介護業界のつながりで転職

──荒谷さんがチャームケアに転職された理由を教えてください。

入社は2020年1月で、入社から半年ほどでホーム長をさせていただいています。

転職のきっかけは、仕事で知り合った方からお声がけいただいたことです。
介護業界で働いて21年目で、これまで1社目で4年、2社目で15年も経験してきました。

チャームケアに転職したのは、経営の土台がしっかりしていることが大きな理由です。

東証一部上場で、収益モデルが確立されているので、安定して働ける会社だと感じ入社を決めました。

介護業界は、経営に浮き沈みがある業界で、会社が買収されたり事業が縮小したりというのはよく起こります。
これまで、介護に関するあらゆるサービスに携わってきて、サービス内容によっては収益が得られにくいケースがあると知りました。

特にここ数年、コロナ問題が深刻で、在宅介護、ショートステイ、デイサービスなどはご利用者数が少なくなり、収益モデルが崩れてしまっています。

チャームケアは訪問型ではなく、入居型のホームを運営しており、比較的安定しているといえます。
また、高級ラインの有料老人ホームのため、ご入居者様からの人気も高く、これからも経営基盤は揺るがないだろうと考えました。

実際、お給料もしっかりといただけています。
特に賞与は、利益を従業員に還元してくれている感覚がありますよ!

働く上で、会社と自分がマッチすることが大事です。
社長の打ち出す方針に惹かれたことや、ホームが立派な建物で、気持ちの良い職場環境であることも魅力的でしたね。
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過去のすべての経験が今に活きている

──チャームケアに来られる前は、どのようなことをされてきましたか?

以前の職場では、主に、訪問入浴や在宅でのご入浴をサポートする仕事をしていました。
高齢者の方にとって、今回が「最後のお風呂」になることも十分にありますので、いかに気持ちよく入浴していただくかが本当に大切です。

現場でのそうした姿勢が認められ、全国を研修で回って、訪問入浴を教える立場を経験してきました。
その経験は、現在のホーム長の仕事にも活かされています。

介護業界で働く以前は…、若い頃からちょっと変わった経験をしてきましたね。
自転車で世界を旅したり、マザーテレサが作ったマザーハウスという施設でボランティア活動をしたり、ディズニーランドで働いたこともあります!
いずれも人と関わる貴重な経験でしたね。

チャームケアは業界の中でも安定しているのが魅力

──チャームケアと介護業界他社との違いを教えてください。

チャームケアは、高級ラインの有料老人ホームとはいえ、チャームプレミア深沢の周辺の同等の介護施設と比べると、実は費用は抑えめです。

他社の老人ホームでは、オプションで追加料金がかかるサービスもありますが、チャームケアは基本的にオールインワン価格です。
費用対効果の良いサービスを提供しているという印象です。

ご入居者様にとってメリットが多く、チャームケアが人気である理由のひとつです。

また、新規ホーム開設に計画性があり、地に足がついた経営ができています。
実は、前職の企業は、新規施設を立ち上げ全国展開を意識していたのですが、人材が足りず一変縮小の方向になってしまいました。
そういったリスクを感じさせない堅実さがありますね。

また、現場と本社の垣根がないのも特徴です。
企業規模が大きくなりすぎると、介護現場と温度差が生まれることが多いのですが、チャームケアは本社が現場のことをよく理解してくれています。
本社スタッフと現場スタッフが近しい存在で、同じ方向を向いて進んでいます。

チャームケアは、スタッフへのきめ細かなサポートが手厚く、環境整備や、課題解決がすごく早いんです。
例えば、なにか疑問があれば、教育研修室に質問すればすぐに対応してくれます。

発展途上の会社だからこそ、変化に対応して小回りが効くのかなと思っています。
※入社1、2年でも、介護記録システム・社内研修の進化を感じられると語ってくださった、チャーム西宮上ヶ原のホーム長、西村さんの記事はこちら!

介護記録のデータ管理など、より良い環境作り

──他の企業に比べてチャームケアが優れていることを教えてください。

労働環境の改善に力を入れていることです。

例えば、スタッフ全員が、ひとり1つタブレット端末を持って仕事をしており、介護記録はすべてタブレット内で確認できます。
研修の時点で支給されるので、使い方に慣れるのはもちろん、学べる環境が整っていることも新人さんにとっては嬉しいですよね。
紙の書類がどんどん電子化され、タブレット上で完結するため、業務がスムーズになりました。

他にも、介護にデータを活用する取り組みは大きな変化です!

