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IT系企業から介護業界のシステム担当に転職

──竹内さんの経歴について教えてください。

竹内:
チャームケアに2010年4月に転職してきて、10年になります。
前職は介護業界ではなく、IT系の会社で働いていました。

配属当初は情報システム課がなく、経営企画課の情報システム担当という位置づけで、現:情報システム課の青木課長とふたりきりでした。

事業拡大に合わせて、情報システム担当の仕事が増えてきたこともあり、2013年、情報システム課となりました
現在では、7名が活躍しています。

介護職からの異動で情報システム課へ

──続いて、亀井さんの経歴について教えてください。

亀井:
​僕は2016年新卒としてチャームケアに入社しました。
介護職として採用され、チャーム尼崎東園田で3年8ヶ月ほど勤務し、2020年1月から本社の情報システム課へ異動になりました。

──情報システム課への異動は、ご自身で希望を出されたのですか?

亀井:
いえ、自分で異動の話を出したのではありません。
実は、僕自身が体調を崩してしまい、夜勤に入れる回数が減ったり、介護現場での業務が難しくなってしまったんです。

今後どうしようかと、ホーム長に相談したところ、「本社への異動を考えてみるのはどうですか?」と提案をいただきました。

僕自身は、ずっと介護現場で働くつもりでしたし、本社への異動は、役職を経験した方が行くものなのかなと漠然と思っていたので、「そういう道もあるんだ」と、目からうろこの話でしたね。

「働かせていただけるのならお願いします」とお返事をしたところ、「ぜひウチの課へ」と2つの課がお声をかけてくださり、双方の課の責任者とお話をさせていただき、情報システム課を選択しました。

竹内:
亀ちゃんがうちに来てくれてよかったよ!(笑)
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介護スタッフからIT、専門知識ゼロで未経験スタート

──そうだったんですね!何かIT系の知識をお持ちだったのですか?

亀井:
いや、一切知識はありませんでした…。(笑)
大学は法学部で、論文を書くのにワードを使ったくらいです。
本当に仕事が務まるのだろうかと、話を聞く前は不安でした。

ですが、青木課長も情報システム担当になったとき、前知識や専門資格があったのではなく、ゼロから学んで、積み上げていったというお話を聞き、チャレンジしてみようという気持ちに。

僕はイチからしっかり教えてもらいたい派なので、情報システム課には、未経験からスタートした方が多いと聞いたのも、この課を選んだ決め手のひとつです。

【新卒・中途】チャームケアに入社を決めた理由

──チャームケアに入社を決めた理由を教えてください。

竹内:
転職先を探していた当時、私と面接をしてくれたのが、現在は総務課にいる古賀課長と、現上司の青木課長でした。

面談をしている間に「ああ、ふたりとも本当に良い方だな」と感じ、人がすごく良かったというのが決め手でした。

仕事は、どんなことをやるかも大切ですが、「誰とやるか」も、とても重要ですからね。

※古賀課長のインタビュー記事はこちら!(↓)
亀井:
僕も「人がいい」はすごく共感します。
決め手はやっぱり「人」だったので。

僕の場合は、特に業種を絞って就活をしていなかったので、いろいろな説明会に参加して、良い会社を探そうと考えていました。

就活イベントに参加していたとき、チャームケアの人事担当の枝松さんに「ちょっと話を聞いていかない?」と声をかけられたのがきっかけだったんです。
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新卒向けの就活イベントが入社のきっかけに

──学生さん向けの合同説明会ですね。そのときのこと、詳しく聞かせていただけますか?

亀井:
正直、声をかけられたときは、介護業界にはネガティブなイメージがあって「介護か~…、どうかな~…」という感じだったんです。
時間があったので聞いてみようと思ってブースへ行きました。

会社説明を受けたあと、自分が考えているネガティブな部分について、「実際はどうなんですか?」と思い切って質問してみたんです。

採用担当の枝松さんが、特に言葉に詰まる様子もなく、スラスラと包み隠さずに話してくださって。
「いろいろあるけど、ウチのスタッフはみんな笑顔で働いてるよ」とニコッと言ってくださいました。

当時、介護施設に関する良くないニュースが話題になっていたこともあって、後ろめたい様子とか、聞かれたくないっていう雰囲気を出されるかな?と思ったのですが、まったくそんな顔をされず、オープンな対応だったので、かなり衝撃でしたね。

興味がわいたので、インターンシップに参加して、5・6箇所のホームでイベントのお手伝いを体験しました。
働いている方たちも、他の採用担当の方も、全員いい人で、みんな好印象だったので驚きました。

加えて、僕が投げかけた質問に対しても、自分の言葉で返答してくださるんです。
マニュアル通りみたいな、業務的な受け答えではなくて、僕個人に伝えてくれていると感じ、入社を決めました!

竹内:
いいこと言うやん!(笑)

ホーム見学時と変わらない対応。入社前後のギャップなし!

──入社後に想像していたイメージとギャップはありましたか?

