたことだと思います。

スタッフの一人一人が自信を持って自立できる瞬間まで、統括リーダーがしっかり寄り添えるようサポートしていきたいですね。
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統括リーダーミーティングがもたらしたもの

──統括リーダーミーティングに参加してよかったことを教えてください。

岡村:
8ホームの統括リーダーがいたら、8人それぞれの悩みがあって、いろんなことを抱えているのは自分だけじゃないと思えたことがよかったです。

チャームケアのホームは、規模も役割も一つとして同じものはありません。
ホームによってやり方が違ったり、統括リーダーに求められるスキルも異なります。

そんな中で、それぞれのホームで働く仲間とつながれて、本当によかったです。
今後もこの機会を大切にしていきたいです。

和田:
私はずっとチャーム須磨海浜公園で働いているので、須磨のことしかわからなくって。
いろんなホームでの取り組みや統括リーダーの経験談を聞き、刺激をもらえてよかったです。

対面でミーティングができるようになってから、場所を固定せず各ホームを回っています。
砂本課長の担当エリアには、兵庫県内だけでなく大阪のホームもあるんです。
前回は、大阪のチャーム枚方山之上にみんなで集まったんですよ。

ミーティングの前に、いつもホーム見学から始まります。
私は異動したことがないので、他のホームを覗けること自体楽しみなんですよ(笑)。

他のエリアにも広まってほしい!

──最後に砂本課長から、一言お願いします。

砂本:
私が担当するエリアの統括リーダーは、とても個性豊かで前向きな人たちばかりです。
この統括リーダーミーティングは、各ホーム長の協力もあって成り立っている取り組みなので、今後も大切に続けていきたいですね。

ホーム長自身が統括リーダーだった頃にはなかった取り組みなので、「今の統括リーダーはそんな集まりがあって羨ましい」という声が出ているほどなんですよ。

今後は、課長の私が出ていかなくても、統括リーダー同士でリーダーシップを発揮して、進めていってくれたら嬉しいです。
他のエリアには、こういった集まりはまだない思うので、ぜひ他のエリアでも実施されるといいですね!
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