介護職はブランクがあっても仕事復帰できる?

結論からお伝えすると、介護職はブランクがあっても仕事復帰することが可能です。

少子高齢化の影響もあり、介護業界は慢性的な人手不足に悩まされています。
未経験者を積極的に雇用している介護施設が増えていますが、さらなる人材を求めて募集している企業が多数あります。

そこで注目されているのが、かつて介護の仕事に就いていた経験のある人です。
ブランクがあっても、介護の経験や資格を持っていれば、多くの介護施設で歓迎されることは間違いないでしょう。

実際に求人サイトを見てみると、「ブランクありOK」「復職歓迎」と記載されている募集原稿はたくさんあります。

ブランクがあっても、これまでの知識や実務経験を認められ、即戦力として好条件で採用してもらえるケースもありますよ!
 (5093)

ブランク明けスムーズに介護職に復帰するためのコツ

次に、ブランクを経てスムーズに介護職に復帰するためのコツをお伝えします。

介護職の経験があっても、新しい環境に飛び込むのは不安もありますよね。
介護現場に戻る不安を少しでも軽くするために、次の2つのことを意識しておきましょう。

以前の仕事内容を振り返ってみる

過去に介護の仕事に就いていた頃を振り返る時間を作りましょう。

自分が携わっていた仕事内容、ご入居者様のこと、施設内のルールなどを振り返ると、徐々に働いていた当時の感覚を思い出すことができます。

仕事を覚えるためにまとめたメモやノート、業務ルールやマニュアルなどの資料、職場で撮った写真などがあれば、見返してみるのも良いでしょう。

介護の仕事について振り返ることで、ブランクから復職して働く自分の姿をイメージできますよ!

家族に仕事復帰することへの理解を得る

結婚や出産で一度家庭に入った主婦の方が、ブランクを経て再び働きに出る場合、仕事復帰に関して家族の理解を得ておくことも必要です。

復職することで家にいる時間が減る分、旦那様や奥様と家事や子育ての協力をしなければなりません。
独身の方であれば自分さえ納得していれば問題ありませんが、結婚している人、子どもがいる人は事前に共有しておきましょう。

働き始めてからの負担を想定して、仕事と家庭の両立ができる体制をしっかり整えてから、介護職への復帰を目指すことをおすすめします。
 (5094)

ブランク明けでも大丈夫!正しい介護の職場の選び方

どのような勤務先で介護の仕事をするかは、自分の働きやすさに直結します。
ブランクから復職を目指す人の正しい職場の選び方をお伝えします。

無理なく働き始めるために、職場選びのポイントを知っておきましょう。

ブランク・復職歓迎の求人に応募する

求人サイトを見ると、「ブランク有OK」「復職歓迎」といった案件をよく目にします。

このような職場は、ブランクがある人の不慣れな部分を理解して、受け入れ体制を整えていると考えられます。
しっかりとした研修制度があれば、復職先の候補として最適です。

状況によっては、仕事に慣れるまでの間、短時間勤務が可能な場合もあります。
また、最初はスタッフの多い日勤帯のみのシフトで、OJTで手厚く教えてもらえるケースも。

ブランクから復職した先輩スタッフが多く働いているはずですので、悩みを共感してもらいやすく、働きやすい環境である可能性が高いですよ!

今のライフスタイルに合う求人に応募する

職場選びでは、あなたのライフスタイルに合う環境を選択することも大切です。

ブランクがある人の多くは、以前介護の仕事をしていた頃と比べ、ライフスタイルが変わっているでしょう。

そのため、以前の感覚で職場を選ぶと、無理をしながら働くことになり後悔することになるかもしれません。

夜勤が難しいなら日勤のみの職場、家庭がある方は残業が少なめの職場など、自分の状況に合わせて求人を選びましょう。

自分にとって最も働きやすい環境を探すために、ライフスタイルを踏まえて、職場に対する条件を書き出してみることをおすすめします。

パートや時間給社員から働き始める

ブランク明けは、仕事に不慣れな状態です。
はじめからフルタイムで働くのではなく、パートや時間給社員として働くのもひとつの手段です。

パートや時間給社員という雇用形態では、自分の希望の時間帯に働けるので、仕事と家庭の両立を実現しやすくなります。

また、フルタイムよりも短時間のため、体力的に不安な方も安心です。

もちろん、少しずつ仕事に慣れ、家庭の状況が変われば、正社員への切り替えを目指すこともできます。

職場見学で介護施設の環境をチェックする

職場見学が可能な施設であれば、一度自分の目で見ておくことをおすすめします。

職場見学では、介護施設の雰囲気や働く環境を確かめることができます。
実際に、働いている介護スタッフや管理職の姿を見られるので、働く自分の姿をイメージできますよ。

どんな風に働いているか、表情はイキイキしているか、ご入居者様にどんな態度で接しているかなど、できる限りさまざまな部分を見るようにしましょう。

ブランクから復職したスタッフがいるかどうか、質問してみるのも良いですね。
復帰した方とお話できる機会を設けていただけるかもしれませんよ。

※下記の記事でも介護の職場の選び方をまとめているので参考にしてください!

