【介護職×個人目標】なぜ目標を立てることが大切なのか?

介護職では、業務の種類や時間が決まっているため、
日々の仕事がルーティンワークになってしまいがち。

常に技術を磨きながらモチベーションを維持していくためにも、
個人目標を立てて、常に目指すことが大切です。

自分で決めた目標に向かって、スキルを磨いたり、キャリアにつなげたり…。
個人のステップアップのためには、目標設定は必要不可欠です。

【目標の立て方】仕事の課題点やなりたい姿をまとめよう

目標を設定するにあたって、自分が今後どうなりたいのか、
自分の課題点を明確にすることが必要です。

日々仕事をしている中で、「どうしてもうまくいかないな」
「もっと上手にできたらいいのにな」と感じることはありませんか?
悩みはチャンス。自分が克服すべき課題のヒントが落ちています。

どうしてうまくいかないのか。どうしたら、スムーズに介護ができるようになるのか。
その手間を省くことでできた時間で、自分だったら何をしてあげたいのか?

このように、ひとつひとつを紐解いていくことで、
目標設定の基礎となる課題や、なりたい姿が自然と見えてきますよ。

【目標を立てるコツ】具体性を持たせることを意識する

自分の課題やなりたい姿が見えてきたら、
「そのためにどうしたらいいのか」を具体的にしていきましょう。
常に疑問を投げかけ、解決していくのです。

例として、「寄り添った介護をしたい」という理想の場合。
(1)寄り添うとは、具体的にどんなことをすると寄り添える?
(2)先輩でいうなら、どの先輩のケアが寄り添っている?
(3)自分がマネできそうなケアは?
(4)マネするためには、どうしたらいい?

このように考えていくと、もっと傾聴しよう、そのための時間を作ろう、など具体的になっていきます。

さらに具体性をもたせる工夫として、数字を意識するのがおすすめ。
「最低5分は傾聴の時間を作る」など、定量で目標を立ててみましょう。

【チャームケアの具体例】介護職の個人目標についてインタビュー

チャームケアは、介護業界の中でも、特に研修・教育に力を入れています。

教育研修室・室長代理として活躍されている萩原さんにインタビュー。
チャームケア流の個人目標の立て方や、考えるためのツール、
実際に後輩に相談された介護目標の具体例などをご紹介します。

企業の取り組みを通じて、あなたの目標が見つかる糸口になれば幸いです。

教育研修室の役割は、新人スタッフのサポート

──まず、萩原さんのお仕事や部署についてお聞かせください!

教育研修室とは、新卒・中途採用の方に、
会社としての考え方、実技、接遇などをお教えしている部署です。

全員が、同じクオリティでケアができるように、統一した研修を行うことで
介護サービスの質を向上させることを目的としています!


私自身も、以前にホーム長を経験していましたが、
各ホームに配属されるスタッフの方は、ホーム長や先輩に日々の指導を受けることになります。
現場への配属前に、研修を通じて一律の知識を身につけます。
教育研修室は、そのサポートがメインです。

チャームケア独自の自己評価シートで、適切な評価を

──チャームケアの介護職の方は、どのように個人目標を立てているのですか?

チャームケアでは、自己評価シートとして
「チャレンジ&ジャンプシート」というものを用意しています。


このシートを活用して、スタッフとホーム長が面談し、半年に1回、個人目標を設定。
半年後、自分がどこまでできたかを振り返ります。
成長を実感し、その先に進む手応えを感じてもらうために作られました。

介護スタッフは日々、ご入居者様へのご対応や業務に取り組んでいます。
日頃から、明確な目標意識を持って働くためにも、欠かせないものです。

成長を可視化する「OJTハンドブック」

──日々の介護業務の中で、成長を可視化するツールはありますか?

介護スタッフ全員が、チャームケア独自の「OJTハンドブック」を持っています。

OJTハンドブックには、基礎介護全般について書かれていて、
はじめてその介護を実施した日付や、見学・実施・確認などサインする箇所、
メモをとるスペースや、先輩からのアドバイスを書く欄があります。

ハンドブックを使うことで、どこまで技術が身についたかを可視化。
ステップ別にマスターしていけるので、成長が目に見えて達成感もありますよ。

介護職経験者も、未経験の方も、チャームケアで働くのは初めて。
みなさんそれぞれ悩んだり立ち止まるポイントが異なります。
複数の先輩がOJTについたときも「このスタッフにとって、何が難しいのか」がわかりやすいんです。

起居動作から排泄介助など、ひとつひとつステップアップして、
スタッフが独り立ちできるまで、先輩みんなで新人さんをサポートしていきますよ。

先輩が新人だった頃のOJTハンドブックを見せてもらって、
「私もこれができるようになるまで3ヶ月かかったよ」などと話すと
「自分だけじゃなかった」と安心する新人さんもいらっしゃいます。(笑)

介護職新人の悩みを解消するメンター・メンティ制度

──新人さんのサポートの制度について教えてください!

