大学で介護福祉士の資格を取得し、チャームケアへ入社

――来日してから、チャームケアに入社されるまでの経緯を教えてください。

2年前に来日し、就学金貸付制度を利用して、2年間大学で介護福祉について学び、介護福祉士の資格を取得しました。

日本のアニメがきっかけで、日本を好きになりました。ミャンマーでも日本のアニメカルチャーはとても人気なんですよ!
私は小さい頃おばあちゃんと一緒に住んでいて、高齢者の方と関わる仕事がしたいと考えていたので、介護職はピッタリでした。

チャームケアは、大学で開催された会社説明会で知りました。3社ほど説明を聞きましたが、チャームケアの担当者として来られていた越田さん(人材開発課次長)が、外国人向けに優しい日本語を使って噛み砕いて説明してくれたので、とても印象が良かったんです。

また、老人ホームのことを「施設」ではなく、自分の家にいるような雰囲気を与える「ホーム」として位置付けている考え方にも共感しました。お話を聞いて、すぐに「この会社で働きたい!」と思いました。

2025年4月にチャームケアへ新卒で入社し、チャームスイート新井薬師さくらの森で介護スタッフとして働いています。

※ユーンさんが活用された就学金貸付制度についての詳しい記事はこちら
 (14190)

東京はふるさとに似た都会の雰囲気で買い物も便利

――佐賀から引っ越して、東京の生活はどうですか。

佐賀県の大学に通っていたので、就職が決まって東京へ引っ越してきました。佐賀ののんびりとした過ごしやすい環境も良かったのですが、私はミャンマーの首都ヤンゴンの出身なので、ふるさとに似た都会で生活したいという気持ちもありました。
ヤンゴンと比べると、東京は人が多いことに驚きましたが、買い物もしやすくてとても便利です。

暑さには慣れているけれど、日本の方が湿度が高くて蒸し暑く感じます。ヤンゴンは雨が降ると少し寒くなるのですが、日本の梅雨はとてもムシムシしていて、洗濯物が乾きづらく困ります(笑)。

もう少し気持ちに余裕が出てきたら、いろいろなところに出かけて、東京の暮らしを満喫したいです。

同郷の同期や先輩のおかげでとても心強い

――介護のお仕事や職場環境について、教えてください。

入社後、2ヶ月間はOJTで先輩がついてくれていました。今月からは独り立ちして、ひとりでご入居者様に対応しています。まだ知らないことも多いので、先輩に相談しながら対応しています。

私と同じくミャンマー出身で、今年チャームケアに入社した同期は合計4人います。チャームスイート新井薬師さくらの森に2人、他のホームに2人配属されました。
同じホームにミャンマーの同期がいるとわかったときはホッとしました。同郷の同期が近くにいるのは、とても心強いです!
研修のときはミャンマー出身同士で近くに座り、ホームの情報共有をしたり、近況を報告したりと、いろんな話をしました。

チャームケアには、ミャンマー出身の先輩もいます。このチャームスイート新井薬師さくらの森にも1人いて、とても優しい先輩です。
担当フロアが私は3階、先輩は2階と異なりますが、休憩時間に会ったときには「悩み事があったらいつでも聞いてね」と声をかけてくれます。

日本も3年目なので、かなり日本語にも慣れてきました。普段使わなさすぎて、ミャンマー語を忘れちゃうときもあるんです(笑)。それでも同郷の先輩と母国語でやりとりができると、とてもリラックスして話せます。

介護福祉士の試験も日本語なので、たくさん勉強しました。漢字は読み方が何通りもあって混乱します。介護の専門用語を理解するのにも時間がかかりました。日本語はまだまだ勉強中です!

※インドネシア出身の介護スタッフへのインタビュー記事はこちら
 (14191)

毎日のコミュニケーションで信頼関係を構築

――ご入居者様とはどのように関係性を深めていますか。

ご入居者様との毎日のコミュニケーションを大切にしています。
介助に入るタイミングで「今日の体調はどうですか?」と、ご入居者様に話しかけています。忙しいときは長くお話することはできなくても、たとえ一言二言でもコミュニケーションをとるように心がけています。

ご入居者様から「学生時代にスポーツ大会で優勝して新聞に載ったことがあるんだ」と、思い出話をしてくれたこともありました。ご入居者様からお話をしてくださったので、少し打ち解けられたのかなと、とても嬉しくなりました。

ご入居者様は標準語でお話しされる方が多いので、お話も聞き取りやすいです。
佐賀にいたときは、高齢者の方の多くが佐賀弁を話されるので、介護実習で困らないために佐賀弁の授業までありました。前もって少し勉強していても、わからないことが多かったです(笑)。

病気の関係で、あまりお話ができないご入居者様もいらっしゃいますが、2ヶ月経って少しずつ理解できるようになりました。コミュニケーションが難しいご入居者様の場合は、先輩に相談しながら対応しています。
優しい上司や先輩に囲まれて、配属がこのホームで良かった!としみじみ感じています。
 (14192)

介護スキルを極めていきたい

――ユーンさんの今後の目標を教えてください。

タイムマネジメントをしっかりできるようになりたいです。OJTのときは、先輩が側にいてくれたのであまり時間を気にすることはありませんでした。
短い時間でもしっかり丁寧に介助できるようになって、他のスタッフと密に連携を取りながらスムーズに介助業務を行いたいです。これからは、少しずつ非常時の対応も習っていきたいと考えています。

将来的には日本の永住権を取得して、介護の仕事でどんどんスキルアップしていきたいです。私の友達には、日本で習得した介護スキルやノウハウを活かして、母国で介護施設を開設したいと考えている人もいます。

まだ働き始めたばかりですが、ミャンマーに住む家族に仕送りをしつつ、私も高い目標を持って、介護の仕事を頑張りたいです。

関連する記事

関連するキーワード

著者