ブランクがある人の介護職の志望動機の上手な書き方

それでは、ブランクがある人ならではの志望動機の書き方についてお伝えします。

ブランクがあることを不利にせず、その間に自分が経験してきたことをアピールしましょう。
自分の状況と近い例を参考にしてくださいね。

子育てで仕事を辞めた人の例

子育てで仕事を辞めた人の例

育児のため介護の仕事から離れていましたが、春から子どもが保育園に通うため、再び介護の仕事に復帰することを考えています。
以前働いてきた介護施設は規模が小さく、ご入居者様と密に関わってまいりました。
今回の復職では貴社のような規模が大きな施設で、より多くのご入居者様のお役に立ち、自分のスキルを高めていきたいです。
小さい子どもがいるため、はじめは時間給社員として勤務させていただき、仕事と子育てを両立したいと考えております。
子どもの手が離れたら、ゆくゆくは正社員として働きたいと考えています。


親の介護で仕事を辞めた人の例

親の介護で仕事を辞めた人の例

私の母親の介護が必要となり、前職のデイサービスを退職しました。
母の介護を経験する中で、認知症ケアの大切さを知り、よりご入居者様とご家族様の気持ちが理解できるようになったと思います。
経験を活かせる環境を探しており、認知症ケアに力を入れている貴社の求人に応募させていただきました。資格に関しては、介護職員初任者研修を取得しています。
前職での経験、母親の介護経験を活かし、ご入居者様とご家族様の気持ちに寄り添った介護スタッフとして貴社の事業に貢献したいと考えています。


別の業界に一度転職した人の例

別の業界に一度転職した人の例

以前から多くの人を支える仕事がしたいと思い、介護の仕事を辞めて、保険代理店のカスタマーサポートとして働いていました。
今回介護業界への復職を考えたきっかけは、半年ほど前に自宅近くに老人ホームができ、時折散歩に出かける職員さんやご入居者様の姿を見たことです。
楽しそうに働く姿を見て、もう一度介護の仕事をしたいと興味を持ちました。
カスタマーサポートで培ったヒアリングスキルと社会福祉士の資格を活かして、生活相談員として働きたいと考えています。


以前勤めていた介護施設に復職する人の例

以前勤めていた介護施設に復職する人の例

以前は人と接することが好きで介護職に就職しました。
しかし特定の人と接するよりも、より多くの人と接して、接客スキルやコミュニケーション能力を高めたいと思いアパレルショップに転職しました。
アパレルで働く中で感じたことは、短時間の接客ではより深いサービスを提供するのは難しいということです。
長期的に同じ人と接することで、本当に目の前の方のために全力を注げるということを、介護業界の外に出てみることで知りました。
以前働いていた頃とは、ご入居者様も変わっていらっしゃると思うので、一からもう一度信頼関係を築き上げ、いち早く貴社にとって欠かせない社員になりたいと思っています。


※介護職の志望動機に関しては、下記の記事でも書いているので参考にしてください!

ブランクがある人が介護職の面接で注意すべきこと

最後に、ブランクがある人が介護職の面接で注意すべきことをお伝えします。

面接では必ずブランク期間のことを質問されるので、次のことに注意しておきましょう。

ブランク期間ができた理由を素直に話す

ブランク期間ができた理由については、素直にお話して大丈夫です。

面接でブランク期間について聞かれるのは、「仕事に対する意欲を確認するため」です。
採用担当者が納得できる理由があれば、ブランク期間が長くても問題にはなりません。

介護業界では、ブランクや経験よりも「働く意欲」「思いやり」が重視されることが多いです。
そのため、素直にブランク期間ができた理由を説明し、今後の働く意欲をしっかりアピールするようにしましょう!

ブランク期間で得たことをアピールする

ブランク期間があっても、介護業界から離れた間に得たものをアピールできれば、マイナスにはなりません。

たとえば、ブランク期間中に資格を取得していれば、大きなアピールポイントになります。
取得した資格を、今後の介護の仕事でどう活かせるかを踏まえ、面接で話すようにしましょう。

また、介護業界以外の仕事に就いた人でも、別の業界で働くことでキャリアを見つめ直す期間になったことをアピールできます。
結婚・出産で家庭に専念した方は、その経験から視野を広く持つことができた、などとアピールできるでしょう。

どのような姿勢で仕事をしてきたか、具体的なエピソードを交えて話すことができれば、ブランク期間があなたにとって必要な時間だったことを説得力を持って伝えられますよ。
 (5095)

無理せず働ける環境を選べばブランクがあっても大丈夫!

今回は、ブランクがある人の介護職への仕事復帰についてお伝えしてきました。

ブランク期間があると、仕事復帰に対してさまざまな不安が生まれます。
少しでも不安を解消するために、まずは自分が働きやすい条件、勤務時間、勤務地、仕事内容などを書き出してみましょう。

また多くの介護施設では、ブランクがある方でも安心して働けるように、教育・研修制度を設けています。

未経験者でもいち早く一人前になれるよう研修を受けられるので、ブランクがある人であれば、すぐに以前働いていた頃の感覚が戻り、即戦力として働ける可能性も高いですよ!

チャームケアでも、教育・研修制度を設けており、これまで数多くのブランクがある方の介護業界への復職を実現してきました。

パートや時間給社員からスタートすることもできるので、少しでもご興味がある方は、ぜひご応募していただければと思います!

関連する記事

関連するキーワード

著者