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介護付有料老人ホームとはどんな施設?

介護付有料老人ホームは、主に介護が必要な高齢者の方が居住するための住まいです。

24時間介護スタッフが常駐しており、洗濯やお掃除などの身の回りのお世話や、食事・入浴・排せつなどの介護サービスが受けられます。
1日のスケジュールはある程度決まっており、ご入居者様にご参加いただける、レクリエーションやイベントの実施も多いですね。

契約方式は「利用権方式」。
人的な介護サービスや、福祉機器(電動ベッドや入浴の機器など)の利用を含め、「その施設を利用する・居住する権利」を契約します。
料金は定額制で、月毎の大きな変動はありません。

※スタッフの配置や受けられるサービスについて詳しく知りたい方はこちら!(↓)

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とはどんな施設?

サービス付き高齢者向け住宅は、略してサ高住(さこうじゅう)と呼ばれています。

サービス付き高齢者向け住宅も、高齢者が居住するための住まいですが、基本的には自立して生活できる高齢者の方向けの住まいになっています。

契約方式は「建物賃貸借契約」となっておりいわゆるマンションの一室を借りるイメージ。
1日のスケジュールは特に決まっておらず、お部屋でご自身で自由に過ごしていただけます。

料金については、基本的には「家賃・管理費」の支払い。

食事や排せつ、入浴など身の回りの介護サービスを受ける際は、別途契約する必要があります。
同じ建物の中に、介護サービスを行う事業所が併設されているケースが多くヘルパーがお部屋へ派遣され、介護を行います。

利用する介護サービスの内容や頻度により料金が加算されるため、場合によっては、月ごとに料金が変動する可能性があります。
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介護付有料老人ホームはこんな方におすすめ

入居する側としては、常に介護が必要な段階に入っている方は、介護付有料老人ホームの方がおすすめです。
その理由について、メリット・デメリットを見ていきましょう!

介護付有料老人ホームに入居するメリット・デメリット

<介護付有料老人ホームに入居するメリット>

  • 24時間体制でいつでも介護サービスが受けられる
  • 法律に基づいて人員の基準があり、手厚いサービスがある
  • 今後、介護度が上がっても対応可能
  • 介護サービスを何種類・何回受けても料金に変動がない
  • レクリエーションがあり、ご入居者様同士の交流ができるため、居室内の閉じこもりを予防できる
  • 1日のスケジュールや食事なども決まっており、専門家の指示に基づいた健康的な生活を送れる

  • <介護付有料老人ホームに入居するデメリット>

  • サービスの基準は介護度が高い方になり、時間が決まっているため、元気な方にとっては自由度が低く、窮屈に感じることも
  • 介護度が軽度の方にはコストが高め

  • 介護付有料老人ホームで働くメリット

    労働者側から見て、「介護付有料老人ホーム」を選ぶメリットはこちら。

    <介護付有料老人ホームで勤務するメリット>

  • 法に基づく人員配置があるので、極端な人手不足に陥りにくい
  • 直接的な介助の仕事だけでなく、レク・イベントの企画もできる
  • 毎日顔を合わせるため、ご入居者様の把握がしやすい
  • 1日のスケジュールが決まっているので時間管理がしやすい

  • 介護サービスにとどまらず、季節のイベントをワイワイと計画したり
    1日の大まかなスケジュールにそって仕事を進めたいという方におすすめです。

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    サービス付き高齢者向け住宅はこんな方におすすめ

    入居する側としては、介護度が高くなく、
    常時介護は必要ないものの、独居の延長でときどき誰かの力を借りたい方におすすめです。


    その理由について、メリット・デメリットを見ていきましょう!

    サービス付き高齢者向け住宅に入居するメリット・デメリット

    <サービス付き高齢者向け住宅に入居するメリット>

  • アパートの一室に住む感覚で、自由に生活できる
  • 一人暮らしよりも、日々の相談・介助を頼める人がいるので安心
  • 必要な介護サービスだけを自分で選ぶことができる

  • <サービス付き高齢者向け住宅に入居するデメリット>

  • ご入居者様同士の交流が少ない場合が多い
  • 運営会社や施設によりサービス内容が異なり、24時間サービスが受けられないこともある
  • 介護サービスをたくさん依頼するとコストがかかる
  • 身体状態により、手厚いケアが必要になった場合は退去の可能性あり

  • 今後より介護が必要になった場合に、再度引っ越しをせざるを得ない状況になることもあるのが
    サービス付き高齢者向け住宅の最大の懸念点です。

    サービス付き高齢者向け住宅で働くメリット

    働く側が「サービス付き高齢者向け住宅」を選ぶメリットはこちら。

    <サービス付き高齢者向け住宅で勤務するメリット>

  • 実態として、介護度が軽度の方が多い
  • その方と一対一で、時間を区切ってサービスを提供できる
  • 依頼された介助を行うので、シンプルで分かりやすい
  • 介護ニーズの高い時間だけ人員を増やすなど、柔軟に人員配置できる

  • シンプルに、介護サービスを目の前のおひとりの方のために行いたい方におすすめです。

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    介護施設を決めるポイントは、希望に優先順位をつけること

    介護付有料老人ホームとサービス付き高齢者住宅は、制度や法律の違いはもちろん、運営会社によって提供しているサービスや価格帯が異なるため、ホーム探しや見学に行けば行くほど、分からなくなってしまいますよね。

    入居を決断するおすすめの方法は、自分が譲れないと思う条件に優先順位をつけること。

    ホームの見学を重ねると、価格やサービス、環境など、さまざまなことがわかります。
    条件をすべて並べた上で、「ここのホームは10個の条件のうち、5つは満たしているな」「ここなら、ゆずれない条件はすべて叶いそうだ」というように考えていくと、少しずつ絞り込むことができますよ。

    まとめ|違いを知って、ご自身や家族に合ったホームを選ぼう

    介護付有料老人ホームとサービス付き高齢者住宅の違いについて、メリットやデメリットをお伝えしてきました。

    今は元気で介護の必要がなくても、今後のことを考えると、どのような形態の住まいが良いかを決めるのは本当に難しいもの。

    制度が複雑な中で、ご本人・ご家族様の希望もあり、100%望み通りにしようと思うと、想像以上のコストがかかることもあります。

    場合によっては、そのホームが「終の棲家」となります。
    優先順位を守り、「自分がどうしたいのか」の軸を大切に。


    ホームの違いについて情報を集めた上で、経済面・生活面ともに納得がいく選択ができるといいですね。

    この記事の監修・アドバイザー

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    大野世光(おおのひろみつ)

    2017年10月1日、株式会社チャーム・ケア・コーポレーションに入社。
    介護系大手企業でスーパーバイザーなどを歴任し、チャーム・ケア・コーポレーションのホーム長を経て、教育研修室にてスタッフの教育を実施。
    2022年7月から、教育研修部副部長 兼 介護DX推進課長に就任。
    介護支援専門員資格、社会福祉主事任用資格を所持。

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