自社開発した介護記録ソフトを新たに導入
――新しく導入された介護記録ソフトについて、お聞かせください。
チャームケアでは、2025年9月、ホームで使用している介護記録ソフトを刷新しました。
これまでも同様のソフトを使っていましたが、既存の介護記録ソフトに介助業務を管理するスケジューラーや請求機能を組み合わせたセミカスタマイズ形式だったため、使いづらさを感じる場面がありました。
また、将来的に継続利用が難しくなる可能性もあったことから、約1年前に新システム導入のプロジェクトが立ち上がりました。
2025年2月から開発に着手しました。より使いやすく、現場のニーズに応じて柔軟にアップグレードできるシステムを目指し、今回は外部業者に依頼しながらの自社開発という形を取りました。
※増澤さんと同じ介護DX推進室の福本さんに生産性向上についてインタビューした記事はこちら
チャームケアでは、2025年9月、ホームで使用している介護記録ソフトを刷新しました。
これまでも同様のソフトを使っていましたが、既存の介護記録ソフトに介助業務を管理するスケジューラーや請求機能を組み合わせたセミカスタマイズ形式だったため、使いづらさを感じる場面がありました。
また、将来的に継続利用が難しくなる可能性もあったことから、約1年前に新システム導入のプロジェクトが立ち上がりました。
2025年2月から開発に着手しました。より使いやすく、現場のニーズに応じて柔軟にアップグレードできるシステムを目指し、今回は外部業者に依頼しながらの自社開発という形を取りました。
※増澤さんと同じ介護DX推進室の福本さんに生産性向上についてインタビューした記事はこちら
介護スタッフもご入居者様も幸せになるための生産性向上。多様な取り組みでさらに働きやすい職場に - チャームPOINT(チャームポイント)|介護で働くリアルを伝える情報メディア
チャームケアでは、介護スタッフとご入居者様の両者がハッピーになる生産性向上に向けて、多角的に取り組んでいます。介護DX推進室の福本雄介さんに、介護機器の導入による成果や、介護スタッフ主導で始まった生産性向上につながる取り組みなど、具体的な事例を教えていただきます。
細かくアップグレードできる点が独自開発のメリット
――開発についてのお話を聞かせてください。
業務委託しているベンダーはITの専門家ではありますが、介護現場の細かなニュアンスまではご存知ないため、まずは今まで使用していた介護記録ソフトの仕様を共有するところから始まりました。
「ここはプルダウンで選択できるようにしてください」「ここはもう少し見やすくなりませんか?」など、数えきれないほどのやりとりを経て、9月に1次リリースまでこぎつけました。
実際に現場で導入した際には、「前のソフトの方が使いやすかった」という率直なご意見もいただきました。
これは新しいシステムへの移行時にはどうしても発生する課題ですが、前のソフトは約7年も使用していたため、スタッフの身体に馴染んでいた証拠でもあります。
操作感や画面構成が変わることで、一時的に負担をおかけしている点は真摯に受け止めています。
しかし、今回のソフトの最大の強みは、“作って終わり”ではないことです。
1.5次、2次と段階的に開発を進める体制をとっているため、現場から挙がった「使いにくい」という声を改善に繋げられますし、新たな課題にも柔軟に対応できます。
今後は、実際に使用するなかで集まった意見を吸い上げ、「本当に現場にとって必要か」を精査しながらアップデートを継続していく予定です。
細かな修正は随時行い、大規模な改修は2026年の2~6月頃を予定しています。
介護の現場は、ご入居者様の安全と安心を守るため、確実な入力が求められます。
だからこそ、使い慣れたツールからの変更に慎重になるのは当然のことです。
「慣れ親しんだソフトが良い」という声も、スムーズなケアを続けたいという責任感の表れだと感じています。
そうしたスタッフの想いに応えるためにも、1日も早く「新しいソフトになって良かった」と感じてもらえるよう改善を重ね、ITの側面から現場の力になりたいと考えています。
業務委託しているベンダーはITの専門家ではありますが、介護現場の細かなニュアンスまではご存知ないため、まずは今まで使用していた介護記録ソフトの仕様を共有するところから始まりました。
「ここはプルダウンで選択できるようにしてください」「ここはもう少し見やすくなりませんか?」など、数えきれないほどのやりとりを経て、9月に1次リリースまでこぎつけました。
実際に現場で導入した際には、「前のソフトの方が使いやすかった」という率直なご意見もいただきました。
これは新しいシステムへの移行時にはどうしても発生する課題ですが、前のソフトは約7年も使用していたため、スタッフの身体に馴染んでいた証拠でもあります。
操作感や画面構成が変わることで、一時的に負担をおかけしている点は真摯に受け止めています。
しかし、今回のソフトの最大の強みは、“作って終わり”ではないことです。
1.5次、2次と段階的に開発を進める体制をとっているため、現場から挙がった「使いにくい」という声を改善に繋げられますし、新たな課題にも柔軟に対応できます。
今後は、実際に使用するなかで集まった意見を吸い上げ、「本当に現場にとって必要か」を精査しながらアップデートを継続していく予定です。
細かな修正は随時行い、大規模な改修は2026年の2~6月頃を予定しています。
介護の現場は、ご入居者様の安全と安心を守るため、確実な入力が求められます。
だからこそ、使い慣れたツールからの変更に慎重になるのは当然のことです。
「慣れ親しんだソフトが良い」という声も、スムーズなケアを続けたいという責任感の表れだと感じています。
そうしたスタッフの想いに応えるためにも、1日も早く「新しいソフトになって良かった」と感じてもらえるよう改善を重ね、ITの側面から現場の力になりたいと考えています。
使いやすく、業務効率化につながることを最優先に開発
