申し送りの意味とは?

申し送り(もうしおくり)は、普段の日常生活ではあまり耳にしない単語。

申し送りの意味は、仕事を後任の方に引き継ぐ際に、
必要な情報(仕事の進捗度合いや、自分の担当時間にあったことなど)を
伝えることを指しています。

申し送りと引き継ぎの違い

「後任の人に仕事を伝えるなら、引き継ぎと似てるな」と
そんなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、
言葉としては意味合いが違うので注意しましょう。

引き継ぎは「他の人がしていた作業を代わりに行うこと」で、
申し送りは「その仕事を遂行するにあたり、必要な情報を伝えること」です。

前者は作業することがメインですが、後者は伝えることがメインなんですね。

申し送りの仕方は、企業・現場により様々

申し送りの方法は、企業や現場により異なります。

◆シフト交代時に後任者へ口頭で申し送りをする
◆ノートなどを用いて申し送りを行う
◆パソコンなどでシステムに入力する
…などが代表的な例として挙げられます。

使うツールも、方法も、目的により使い分けが必要。
それぞれにメリット・デメリットがあります。

口頭で伝える方法は、物事の緊急性に応じて、素早く、柔軟に対応できます。

また、ノートやパソコンなどで伝える方法は
受け手が内容を誤ることも少なく、確実性が高まります。

申し送りの必要性

介護や看護のお仕事は、昼夜問わず、
ご入居者様や患者様と関わります。

しかしながら、物理的に1人で24時間担当するのは不可能。
そのため、日勤の方から夜勤の方へ申し送りを行います。

ご入居者様や患者様の体調やご要望を、漏れなく伝えることが重要。
最悪は命に関わるケースになりますので、
小さな変化でも丁寧に伝えることが非常に大切です。


1日の中でも、かなり重要性の高い業務と言えるでしょう。

申し送りの目的

このように、なくてはならない申し送り業務。
申し送りを行う目的は、他にもいくつかあります。

ご入居者様のことをもっと深く知るため

ご入居者様お一人おひとりが、どんな方なのか?
何がお好きなのか?など、
ご入居者様のことを知るために、申し送りの資料は必須!

何度も同じことをお聞きするのは、失礼に当たります。
そのようなことを防ぐためにも、申し送りは必要なのです。

スタッフのサービスに差をつけず、均一にするため

申し送りがきちんとなされていないと、
スタッフによって、ご入居者様に対するサービスに差が出てしまいます。

例えば、日勤から夜勤の申し送りが不十分なために
「日勤の○○さんは対応してくれたのに…」というご不満が起こる可能性もあります。

申し送りをきちんと行い、後任者が同じ水準でサービス提供を行うことが大切なのです。

スタッフであるあなた自身を守るため

ご入居者様が、体調不良を訴えられた場合や、
ご入居者様が認知症で内容を覚えていらっしゃらない場合など、
申し送りの資料が頼りになります。

どのように対応したかを、細かく記載しておくことで
ご家族様・ご本人様に丁寧に説明して差し上げることが可能。

何かトラブルが起きたとしても、あなたを守る大切な証明となります。

具体的なケアプランや研修内容の立案・見直しのため

申し送りは、今後のケアプランを立てる際の記録にもなります。

栄養士・医師・ケアマネージャーなど、様々な職種のスタッフが参考にします。
また、新人の研修に役立てるために読まれることも。

一人の経験を、スタッフみんなで活かすことも、申し送りの重要な役目なのです。

申し送りの3つのコツ・ポイント

「いざやってみよう!」となると、何を伝えたらいいのかわからず、
1日起きたことすべてを書くと、とんでもない量になってしまう…
そう悩む介護初心者の方は、意外と多くいらっしゃいます。

そこで、明日から実践できそうなコツをご紹介します。
よかったら参考にしてみてください!

コツ1|内容・要点をまとめよう

まず、必要なのは要点の整理。
「担当していた時間に起こった変化や事柄」と
「次の方にしてほしいこと」「仕事の進捗状況」

基礎として書きましょう。

句読点を使ってしっかり話を区切ること、
長くなりそうなのであれば、基本は2行で一回言い切るなどを心掛けると
読みやすい内容になるはず。
箇条書きでOKな部分は、箇条書きも有効ですよ。

すでに前任の方が書いている事項が、
後任の方にもわかる状態なら、重複する内容は不要です。

コツ2|メモを活用しよう

勤務中に、付箋やメモなどに、
断片的に書き残しておくこともおすすめ。

あとで見返したときに、自分で分からなくならないように、
「いつ」「だれが」「どこで」「どのように」は必ず書き残すこと。

主語やキーワードを意識しておきましょう。

メモなら、自分が分かればいいので、
あなただけのルールを作って書くのもアリですね。

例えば、「11時30分に○○さん」と書くなら、
「1130-401(その方のお部屋番号)」などを短くわかる内容にするなど、
工夫してみましょう。

コツ3|時間短縮で効率化を実現

他の業務にも言えることですが、
パソコンスキルを身につけること、スキマ時間の活用だけでも、大きく変わります。

例えば…
◆少し時間があるときに、キーワードだけでも入力して途中で保存しておく
◆「お昼に」など自分で時間を決めておいて、定刻になったら書くようにする
◆よく使う長い言葉を辞書登録しておく
 (またはメモ帳アプリなどにコピペできる状態で保存しておく)
毎回使うテンプレートを作っておく
◆「3分でメモをまとめる」など、目標タイムを設けて意識する

その施設やホームのやり方を守りながら
あなた流にアレンジして考えてみてくださいね。

先輩に「いつもどうしてますか?」とコツを聞くのもオススメですよ。

チャームケアではマニュアルも完備!

申し送りは、伝達ミスを防ぐためにも、重要な業務。

チャームケアでは、スタッフの申し送りによるストレスや残業を軽減すべく、
申し送り・記録はすべてiPadで入力・共有しています。

2重記録の手間がなくなったり、
タイピングが苦手なスタッフは音声入力で申し送り・記録しています。

実際に、チャームケアは残業時間は月10時間以下と非常に少ないです!

初心者の方も安心できるよう、
座学や研修でのサポートも行っています。

先輩と個人ミーティングをする時間もあり、何でも相談できる環境ですよ。

実際に、チャームケアでは日勤から夜勤へ申し送りを行っています。
夜勤専属で働くスタッフへのインタビュー記事も公開していますので、
下記リンクからぜひ見てみてくださいね!

大野世光(おおのひろみつ) 

介護支援専門員資格、社会福祉主事任用資格。
2017年10月1日、株式会社チャーム・ケア・コーポレーションに入社。
介護系大手企業でスーパーバイザーなどを歴任し、
チャーム・ケア・コーポレーションのホーム長を経て、
現在は教育研修課にてスタッフの教育を実施。

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