生活相談員と介護リーダーの2人が週休3日制を推進
――橋本さんと梅田さんのご経歴をお聞かせください。
橋本:
介護の仕事に就きたかったので、2008年に高校を卒業したあと、1ヶ月だけ別の会社で介護職として働きましたが、その後チャームケアに入社しました。以来、約18年間チャーム奈良公園に勤めています。介護職で入社し、現在は生活相談員として働いています。
梅田:
2019年に中途採用でチャームケアに入社しました。それまでは飲食業などに従事していて、介護職の経験はありませんでしたが、家族や友達など私の周りで介護の仕事に就いていた人が多かったので、自然と介護職にも興味が湧きました。
現在は、介護リーダーの役割を担っています。
橋本:
介護の仕事に就きたかったので、2008年に高校を卒業したあと、1ヶ月だけ別の会社で介護職として働きましたが、その後チャームケアに入社しました。以来、約18年間チャーム奈良公園に勤めています。介護職で入社し、現在は生活相談員として働いています。
梅田:
2019年に中途採用でチャームケアに入社しました。それまでは飲食業などに従事していて、介護職の経験はありませんでしたが、家族や友達など私の周りで介護の仕事に就いていた人が多かったので、自然と介護職にも興味が湧きました。
現在は、介護リーダーの役割を担っています。
週休3日制の導入に向けた取り組みが会長特別賞を受賞
――介護研究発表会で「週休3日制〜多様性のある働き方〜」を発表され、会長特別賞を受賞されたと伺いました。
橋本:
チャームケアが週休3日制を導入するにあたり、チャーム奈良公園で試験的に導入を進めてほしいと打診がありました。
週休3日制を取り入れた場合、これまでの週休2日制と比べて、以下の変更点があります。
◆日勤は10時間勤務となり、2時間勤務時間が増えます。
◆夜勤は20時出勤・翌朝7時退勤となり、これまでの16時出勤・翌朝9時退勤よりも拘束時間が6時間減ります。
最初にお話を伺ったときは、チャーム奈良公園は介護スタッフの平均年齢が50歳くらいと他のホームと比べて少し高いため、日勤の勤務時間が2時間増える週休3日制の導入には、何かしらの対策が必要だと感じました。長くこのホームに勤めているので、おそらく最初はネガティブな反応だろうなと、なんとなく予想できたんです(笑)。
今回の介護研究発表会では、週休3日制を取り入れるために、チャーム奈良公園で行った施策をまとめて、介護スタッフの反応の変化や結果とともに発表しました。
梅田:
導入にあたって、まずは私を含めた20代~30代を中心に4人の介護スタッフで、試験的に週休3日制を導入し、改善すべき点を見つけることにしました。
※同じく週休3日制を導入したチャームスイート神戸北野ホーム長へのインタビュー記事はこちら
橋本:
チャームケアが週休3日制を導入するにあたり、チャーム奈良公園で試験的に導入を進めてほしいと打診がありました。
週休3日制を取り入れた場合、これまでの週休2日制と比べて、以下の変更点があります。
◆日勤は10時間勤務となり、2時間勤務時間が増えます。
◆夜勤は20時出勤・翌朝7時退勤となり、これまでの16時出勤・翌朝9時退勤よりも拘束時間が6時間減ります。
最初にお話を伺ったときは、チャーム奈良公園は介護スタッフの平均年齢が50歳くらいと他のホームと比べて少し高いため、日勤の勤務時間が2時間増える週休3日制の導入には、何かしらの対策が必要だと感じました。長くこのホームに勤めているので、おそらく最初はネガティブな反応だろうなと、なんとなく予想できたんです(笑)。
今回の介護研究発表会では、週休3日制を取り入れるために、チャーム奈良公園で行った施策をまとめて、介護スタッフの反応の変化や結果とともに発表しました。
梅田:
導入にあたって、まずは私を含めた20代~30代を中心に4人の介護スタッフで、試験的に週休3日制を導入し、改善すべき点を見つけることにしました。
※同じく週休3日制を導入したチャームスイート神戸北野ホーム長へのインタビュー記事はこちら
週休3日制導入へ始動。理想のライフスタイルを叶える働き方が選択できる - チャームPOINT(チャームポイント)|介護で働くリアルを伝える情報メディア

チャームケアは、2024年7月から3つのホームで、選択的週休3日制を導入しました。今回は試験導入されたホームのひとつ、チャームスイート神戸北野でホーム長を務める井戸克之さんに、週休3日制をスタートした経緯や実際に働いてみたスタッフの声などを伺いました。