亀井:
ギャップはまったくなかったですね。
配属先のホーム長もスタッフも、すごく話しやすかったです。

入社2・3年目でリーダーになっている方もいるし、新卒入社のスタッフも多く、年齢が近い先輩もいるから働きやすい環境です。

同期は約30人いて、研修で定期的に会えましたし、お互いどう頑張っているか、話ができて励みになりましたよ。

先輩からかけていただいた言葉で印象的だったのが、「これから会社の力になるあなたたちのことを、頑張って育てていきたい」という言葉。
入社時期に関わらず、みんなに昇格の可能性があると示してくださったんです。

年功序列の会社組織には抵抗がありました。
だからこそ、チャームケアのように、自由な社風が自分には合っていたなと感じています。
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情報システム課のミッションは、間接的に介護スタッフを支えること

──情報システム課のミッションについて教えてください。

竹内:
情報システム課は、介護の現場で活躍するスタッフたちがより働きやすい仕組みをつくるための間接部門。

技術を駆使して、介護現場や営業部のサポートをすることがミッションです。


超高齢化社会では、働ける人口がどんどん少なくなっていく見込み。
どれだけ仕事を効率化できるか、ということに重点を置いています。

介護記録の電子化なども、IT技術のなせるワザですね。
現在チャームケアの申し送りはiPadで行っていますが、昔は紙とペンを使ってアナログで行っていました。

※「介護記録の電子化」の立役者、介護事業部課長、坂田さんに取材した記事はこちら!(↓)

ご入居者様と介護スタッフの安全を守る仕事

──これまでのお仕事の中で、印象に残っている具体的なエピソードをひとつ教えてください。

亀井:
僕が異動してきていちばん最初に担当したのは、防犯カメラ関連です。
約60ホーム、すべてに防犯カメラを設置し、管理しています。
大型施設には、1ホームにつき30台以上設置されています。

不審者の侵入防止など、防犯の観点ではもちろん、例えば、ご入居者様がおひとりで転倒されてしまった際など、どのような状況だったのかを確認するためにも使われます。

ご入居者様の認知の状況などで、正確に把握できないケースもあります。
ご家族様への説明が必要になったとき、ホーム長や課長からの要請に基づいて、データを用意しています。

ご入居者様に安全に過ごしていただくための見守り機能と同時に、介護スタッフたちをしっかり守るためにも、欠かせない重要なものですね。
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テレワーク(在宅勤務)を情報システム課が主導

──最近も大きな仕事があったとお聞きしました!

竹内:
コロナウィルスの影響により、本社勤務のスタッフなど、在宅勤務が可能な職種に限ってリモートワークを急遽実施することになったんです。

テレワークの企画や、物品の手配、パソコンのセットアップなど情報システム課の主導メンバーが活躍。
朝から晩まで必死に対応し、短期間で環境を整えました。

リモートワーク用の回線のセキュリティを基準値を満たす強度にしたり、かかるコストの計算、各部署やホームへ機材の準備・配送、機材の使い方についての問い合わせ窓口の設置・対応まで…

大変な仕事でしたが、見事にやりきっていました。
同じ課のメンバーとして誇らしいですし、尊敬しています!

介護現場で頑張っているスタッフをサポートするために

──仕事をする上で、他にも心掛けていることはありますか?

亀井:
僕自身は、介護スタッフとして現場を経験しているので、「現場で頑張ってくれているみんなのために」という思いが強いです。

ご入居者様のケアに、スタッフが全力で集中できる環境作りをサポートするために、仕事に取り組んでいます。

竹内:
私は逆に現場出身ではないので、亀ちゃんのような現場出身の人の話は、本当にためになります。(笑)

介護業界には、もはやIT技術の導入は欠かせません。
チャームケアと同等規模の同業他社では、もっとIT化が進んでいて、ツールを充実させているところもあります。

居室数だけではなく、業務効率化の面でも、「追いつけ追い越せ」で、大企業以上にならなければいけません。

現在、ある分野で顔認証の機能導入を検討しています。
新機能やツールがどんどん開発されますので、常に興味をもって、注視することを心掛けています。
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アイディアが気兼ねなく言える社風、体調に配慮してくれる優しさ

──お二人の考える、チャームケアのよいところは?

竹内:
意見やアイディアが気兼ねなく言える、風通しの良さ。
「こういうことをやってみたい」と発言しやすい環境だという点ですね。

実際に導入するとなると、会社の優先課題やコストの点で、制限があるのは当然のことなのですが、思いつきを気軽に言える雰囲気ですよ。

亀井:
本当に人が良くて、誰にでも相談しやすいこと。
僕自身の体調が悪くなったときも実感しました。

女性スタッフが妊娠したときも、今まで通りの介護職の仕事が難しければ、事務所の中でできる季節のイベントの小物作りをお願いするなど、調整や気遣いがありました。

育児休暇の取得はもちろん、それまでの間も結構大変なので、配慮をしていましたね。

「体調に配慮した対応をしてもらって感謝した」という方は、同期や先輩にも何人もいらっしゃるので、特別扱いされている感じではなく、ごく普通のことですよ。

※青木課長の奥様でもある、統括リーダーの青木さんに産休・育休について詳しくお聞きしたインタビュー記事はこちら。

これからの目標や意気込みについて

──最後に、これからの目標を教えてください!

竹内:
シンプルですが、いいものを作って人に喜んでもらいたいです。

テレワークでもそうでしたが、自分たちが作ったもので仕事が成立するのを見ると、「こうやってバックヤードで支えていくんだ!」と実感します。

会社がどんどん新しい目標を目指すので、まずは目の前のことをこなすのに必死ですけどね(笑)。

業者さんの提案通りに安いものを導入するとか、ただ決まったことを作業的に行うだけではなくて、その設計など細かい部分まで深く考えられるように、スキルを磨いていきたいです。

そして、スキルや仕事を引き継げるように、後輩を育てていきたいと考えています
だから、亀ちゃんよろしくね(笑)。

亀井:
はい…頑張ります(笑)。
情報システム課に異動になってから、まだ半年も経っていないので、知識はまだまだ足りません。
まずは、専門的な知識を深めていくことが最優先です。

ホームのスタッフから、システムについて問い合わせを受けたとき、求めていることに対して、バシッと的確な答えを出せるようになりたいですね。

いつかは「亀井さんに聞けばなんでもわかるよ」と言ってもらえる、そんな頼られる存在を目指したいです!

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