オンラインで参加したインターンシップやホーム見学

――坂田さんが、チャームケアに入社されたきっかけをお聞かせください。

就職活動は当初、業界を絞らず、幅広い企業の会社説明会に参加していました。介護とは全く関係のない学部出身ですが、福祉や教育・保育には興味を持っていました。

たまたま参加した会社説明会で話をされていた人事の方の印象がとても良かったことで、チャームケアに興味を持ちました。説明会を聞いて「介護業界は需要もあって、長く安定的に働けそう!介護の資格を取得するのも良いかもしれない」と感じました。

その後参加したインターンシップも面談もホーム見学も、コロナ禍の影響を受けて、全てオンラインでした。結局本社にも一度も足を運ぶことがないまま、内定をいただきました。当時は周りの学生もみんなそうだったし、オンライン上で年次の近い新卒入社の先輩にも直接お話を聞くことができたので、あまり不安はありませんでしたね。
2022年4月から、チャーム東葛西で介護職として働いています。

※チャーム東葛西の前ホーム長へのインタビュー記事はこちら。
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入社当初はご入居者様との接し方に悩む

――入社後、不安に感じたことはありましたか?

入社するまで、祖父母以外の高齢者の方とお話をする機会がなかったので、最初はどのようにコミュニケーションを取ったら良いか分からなかったですね。ご入居者様の中には、認知症の方もいらっしゃるので、接し方に戸惑うこともありました。

先輩の接し方を見たり、直接質問をしたりするなかで、「こういう対応をすれば良かったんだ」「あんな言い回しがあるんだ!」といった気づきがありました。
チャーム東葛西の先輩は、経験豊富なベテランのスタッフの方が多いので、本当にたくさんのことを学ばせてもらっています。嫌な顔ひとつせず、丁寧に教えてくださる優しい先輩ばかりです。

先輩が別の視点からアイディアをくれた

――先輩から学んだエピソードをお聞かせください。

お食事がなかなか進まないご入居者様がいらして、先輩に相談したときのことです。食べづらいと感じているかもしれないから、お食事を細かく刻んで、食べやすい形態に変えてみた方が良いのかな、と考えていたのですが、先輩からは「食器を変えてみたらどう?」とアドバイスをいただきました。私には思いつかない方法で、目から鱗でした。

実際、お食事をワンプレートで提供するスタイルに変更しただけで、以前よりも召し上がる量が増えたんです!
私は、食べにくいなら通常食からきざみ食に変えよう、というひとつのやり方しか思いつかなかったのですが、そのやり方に固執するのではなく、いろいろな角度から検討し、ご入居者様ごとのお好みやスタイルも踏まえ、さまざまな選択肢を用意する必要があるんだ、と学びました。

ご入居者様はお食事を楽しみにされている方も多いので、美味しく召し上がっていただくための工夫が必要だと、改めて実感しました。
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やりがいはご入居者様の変化を感じたとき

――坂田さんは、どういったときに介護職のやりがいを感じますか。

先ほどの事例にも繋がりますが、こちらの提案やアイディアで、ご入居者様の変化が見て取れると、とてもやりがいを感じます。

また、ご入居者様に「今日、夜勤の担当なのでよろしくお願いします。」とご挨拶をした際に、「あなたが夜勤なら安心だわ。」といった声をかけていただくと、信頼してくださっているんだなと感じられて、本当に嬉しいですね。

ご入居者様とどう接すれば良いんだろうと悩んでいたことを思えば、経験を経て少しは成長できているのかな、と感じます。
未経験だから、介護職は難しいのでは…と考えている方には「私も未経験だったけど、ここまで成長できたよ!」と伝えたいですね。

常に気を引き締めて介助業務にあたる必要性を感じた

――失敗したエピソードなどがあれば、教えてください。

研修期間を終えて独り立ちしてすぐのとき、ベッドから車椅子への移乗介護をしていたのですが、少し目を離したタイミングで、ご入居者様がベッドから落ちてしまったことがありました。幸いにも、ご入居者様にお怪我はありませんでした。

私は頭が真っ白になり慌ててしまって、動けなかったんです。先輩が、バイタルを測る、外傷をチェックするといった事故後すぐの対応や、報告書の書き方を教えてくださいました。本当に有り難かったです。

一瞬の気の緩みが招いた事故だったため、改めて気を引き締めて介助業務にあたる大切さを実感しました。同じ失敗を繰り返さないために、対応策を考え、ホーム内で情報共有も実施しました。
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余裕ができて気づけた笑顔の大切さ

――坂田さんが、働くうえで意識していることを教えてください。

私が意識していることは「ご入居者様に笑顔で接すること」です。

ある日、お休みでショッピングに出かけたときに、店員さんに笑顔で接してもらうことが嬉しいな、と感じたんです。ご入居者様にとっての店員さんは、私たちスタッフだと気づいてからは、ご入居者様と同じ目線で物事を見て感じて、笑顔で対応するように心がけています。

マスクをしていると、表情が伝わりにくいのですが、目元だけでも笑顔だな、と認識していただけるように頑張っています(笑)。仕事中は思うようにいかず、イライラしてしまうこともありますが、できるだけご入居者様の気持ちや立場に寄り添えるように意識をしています。

入社当初は、業務にいっぱいいっぱいでしたが、経験を積み重ね、少しずつ余裕が出てきたことで接し方に気を配れるようになりました。

※2024年度入社式の様子はこちら。

介護業界は「大変」だけじゃないと知ってもらいたい

――後輩へのメッセージをお願いします。

就活を始めた当初、介護は大変、というイメージしかありませんでした。チャームケアに出会った最初の会社説明会で、それだけではないことを知りました。

説明会に参加して、大変なだけじゃない、やりがいや喜びといった介護のリアルを肌で感じてもらいたいです。
少しでも福祉や介護業界に興味がある方は、先入観にとらわれず、一歩踏み出してもらいたいです。未経験でも問題ないことは、私で実証済みです(笑)。

目下の目標は、介護福祉士の資格取得です。コツコツ経験と知識を積み重ねて、ご入居者様に安心して楽しく過ごしてもらえるように、尽力していきます。

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