スモールスタートで問題点を洗い出す
――週休3日制を具体的にどのような手順で定着されたのか、現在までの経緯を教えてください。
橋本:
2024年9月から試験導入に協力してくれるメンバー選定をスタートし、10月から梅田さんを含む4人を対象に、週休3日制を導入しました。少人数でスタートし、実際に体験してみた感想や気になった点をヒアリングしたところ、改善点が見えてきました。
梅田:
最初は夜勤のスタート時間が22時、翌朝9時退勤だったのですが、22時スタートでは出勤時間が遅く、安全上の不安があるといった声がありました。
また、22時に勤務開始するスタッフがいるということは、入れ替わりで22時まで勤務して退勤するスタッフもいるということになります。そのため、帰宅後の家事などに支障があるといった声も聞かれました。
みなさんの意見を反映させ、出勤時間を22時から20時に繰り上げたことで、夜勤に対するポジティブな意見が増えました。イメージするだけではなく実際に勤務してみたからこそ、問題点が見えてきたんです。
橋本:
年齢的なこともあり、特に日勤が2時間増えることに体力面で不安を感じるスタッフが多いようでした。
また、入浴介助と食事介助を立て続けに行う夕方の時間帯は業務負荷が大きいことも、改めてわかりました。業務負担の軽減を図るため、入浴時間を夕方から午前中に変更しました。
人員が不足している時間帯には、2時間勤務のパートさんに協力を仰いだり、事務所からケアマネや私がフォローに入ってつないだりと、臨機応変に対応しています。
梅田:
たしかに日勤は勤務時間が2時間増えたのですが、私自身は体感として「業務量や負担が増えた」と感じることはなかったんです。業務負荷の平準化は、勤務時間の増加による負担を感じさせない効果がありました。
橋本:
業務改善については、無記名のアンケート形式を採用して、2~3ヶ月に一度介護スタッフの声をすくい上げています。「こういう不安を感じているんだったら、こういう業務改善をしてみよう」と試行錯誤を繰り返して、働きやすいように調整しています。
「改善してもらえるんだったら、意見を出してみようかな」と思ってもらえるように、いただいた意見には、可能な範囲ですぐに対応するよう心がけています。一緒に業務改善に取り組んでいる、という気持ちも持ってもらえたらいいなと。業務改善に終わりはないので、これからも積極的に取り組んでいきます。
現在では、11人中10人の介護スタッフが週休3日制を選択してくれています。働く時間が少し増えても、業務効率化や業務改善に積極的に取り組む負担を増やさない工夫が、週休3日制導入に対する肯定的な意見につながったと感じますね。
※以前チャーム奈良公園のホーム長へインタビューした際の記事はこちら。
橋本:
2024年9月から試験導入に協力してくれるメンバー選定をスタートし、10月から梅田さんを含む4人を対象に、週休3日制を導入しました。少人数でスタートし、実際に体験してみた感想や気になった点をヒアリングしたところ、改善点が見えてきました。
梅田:
最初は夜勤のスタート時間が22時、翌朝9時退勤だったのですが、22時スタートでは出勤時間が遅く、安全上の不安があるといった声がありました。
また、22時に勤務開始するスタッフがいるということは、入れ替わりで22時まで勤務して退勤するスタッフもいるということになります。そのため、帰宅後の家事などに支障があるといった声も聞かれました。
みなさんの意見を反映させ、出勤時間を22時から20時に繰り上げたことで、夜勤に対するポジティブな意見が増えました。イメージするだけではなく実際に勤務してみたからこそ、問題点が見えてきたんです。
橋本:
年齢的なこともあり、特に日勤が2時間増えることに体力面で不安を感じるスタッフが多いようでした。
また、入浴介助と食事介助を立て続けに行う夕方の時間帯は業務負荷が大きいことも、改めてわかりました。業務負担の軽減を図るため、入浴時間を夕方から午前中に変更しました。
人員が不足している時間帯には、2時間勤務のパートさんに協力を仰いだり、事務所からケアマネや私がフォローに入ってつないだりと、臨機応変に対応しています。
梅田:
たしかに日勤は勤務時間が2時間増えたのですが、私自身は体感として「業務量や負担が増えた」と感じることはなかったんです。業務負荷の平準化は、勤務時間の増加による負担を感じさせない効果がありました。