ホーム内にセンサーが設置され、ご入居者様の心拍や睡眠時間、お部屋の温度や湿度、お手洗いへ入られた時間などがわかるようになりました。
従来、夜間の見守りは何か変化があればすぐスタッフがお部屋に駆けつけていましたが、データがとれるようになってからは、まずはデータで状況を把握した上で駆けつけるという仕組みに変わりました。

顔色が悪くないか、普段のご様子と変わらないかなど、人間が確認すべきことは従来通りスタッフが対応します。
ですが、心拍など機械で確認する方が正確なこともあります。
ご入居者様のご体調やご様子を踏まえて対応でき、スタッフの負担軽減に大きく貢献した設備投資です。

設備投資に対する国からの補助金もあるのですが、申請は複雑で知識がないと難しいものです。
もれなくクリアするためには、会社のバックヤードが整っていなければいけません。
チャームケアは本社組織の基礎が確立されているため、その点も安心ですね。

長年、介護業界にいたからこそ、設備投資により現場の疲弊を解消できるのは素晴らしいと感じますね。
※チャームケア全社の介護記録システムを一新した坂田さんの記事はこちら!
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無資格・未経験の方を積極的に採用!

──チャームプレミア深沢のスタッフはどんな方が多いでしょうか?

チャームプレミア深沢には、現在53名のスタッフがいます。

以前まで、スタッフのうち60~70%が派遣社員でしたが、自社雇用の比率を高めるべく改革しました。
具体的には、無資格・未経験の方を少しずつ採用、育成してきました。

チャームケアでは、介護の資格取得にかかる費用を会社が負担する資格取得支援制度があります。
最初は時間給社員で入社していただき、実務経験を積んで資格を取得して、正社員になった方がたくさんいますよ。

新卒入社のスタッフも、2020年に2名、2019年に3名配属されました。
こんなにいい子がなんで来てくれたんだろう!?と驚くほど、みんないい子です(笑)

それに、新人さんに仕事を教えることで、既存のスタッフの成長の場にもなりました。
新しい風が入ってきて、既存スタッフも成長できる。双方にとってメリットがたくさんありましたね。

採用においては、責任感や熱意、高齢者の方に対する気持ちを重視しています。
スタッフ全員が一つの目標に向かっていくことができるよう、共通した志や熱意をもってもらうために、私自身が働く姿で示し、みんなでいいホームを作っていきたいです。

介護の適性は「おじいちゃん・おばあちゃん子」

──介護の仕事はどのような方が向いているでしょうか?

介護の仕事に向いている人といえば、おじいちゃん・おばあちゃん子です!(笑)

今までの生活環境でご年配の方と触れ合っていると、介護の仕事だからといって必要以上に構えず自然にできるんです。

「介護をしてあげる」というような、上から施す立場ではうまくいきません。
「おじいちゃん、おばあちゃん、かわいいな」と、親しい間柄のような感覚が持てる人、一緒に楽しく過ごせる人が特に伸びますね。

ディズニーランドで働いていた経験が、介護に近いんです。お客様の期待の「ちょっと先」をいかに実現するかが大事です。

もちろん、ホームの外観や内装、サービスが行き届いているのは当然のこと。
支払っている料金と受けられるサービス以上に、人が期待をしていることを少し越えていくことが喜ばれるポイントなんですよね。

介護という仕事を意識しすぎると、どうしてもご入居者様からも遠慮や、申し訳ないという気持ちが生まれます。
なので、スタッフ自身が楽しんで、「あなたと一緒にいたいからいるんだ」というスタンスでいることが大切ですね。
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介護職は人生のエンディングを作る仕事

──学生さんや若い方へのメッセージをお願いします。

介護職は、人生のエンディングを演出できる仕事です。

人生の最後、老人ホームに入居される方の9割は、本当は「我が家にいたい」と思っていらっしゃいます。

ですが、終の棲家として、チャームケアを選んでくださったということに感謝し、エンディングを幸せな気持ちで迎えていただくために、私たちがいるんです。

自分たちが人生のエンディングを彩るお手伝いができると思うと、すごくやりがいのある仕事ですよ。

介護の仕事は、「自分はできる」という慢心から失敗が起こりやすいんです。
ご入居者様のご体調が変わるタイミングはいつかわかりませんし、常に気づきをもって働かないといけません。

ですので、経験や資格があるから必ずしも有利というわけではないんです。
介護職の経験がおありの方は、過去にとらわれず情報をアップデートしていけば、常に現場で求められる存在でいられますよ。

誰もが最初は、無資格・未経験です。気にせずに飛び込んできてくださいね!

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