介護課程とは介護サービスを実践する根拠
「介護課程」とは、介護福祉サービスのご利用者様が理想とする暮らしを実現するために、必要な介護サービスやフローを検討し実行することであり、介護サービスを実践する根拠となるものです。
介護課程は、介護サービスを提供するうえで必要なフローのため、その重要性から介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修でも学ぶ項目です。
介護課程は「アセスメント（情報収集）→計画の立案→介護の実践→評価」を、一連のプロセスとしています。
介護スタッフは、ご利用者様すべてに同じ介護サービスを提供するのではなく、それぞれに合わせた介護サービスを事前に考え、提供しています。
どういう理由でこの介助が必要か、その結果どういった改善が見られたか、など記録しておき、記録に基づいた客観的な評価を踏まえ、新たな介護サービスの提案や改善につなげるのです。このサイクルを通して、ご利用者様のQOL向上を目指します。
※介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修を比較・解説した記事はこちら。
介護課程は、介護サービスを提供するうえで必要なフローのため、その重要性から介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修でも学ぶ項目です。
介護課程は「アセスメント（情報収集）→計画の立案→介護の実践→評価」を、一連のプロセスとしています。
介護スタッフは、ご利用者様すべてに同じ介護サービスを提供するのではなく、それぞれに合わせた介護サービスを事前に考え、提供しています。
どういう理由でこの介助が必要か、その結果どういった改善が見られたか、など記録しておき、記録に基づいた客観的な評価を踏まえ、新たな介護サービスの提案や改善につなげるのです。このサイクルを通して、ご利用者様のQOL向上を目指します。
※介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修を比較・解説した記事はこちら。
介護職員初任者研修と実務者研修の違いとは？資格取得すべき人や順番も徹底解説 - チャームPOINT（チャームポイント）｜介護で働くリアルを伝える情報メディア
介護の勉強や求人で見かける初任者研修と実務者研修。介護にかかわる仕事をしている人やこれから始める人にとって、介護に関する資格は大切なポイントです。初任者研修と実務者研修には、取得をおすすめする人や難易度などが異なるので、今回の記事で解説します。
介護課程のプロセス４つ
前述のとおり、介護課程には①アセスメント（情報収集）、②計画の立案、③介護の実践、④評価、の４つがあります。それぞれのプロセスで何を行うのか、ひとつずつ確認していきます。
①アセスメント（情報収集）
アセスメントでは、ご利用者様に関するあらゆる情報を収集・分析し、ご利用者様の生活における問題を明らかにします。
ご利用者様本人はもちろん、ご家族様、普段からご利用者様と接しているスタッフなど、ご利用者様の行動やくせ、性格などの話を聞きます。集めた情報をもとに、ご利用者様に必要なサービスを明確化していきます。
アセスメントは先入観を持たず、多角的に行うことが重要です。お話を聞く時間が長くなってしまうと、ご利用者様の身体の負担や介護スタッフの仕事の負担になりかねません。
誰に何を聞くかをあらかじめ決めておくと、必要な情報を聞きもらすことなく、スムーズにヒアリングが行えるでしょう。
ご利用者様本人はもちろん、ご家族様、普段からご利用者様と接しているスタッフなど、ご利用者様の行動やくせ、性格などの話を聞きます。集めた情報をもとに、ご利用者様に必要なサービスを明確化していきます。
アセスメントは先入観を持たず、多角的に行うことが重要です。お話を聞く時間が長くなってしまうと、ご利用者様の身体の負担や介護スタッフの仕事の負担になりかねません。
誰に何を聞くかをあらかじめ決めておくと、必要な情報を聞きもらすことなく、スムーズにヒアリングが行えるでしょう。
②計画の立案
アセスメントで得た情報から、個々のご利用者様に合わせた介護計画を立案します。どのような介護サービスを実施するのか、どれくらいの頻度で行うのか、どういったことに注意が必要か、など具体的に言語化していきます。
ここで立てた介護計画は、ご利用者様と接するスタッフ全員に共有されるため、客観的にわかりやすい表現で記載していきます。
ここで立てた介護計画は、ご利用者様と接するスタッフ全員に共有されるため、客観的にわかりやすい表現で記載していきます。
③介護の実践
介護計画に基づいて、ご利用者様へ介護サービスを提供します。介護スタッフは、介護計画の内容を頭に入れておき、なぜこのケアが必要なのかを常に意識しながら実践することが必要です。実践の結果もしっかり記録しておきます。
実際に介護サービスを受けたご利用者様の反応なども書き留めておくと、この次のフローでも役立ちます。
実際に介護サービスを受けたご利用者様の反応なども書き留めておくと、この次のフローでも役立ちます。