橋本:
業務改善については、無記名のアンケート形式を採用して、2~3ヶ月に一度介護スタッフの声をすくい上げています。「こういう不安を感じているんだったら、こういう業務改善をしてみよう」と試行錯誤を繰り返して、働きやすいように調整しています。
「改善してもらえるんだったら、意見を出してみようかな」と思ってもらえるように、いただいた意見には、可能な範囲ですぐに対応するよう心がけています。一緒に業務改善に取り組んでいる、という気持ちも持ってもらえたらいいなと。業務改善に終わりはないので、これからも積極的に取り組んでいきます。
現在では、11人中10人の介護スタッフが週休3日制を選択してくれています。働く時間が少し増えても、業務効率化や業務改善に積極的に取り組む負担を増やさない工夫が、週休3日制導入に対する肯定的な意見につながったと感じますね。
※以前チャーム奈良公園のホーム長へインタビューした際の記事はこちら。
【チャーム奈良公園】ご入居者様にもスタッフにも楽しんでほしい!ホーム長としての想いとは - チャームPOINT(チャームポイント)|介護で働くリアルを伝える情報メディア

チャーミンのおでかけアルバム|チャーム奈良公園ホーム長の吉川元士さんにインタビューしました。ご経歴、介護業界の魅力や、ご入居者様やスタッフに対する思い、ホームの今後についてお話いただきました。コミュニケーションを大切にされていることが伝わるインタビューでしたよ!
夜勤の体力的負担が軽減されたとの声が多数
――週休3日制を導入する前と後で、介護スタッフの皆さんからはどのような声が出ていますか。
梅田:
やはり夜勤の体力的負担が軽くなったことを実感されている方が多いです。
以前は夜勤当日と翌日が勤務扱いだったのに対し、週休3日制になると夜勤当日は勤務扱い、翌日は休日扱いとなることで、感覚的に「休みが少なくなった」と感じる介護スタッフもいました。
実際は、夜勤当日も20時の出勤まで活動的に過ごすことができ、翌日も朝7時退勤なので仮眠を取って午後から出かけることもできます。プライベートの時間が増えることで、休んだり出かけたりと、それぞれが自由度の高い休日を過ごせるようになりました。
橋本:
夜勤に関しては、体力的・精神的負担が軽くなった!とみなさん言っていますね。また、週休3日制の導入で、これまで以上に3連休を取得しやすくなりました。
余暇の時間が増えたことで、短時間のバイトをかけもちする方もいると聞きました。体力あるな~!と驚きました(笑)。
日勤は、2時間長くなります。たった2時間、されど2時間。体が慣れるまでは大変だった、という声も多く聞かれました。
「10時間労働」というワードだけ聞くと、大変そうと感じてしまう方もいらっしゃると思いますが、業務改善を行うことで、チャーム奈良公園のように介護スタッフの年齢層が高いホームでも、週休3日制の導入が可能であることが今回実証できて、とても嬉しいです。
梅田:
やはり夜勤の体力的負担が軽くなったことを実感されている方が多いです。
以前は夜勤当日と翌日が勤務扱いだったのに対し、週休3日制になると夜勤当日は勤務扱い、翌日は休日扱いとなることで、感覚的に「休みが少なくなった」と感じる介護スタッフもいました。
実際は、夜勤当日も20時の出勤まで活動的に過ごすことができ、翌日も朝7時退勤なので仮眠を取って午後から出かけることもできます。プライベートの時間が増えることで、休んだり出かけたりと、それぞれが自由度の高い休日を過ごせるようになりました。
橋本:
夜勤に関しては、体力的・精神的負担が軽くなった!とみなさん言っていますね。また、週休3日制の導入で、これまで以上に3連休を取得しやすくなりました。
余暇の時間が増えたことで、短時間のバイトをかけもちする方もいると聞きました。体力あるな~!と驚きました(笑)。
日勤は、2時間長くなります。たった2時間、されど2時間。体が慣れるまでは大変だった、という声も多く聞かれました。
「10時間労働」というワードだけ聞くと、大変そうと感じてしまう方もいらっしゃると思いますが、業務改善を行うことで、チャーム奈良公園のように介護スタッフの年齢層が高いホームでも、週休3日制の導入が可能であることが今回実証できて、とても嬉しいです。
成功の秘訣は「週休3日制が導入できる環境に変える」意識
――週休3日制の導入が成功した要因は何だと思いますか?
