こんにちは! チャーム・ケア・コーポレーションの大野世光です。

今回は「実務者研修」について解説します。
チャームケアの資格取得に関する支援についても載せていますので、ぜひ目を通してみてくださいね。
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実務者研修を修了すると、サービス提供責任者になれる

実務者研修というのは略称で、正式名称を「介護福祉士実務者研修」といいます。

かつての介護職員基礎研修や訪問介護員(ホームヘルパー)養成研修1〜3級が、一本化されました。

さまざまなご利用者様・ご入居者様に対して、一定基準の介護サービスを提供する能力を習得することを目標にした研修です。
「介護職員初任者研修」と共通する内容の他、たんの吸引・経管栄養といった医療ケアも学びます。

実務者研修を取得していると、訪問介護事業所で「サービス提供責任者(サ責)」として働けるようになります

国家資格である「介護福祉士」の受験要件には、実務者研修の修了が含まれます。
介護福祉士を目指したい方は、視野に入れておきましょう。

実務者研修の受験資格・カリキュラム・費用

実務者研修の資格を取得するためには、決められたカリキュラムを修了しなければなりません。
カリキュラムは通常20科目、450時間
未経験スタートの場合、標準的な取得期間は約6ヶ月と言われています。

介護職員初任者研修と同様、学歴・年齢による資格・要件はありません。
介護現場での実務経験は不要で、専門学校卒でなくとも狙える資格です。

ですが、介護に関する基本的な知識・スキルがある前提のカリキュラムのため、介護職未経験者には難易度が高め。
無資格・未経験の方は、初任者研修から取得をおすすめします。

受講にかかる費用は、無資格からのスタートの場合、約15~22万円。
研修を受けるスクールによって変動しますので、希望に合ったところを探しましょう。
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実務者研修は取得資格により、費用・カリキュラムが免除

実務者研修は、取得している資格に応じて受講時間・カリキュラムが一部免除されます。

例えば、「介護職員基礎研修」の修了者であれば、50時間の医療的ケアのみの受講でOK。
課題やスクーリング(学校へ出席して講座を受けること)も、該当部分は免除となります。

免除された分は受講料がかからず、費用を抑えられますよ。

どのカリキュラムが免除されるかは、資格によって異なるため、受講前に確認しておきましょう。
保有資格に応じた、受講料の目安は下記をご覧ください。
受講費用 所持資格
約15~22万円 無資格
約10〜20万円 介護職員初任者研修または旧ヘルパー2級
約7〜10万円 旧ヘルパー1級
約4〜6万円 介護職員基礎研修

働きながら実務者研修を修了できる?試験はある?

働きながら実務者研修を修了することは可能です。

450時間・約6ヶ月の講座受講が必要なので、仕事が終わってからの時間や、休日をうまく利用しましょう。
自分のペースで自宅学習に取り組めるよう、長い目で見て計画を立ててくださいね。

講座の開講時間や日程はスクールによって異なります。
もし平日・日中に働いているのであれば、土日や夜間に受講できるところを選ぶなど、生活スタイルに合わせて調整していきましょう。

介護職員初任者研修と違い、実務者研修には修了試験の義務はありません。
スクールによっては、基準に到達しているかの確認で試験を行うところもあります。
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介護福祉士実務者研修と介護職員初任者研修の違いは?

「介護職員初任者研修」は、介護職の初歩的な資格。
無資格で介護職を始めた方が、最初にチャレンジすることが多い資格です。
修了するには、合計130時間の講座受講が必要です。

初任者研修では、修了試験が義務化されていますが、不合格でも追試制度があるので難しくはありません。

一部のカリキュラムは、実務者研修と共通しています。
介護職員初任者研修を修了していれば、実務者研修のカリキュラムが免除され、かかる期間や費用を抑えることができますよ。

実務者研修と介護職員初任者研修、どちらから取るべきか悩んだ場合は、介護職員初任者研修を先に修了することをおすすめします。
※「介護職員初任者研修」について詳しく知りたい方はこちら!(↓)

ハローワークで聞いてみよう!実務者研修の給付金

会社員・派遣社員・パートタイマーなどで雇用保険の加入期間があれば、教育訓練給付制度の対象となって、給付金を受け取れる可能性があります。

教育訓練給付とは、国が実施している制度。
一定の条件を満たし、指定の教育機関で教育を受けたときに、費用の一部が給付されます。

給付には条件があり、雇用保険に入っていた期間や時期など、いくつかの条件をクリアする必要があります。

申請の手続きはハローワークで行いますので、心当たりのある方はハローワークへ足を運んでみてくださいね。
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チャームケアでは実務者研修の資格取得をサポート

介護職員初任者研修を修了すれば、介護の基礎的なことは学べます。
その次は、さらなるステップアップを目指して、実務者研修にも挑戦してみてください。

実務者研修を修了すれば「介護福祉士」「ケアマネージャー」への道が拓けますし、資格ごとに手当を用意している企業も多いです。

チャームケアでは、資格手当や資格取得にかかる費用の補助があります!
実務者研修はもちろん、介護職員初任者研修・介護福祉士を含め、資格取得を支援しています。
各ホームの責任者は、スタッフの資格取得を積極的に応援する立場。
スクーリングのために勤務シフトを調整するなど、最大限バックアップしますよ。

※チャームケアの福利厚生が気になる方は、下記リンクをチェックしてみてくださいね。(↓)
介護福祉士実務者研修について解説してきました。
資格を取ると、日々の介護業務を裏づけする知識が得られ、自信につながります。
介護職のやりがいをより強く実感でき、成長できますよ。

医療・介護業界には専門的な用語が多く、戸惑うことも多いもの。
少しでも、この記事が参考になっていれば幸いです。

この記事の監修・アドバイザー

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大野世光(おおのひろみつ)

2017年10月1日、株式会社チャーム・ケア・コーポレーションに入社。
介護系大手企業でスーパーバイザーなどを歴任し、
チャーム・ケア・コーポレーションのホーム長を経て、
教育研修室にてスタッフの教育を実施。
2022年7月から、教育研修部副部長 兼 介護DX推進課長に就任。
介護支援専門員資格、社会福祉主事任用資格を所持。

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