④評価
介護計画の実施でどの程度目標を達成できているかを、確認・評価します。ケアにあたった介護スタッフと、実際にケアを受けたご利用者様の双方の声を聞くことで、より実際の結果に即した評価が可能です。
目標への達成度が低い場合は、もう一度介護計画を練り直す必要があります。その場合は、再度アセスメントのフローから介護計画を検討していきます。
※介護福祉士実務者研修についての記事はこちら。
目標への達成度が低い場合は、もう一度介護計画を練り直す必要があります。その場合は、再度アセスメントのフローから介護計画を検討していきます。
※介護福祉士実務者研修についての記事はこちら。
「実務者研修」は無資格・未経験でもいきなり受験可能？初任者研修との違いを踏まえて解説 - チャームPOINT（チャームポイント）｜介護で働くリアルを伝える情報メディア
介護職には、初任者研修や実務者研修、介護福祉士などさまざまな資格があります。今回は、実務者研修を受講しようと考えている方に向けて、初任者研修との違いや、実務者研修を修了するメリット、チャームケアの取り組みについて解説します。
介護課程のカリキュラム内容
介護福祉士実務者研修では介護課程ⅰ/ⅱ/ⅲとして90時間が、介護福祉士養成講座では介護課程に150時間の学習時間が設けられています。
介護福祉士養成講座のカリキュラムを例に、内容を確認しましょう。
介護福祉士養成講座のカリキュラムを例に、内容を確認しましょう。
介護課程の意義と基礎的理解
介護課程の意義と、介護課程を展開する一連のプロセスに対する深い理解を目的としています。
【教育内容の例】
・介護課程の意義・目的の理解
・介護課程を展開する一連のプロセスの理解と着眼点や考え方
介護課程とチームアプローチ
介護サービス計画と他の専門職のケア計画との関係性を考え、チームとして介護計画を展開することの意義や重要性・方法の理解が求められます。
【教育内容の例】
・介護福祉職チームと介護課程
・介護課程と多職種連携
介護課程の展開と理解
さまざまな事例を通して、それぞれの状況に応じた臨機応変な介護課程の展開と、介護課程への深い理解を目的としています。
【教育内容の例】
・事例による介護課程の展開
・実習などにおける実践報告・事例研究
介護課程教育のねらいとして「根拠に基づく介護実践を伴う課題解決の思考課程を修得する学習」と明記されています。
介護サービスを提供するうえで、漫然と決められた介助業務を行うのではなく、どうしてこの方にこの介護サービスが必要なのか、サービスの提供でどういう結果を得たいのか、どういった変化を求めているのかを意識しながら、日々業務にあたることが重要です。
※厚生労働省 介護福祉士養成課程 新カリキュラム 教育方法の手引きより一部抜粋
介護サービスを提供するうえで、漫然と決められた介助業務を行うのではなく、どうしてこの方にこの介護サービスが必要なのか、サービスの提供でどういう結果を得たいのか、どういった変化を求めているのかを意識しながら、日々業務にあたることが重要です。
※厚生労働省 介護福祉士養成課程 新カリキュラム 教育方法の手引きより一部抜粋
チャームケアは介護課程を踏まえたケアを実践
チャームケアでは、ご入居者様ごとに介護課程を展開したうえで、介護サービスを提供しています。
個々に作成された介護課程は、介護スタッフだけでなく、ご入居者様と接する看護師やケアマネージャーなど全てのスタッフにもれなく連携され、情報共有を行っています。これらのデータはクラウドで管理されていることで、データの共有・閲覧がタイムリーに行われ、ご入居者様へのきめ細やかなケアへつながっています。
チャームケアは、ご入居者様に寄り添う介護に注力しています。興味のある方は、お気軽にホーム見学にいらしてください！
個々に作成された介護課程は、介護スタッフだけでなく、ご入居者様と接する看護師やケアマネージャーなど全てのスタッフにもれなく連携され、情報共有を行っています。これらのデータはクラウドで管理されていることで、データの共有・閲覧がタイムリーに行われ、ご入居者様へのきめ細やかなケアへつながっています。
チャームケアは、ご入居者様に寄り添う介護に注力しています。興味のある方は、お気軽にホーム見学にいらしてください！
この記事の監修・アドバイザー
大野世光（おおのひろみつ）
2017年10月1日、株式会社チャーム・ケア・コーポレーションに入社。
介護系大手企業でスーパーバイザーなどを歴任し、
チャーム・ケア・コーポレーションのホーム長を経て、
教育研修室にてスタッフの教育を実施。
2022年7月から、教育研修部副部長 兼 介護DX推進課長に就任。
介護支援専門員資格、社会福祉主事任用資格を所持。
2017年10月1日、株式会社チャーム・ケア・コーポレーションに入社。
介護系大手企業でスーパーバイザーなどを歴任し、
チャーム・ケア・コーポレーションのホーム長を経て、
教育研修室にてスタッフの教育を実施。
2022年7月から、教育研修部副部長 兼 介護DX推進課長に就任。
介護支援専門員資格、社会福祉主事任用資格を所持。