梅田:
週休3日制を「導入できる環境に変えていく」スタンスで、施策を考え取り組んだことが成功につながったのかな、と感じています。できるかできないか、ではなく、どうすればできるのか方法を考えるんです。
導入にあたっての弊害をスタッフの声から吸い上げて、橋本さんを中心に、ひとつひとつ迅速に改善したことで、介護スタッフも「これならできる!」と、週休3日制に賛同してくれたんだと思います。
橋本:
業務改善がスタッフの不安解消に役立って本当によかったです。今では50代のスタッフも、新しく入社された方も週休3日制を選択しています。
実は、現時点では週休3日制の対象は介護スタッフだけなので、生活相談員の私は週休3日制ではないことが残念です(笑)。
梅田:
週休3日制を「導入できる環境に変えていく」スタンスで、施策を考え取り組んだことが成功につながったのかな、と感じています。できるかできないか、ではなく、どうすればできるのか方法を考えるんです。
導入にあたっての弊害をスタッフの声から吸い上げて、橋本さんを中心に、ひとつひとつ迅速に改善したことで、介護スタッフも「これならできる!」と、週休3日制に賛同してくれたんだと思います。
橋本:
業務改善がスタッフの不安解消に役立って本当によかったです。今では50代のスタッフも、新しく入社された方も週休3日制を選択しています。
実は、現時点では週休3日制の対象は介護スタッフだけなので、生活相談員の私は週休3日制ではないことが残念です(笑)。
業務負担の軽減で長く勤められる職場にしたい
――今後の目標をお聞かせください。
橋本:
現在は、多くの介護スタッフが週休3日制に理解を示してくれています。将来的に、ケアマネや看護師なども含めたホーム全体で週休3日制が導入できれば良いなと思っています。
引き続き積極的に業務改善を行い、業務負担を少しでも軽くすることで長く勤めてもらえる職場にしていきたいです!
梅田:
日勤の勤務時間が長くなって疲れを感じることもある一方で、時間に余裕ができて精神的にもゆとりが生まれたという声も届いています。お互いにフォローし合いながら、気持ちよく仕事ができるよう介護リーダーとしてサポートできれば良いですね。
橋本:
現在は、多くの介護スタッフが週休3日制に理解を示してくれています。将来的に、ケアマネや看護師なども含めたホーム全体で週休3日制が導入できれば良いなと思っています。
引き続き積極的に業務改善を行い、業務負担を少しでも軽くすることで長く勤めてもらえる職場にしていきたいです!
梅田:
日勤の勤務時間が長くなって疲れを感じることもある一方で、時間に余裕ができて精神的にもゆとりが生まれたという声も届いています。お互いにフォローし合いながら、気持ちよく仕事ができるよう介護リーダーとしてサポートできれば良いですね。
チャームケアはワークライフバランスを重視
人手不足が深刻な問題となっている介護業界において、チャームケアでは積極的に週休3日制の導入を進めています。
わたしが「幸せ」であるからこそ、みんなを「幸せ」にできる。
チャームケアが掲げるモットーのもと、ワークライフバランスの実現に向けて、各ホームがいろいろなアイディアを出し合い、より良い職場環境づくりに注力しています。
介護DXの活用や外国人スタッフの採用など、先進的な活動に取り組むチャームケアに興味のある方は、ぜひお気軽にホーム見学にいらしてください。
わたしが「幸せ」であるからこそ、みんなを「幸せ」にできる。
チャームケアが掲げるモットーのもと、ワークライフバランスの実現に向けて、各ホームがいろいろなアイディアを出し合い、より良い職場環境づくりに注力しています。
介護DXの活用や外国人スタッフの採用など、先進的な活動に取り組むチャームケアに興味のある方は、ぜひお気軽にホーム見学にいらしてください。