新人の方は、「自分だけが覚えが悪いのではないか」
「仕事ができないのはどうしてだろう」と誰にも言えずに悩んでしまいがち。
特に新卒入社の方は、社会に出るのが初めてなので、不安になりますよね。

同期がいれば、支え合って、お互い相談ができるというメリットもありますが、
逆に自分と同期を比べてしまい、至らなさに悩む方もいらっしゃいます。

そんな方のために、メンター・メンティ制度があります。
業務的なサポートの面もありますが、メンタルケアを重視して作られました。

中途入社・新卒入社どちらも分け隔てなく、メンターがつくので、
新人さんが悩んでいること、思っていることを相談できる環境です。

日々の仕事ぶりを見ているからこそ、自分に合った的確なアドバイスがもらえますよ。

ベテラン向けのキャリアアップ研修も

──本当に、新人さんの育成に力を入れているんですね!

介護サービスの質を向上させるために、スタッフ育成は欠かせません。
「人」は大切な資産なので、会社として研修に注力しているんです。

研修で手厚く教えてもらえるのは最初だけではありません。
ベテラン向けの研修も多数あります!

例えば、ケアプラン、介護保険について、後輩のマネジメントなど…。
新人の頃より、ステップアップした内容になっています。

介護ノウハウは年々進化しているので、知識のアップデートは必須。
外部から講師をお招きするなど、レベルの高い介護サービスを実現できるように取り組んでいます!

介護関連の資格取得も個人目標のひとつ

──萩原さんは、ホーム長をされていたとお聞きしました。介護スタッフの方に、個人目標について相談されたエピソードを教えてください!

ホーム長は、スタッフの「チャレンジ&ジャンプシート」をもとに、個人目標のアドバイスをします。
ホームの規模が大きいほど、数多くのスタッフがいるので、たくさん相談に乗りました。

個人目標の内容は、人によってさまざま。
スタッフの「こんなことがしたい」に合わせて、「こんな資格があるよ」とおすすめしたり、
外部の資格試験の日程に合わせてお休みをとれるように配慮したり。
チャームケアは、ひとりひとりが目標を達成できるように応援しています。

「資格取得」も大きな目標のひとつ。
資格は、自分のスキルの証明にも、履歴書に書ける武器にもなります。
昇格・昇級の評価が得られるポイントでもあり、
日々の業務でも、知識に裏付けされた発言ができ、自分に自信もつきますよ。

コミュニケーションを目標にした具体例

──これまでスタッフに相談された中で、印象に残るエピソードをお聞かせください。

スタッフと面談していて、
「自分ではわかっていても、うまく周りのスタッフに伝えられない」と相談されたことがありました。

日々の介護業務の中で、「もっとこうしたらいいのに」と思いを抱えていたのですが、
「ホーム長やリーダーでもない私が、こんなことを言うのはどうなんだろうか」と
言えない・言っていいのか分からない、とモヤモヤしていました。

私は、「思っていることがあるんだったら、言ってもいいんじゃない?」とアドバイス。
周りの人への伝え方と、伝えるタイミングやシチュエーションを考えて、
意見をソフトに言えるようになろうと目標を決めました。

目標を達成するための具体的な行動を、一緒に考えました。
まずは、1対1で話せるときに、「私はこういうふうにしたらいいなと思うんだけど、どう思う?」と話してみて、
そこから伝える相手を増やしたり、会議の場で発言したり…。

伝える際にも、「もっとこうするべきだと思います!」と声高に言うと
受け手は批判されているような印象になるので、関係性と伝え方が重要です。

このように、「コミュニケーションの仕方」も、十分に目標になりえます。
ご入居者様との関係を築けるようにもなるし、
将来、リーダーやホーム長になったときにも必ず必要になるスキルですからね!

これから介護職を志す方へのメッセージ

──最後に、介護職の方や、これから介護職を志す方へのメッセージをお願いします!

早く仕事ができるようになることよりも、大切なことがあります。
それは、「他の人のことを考えて行動できるか」ということ。


ご入居者様への対応でも、テキパキと作業が早いスタッフよりも、
お声掛けをしたり、お話をお聞きしながら対応してくれるスタッフが評価される場面もあるんです。

同じ仕事をしていても、全員悩むところは違います。
チーム内のコミュニケーションや、対ご入居者様のやりとり、技術面など…。

スタッフひとりひとりが何で悩んでいるのか、どうすれば気持ちよく働くことができるのか。
他の人の気持ちが分かる人・分からない人では
今は大きな差がないように見えても、2・3年後には大きく変わってくるもの。

誰かと比べて、「自分が劣っている」と考えるよりも、
もっと先を見据えて、今できることを考えるようにしてくださいね。

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