「介護職はサービス業である」

──初めにご経歴を教えてください。

チャーム加古川駅前、統括リーダーの河野恭子です。
2015年に生活相談員として中途入社し、現在7年目です。

前職も介護付有料老人ホームで生活相談員を5年しておりました。
チャームケアに入社を決めたのは、「介護はサービス業である」という理念に共感したから。

ご入居者様をお客様として捉え、皆様が本当に楽しくて、安心して、そして豊かに生活していただけることを第一に考え、そしてそれを実現させている姿に感銘を受けました。

入社5年目の頃に統括リーダーになり、メンバーの育成など、ホーム全体の成長につながるよう努力しています。

※河野さんが働く、チャーム加古川駅前のホーム長の川口さんのインタビュー記事はこちら!
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介護研究発表会とは

──チャームケアで行われている、介護研究発表会について教えていただけますか?

「介護研究発表会」とは、各ホームで普段の生活の中から「課題」をひとつ決め、研究し、発表する社内のイベントです。

テーマや期間などは、ホームごとに自由に決めます。
研究のテーマは、ご入居者様の生活の質を向上させるための取り組みや、スタッフの業務改善など、ジャンル問わずエントリー可能です。

エントリーの中から審査が行われ、特に優れた研究内容が選ばれ、介護研究発表会当日に全ホームの前で発表することができます。

ホームの垣根を超えて、取り組みや成功事例を共有することで、よりよい刺激をもらえるイベントです。

昨年は、ご入居者様が夜間に安心してゆっくり寝ていただけるよう、「良眠」について研究を行いました。

※2020年の介護研究発表会についての詳細はこちら!

SDGsの食品ロス問題×ご入居者様の満足度向上

──今回のチャーム加古川駅前の研究について教えてください。

チャームケアでは、ご入居者様にご意見やご要望を気軽におっしゃっていただけるよう「ご意見ご要望カード」を取り入れています。

カードを通じて、さまざまな食事に関するご要望をいただきます。
例えば、お野菜が食べたいとか、お肉をもっと柔らかくしてほしいとか、魚の匂いについてとか。
他には、果物が食べたい、お鍋が食べたい、生物のお寿司が食べたい等…たくさんありました。

ホームでご提供しているお野菜は、おひたしとか加熱したものが多く、生野菜のサラダなどは少ないんです。
そのため特に野菜に関するご要望が多かったです。

このようなご要望にお答えしてご入居者様の満足度を上げたい!ということに加え、もう一つ引っかかったのが、食品ロスの問題。
お食事の度に残飯が出ていたので、とても心苦しかったんです。

だったらSDGsにも着目しちゃおうということで、ホームの残飯を減らす=ご入居者様の満足度を上げる取り組みを行いました。
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給食業者さんもひとつのチーム!

──取り組みの内容と結果について教えてください。

チャームケアのホームでは、給食会社さんが厨房に入られていて、調理を担当してくれています。
今回の研究は介護スタッフだけでなく、給食会社の職員さんとも一緒になって話し合いを重ねました。

「おいしい食事を構成する要素は味だけではなく、見た目や外食時のようなわくわくする気持ちも大事」ということで、介護スタッフの側でもさまざまな工夫をして、食事を楽しんでいただけるように改善していきました。

その結果、盛り付けの見栄えが今までよりもワンランクアップしたり、ご入居者様からも「お肉やお魚が美味しくなった」という嬉しい反響をいただいたりと変化が現れ始めました。

一番驚いたのは、面会に来られたご家族様が「あれ?なんか出汁の匂いが変わったね」とおっしゃってくださったんです!

匂いって、いつもホームにいたらわからないものなので、ご家族様にもご満足いただけて嬉しいですね。

今回の研究の成果となる残飯量は、4ヶ月で半分以下まで減らすことができました。
チャームケアのスタッフだけでなく、給食会社さんも含めたホーム全体で力を合わせてご入居者様にご満足いただきたいという一体感が生まれました。

チャーム加古川駅前の残飯量

  • 2021年4月 28.0kg
  • 2021年8月 13.4kg

※昼食・夕食の合計


若手スタッフの成長の場に

──介護研究発表会は、河野さんにとって、また他のスタッフにとってどのような機会でしょうか?

私にとっては、研究を通して、ホームのスタッフと密に関われる大切な機会
みんなで一緒に課題に取り組むことで、私自身刺激をもらい、日々の仕事への意欲につながる機会でもあります。

今回一緒に発表してくれるメンバーは、これまで人前で発表する経験がなかったスタッフたちです。
どうやったら相手に伝わるのかを一緒に考えたり、普段の仕事では得られない経験をしてくれています。

普段の仕事にプラスして、新しいことに取り組むのは、時に大変なこともあります。
前向きに取り組むことでこれまでと違う舞台が見えるんだよ、頑張ったら頑張った分だけの成果が得られるよ、と若いスタッフにも感じてもらえたら嬉しいです。

今回の研究がそれぞれのスタッフにとって、キャリアップの後押しになればいいですね!
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自信を持って発表したい

──最後に介護研究発表会に向けて、意気込みを一言お願いします。

介護の仕事は奥が深いので、何年経っても日々の仕事の中で壁にぶつかることはあるでしょう。
今後も、腐ることなく成長して、前を向いて頑張っていきたいです。

そのために必要なのは、柔軟な気持ちを持つこと。
1つのことにこだわりすぎてしまうと、周りが見えず、さらなる失敗をしてしまうこともあります。

ご入居者様の満足度を上げるのはもちろん大切な目的ですが、そのことだけに必死になってしまっていたら、狭い範囲しか見えずうまくいかなかったかもしれません。
SDGsの視点で、視野を広げ、バランスをとりながら進めたことで、良い結果が生まれたんだと思います。

成果を発表したことで一段落しても、研究は今後も続けていきます。
ご入居者様にとってより良いお食事をご提供するというのは、変わらない目的ですからね。

最後に優秀賞に選ばれたら何よりですが、他のホームも頑張っているので、もし選ばれなかったとしてもそれはそれでいいんです。
やってきたことに間違いはなかったと思っているので、最後まで自信を持って、楽しんで発表したいです。

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