――開発時の裏話はありますか。
チャームケアの現場スタッフ全員が使うソフトなので「使いやすく、業務効率化につながること」を最優先に開発を進めました。
新しいソフトによって、業務負担が増えてしまっては本末転倒だからです。
プロジェクトには、ベンダーさんや私が所属する介護DX推進室、インフラ部門を担当している情報システム室、各ホームをまとめる介護事業部に加えて、一部のホーム長や介護スタッフにも参加いただきました。
ソフト開発にあたったベンダーさんは、介護についてよく勉強してくださり、細かな部分の調整もお願いしました。こちらの要望にできるだけ応えてくださる姿勢に、心から感謝しています。
北海道在住のプログラマーの方が、実機確認のためにわざわざ東京まで来てくださった時には、その熱意が伝わり、とても嬉しくなりました。
寄せられた意見を真摯に受け止め、「より良いものを作らなければ」という責任も強く感じましたが、関わってくださった皆さんのおかげで、即時性の高い介護記録ソフトが完成しました。
今後、介護記録の省力化につながるのでは、と期待しています。
チャームケアの現場スタッフ全員が使うソフトなので「使いやすく、業務効率化につながること」を最優先に開発を進めました。
新しいソフトによって、業務負担が増えてしまっては本末転倒だからです。
プロジェクトには、ベンダーさんや私が所属する介護DX推進室、インフラ部門を担当している情報システム室、各ホームをまとめる介護事業部に加えて、一部のホーム長や介護スタッフにも参加いただきました。
ソフト開発にあたったベンダーさんは、介護についてよく勉強してくださり、細かな部分の調整もお願いしました。こちらの要望にできるだけ応えてくださる姿勢に、心から感謝しています。
北海道在住のプログラマーの方が、実機確認のためにわざわざ東京まで来てくださった時には、その熱意が伝わり、とても嬉しくなりました。
寄せられた意見を真摯に受け止め、「より良いものを作らなければ」という責任も強く感じましたが、関わってくださった皆さんのおかげで、即時性の高い介護記録ソフトが完成しました。
今後、介護記録の省力化につながるのでは、と期待しています。
介護スタッフの経験が現在にも活きている
――増澤さんは、介護スタッフとして現場も経験していらっしゃると伺いました。
チャームケアには2015年10月に入社し、チャーム郡山九条で介護スタッフとして勤めていました。2019年1月にチャームプレミア代々木初台に異動になり、その後2020年7月に教育研修課へ移りました。
教育研修課では研修業務だけでなく、ベッドやセンサー類などの介護支援機器の導入も担当していました。
首都圏のホームへの機器導入に携わっていたのは、当時は部長と私のほぼ2名のみ。このときから、本社部門は本当に少数精鋭で頑張っています(笑)。
その後、社会全体でDX推進の機運が高まったこともあり、「DX関連の専任部署をつくった方がよいのでは?」という声が社内で上がりました。そして2021年7月、介護DX推進室が立ち上がるタイミングで、私も介護DX課へ異動することになりました。
現場での介護スタッフとしての経験は、今の業務においても大きく活かされています。
チャームケアには2015年10月に入社し、チャーム郡山九条で介護スタッフとして勤めていました。2019年1月にチャームプレミア代々木初台に異動になり、その後2020年7月に教育研修課へ移りました。
教育研修課では研修業務だけでなく、ベッドやセンサー類などの介護支援機器の導入も担当していました。
首都圏のホームへの機器導入に携わっていたのは、当時は部長と私のほぼ2名のみ。このときから、本社部門は本当に少数精鋭で頑張っています(笑)。
その後、社会全体でDX推進の機運が高まったこともあり、「DX関連の専任部署をつくった方がよいのでは?」という声が社内で上がりました。そして2021年7月、介護DX推進室が立ち上がるタイミングで、私も介護DX課へ異動することになりました。
現場での介護スタッフとしての経験は、今の業務においても大きく活かされています。
新しい介護機器の導入を前向きに捉える環境づくり
――増澤さんの今後の目標について、教えてください。
介護DX推進化は、今ある介護機器はもちろん、介護機器を使った業務の改善を進めていく部署です。
実際の介護スタッフさんたちが、新しい機器を使い始める際に、できるだけ前向きに使ってもらえるように、部署として対応していければ良いな、と考えています。
業務改善という響きにネガティブな印象を持つ人もいるかもしれませんが、チャームケアが取り組んでいる介護DXの積極導入は、負担軽減につながる業務改善です。
マイナスの印象にならないように、真摯に取り組んでいきます。
よく現場にも足を運んでいるので、見かけたら気軽に声をかけてもらえると嬉しいですね。
私自身は、ホームのためになったり、働きやすくなったりするなら、新しいものも積極的に取り入れていきたい派です。
「こういう機器を導入してほしい」「こういうことをやりたい!」といった、前向きな現場の声を聞かせてください!
介護DX推進化は、今ある介護機器はもちろん、介護機器を使った業務の改善を進めていく部署です。
実際の介護スタッフさんたちが、新しい機器を使い始める際に、できるだけ前向きに使ってもらえるように、部署として対応していければ良いな、と考えています。
業務改善という響きにネガティブな印象を持つ人もいるかもしれませんが、チャームケアが取り組んでいる介護DXの積極導入は、負担軽減につながる業務改善です。
マイナスの印象にならないように、真摯に取り組んでいきます。
よく現場にも足を運んでいるので、見かけたら気軽に声をかけてもらえると嬉しいですね。
私自身は、ホームのためになったり、働きやすくなったりするなら、新しいものも積極的に取り入れていきたい派です。
「こういう機器を導入してほしい」「こういうことをやりたい!」といった、前向きな現場の声を聞かせてください!



