障がい者雇用制度を活用し入社

──自己紹介をお願いします。

工藤:
チャーム奈良三郷の工藤孝次です。
2018年4月入社で、現在5年目です。

越田:
人材開発課、課長の越田直司です。

工藤さんの経歴を私からお話しさせていただきます。
工藤さんは奈良東養護学校を卒業し、奈良県の雇用政策課から、実習を経てチャームケアに入社されました。

現在、チャームケアでは障がい者雇用を積極的に進めています。
奈良県のホームでは、他にもチャーム郡山九条で受け入れ実績があります。

工藤さんはなぜチャームケアに入社したんでしたっけ?

工藤:
僕は養護学校を卒業したら、すぐに働いて家を出たいと思っていたので、一生懸命仕事を探しました。

本当は農業に興味があったんですが、探してみると僕がイメージしていた農業の仕事とは少し違う気がしたんです。
料理全般や掃除が得意なので、学校の先生からチャームケアを紹介していただき、ホームで実習をしました。

越田:
初めて実習をした時に驚いたことはありましたか?

工藤:
登りにくいところでびっくりしました(笑)。

越田:
ああ!たしかにそうですね。
奈良三郷は、山の上にあるホームなんです。
動画で見てもらうとわかりやすいんですが、スタッフは出勤の度に、50段くらいのものすごく急な階段を登らないといけないんです(笑)。
そういった立地にびっくりしたんですね。

チャーム奈良三郷

工藤:
そうですね。インパクトが強かったです。

越田:
ホームの雰囲気はどうでしたか?

工藤:
広い空間でゆとりがあるところだなと思いました。

※チャーム奈良三郷についてはこちら!

介護業界は馴染みがあった

──仕事にはすぐ馴染めましたか?

工藤:
姉が介護の仕事をしているので、仕事内容や雰囲気については聞いたことがあって、馴染みがありました。

奈良三郷の先輩たちは、初対面から印象がよく、とても温かく迎えてくださったので、スムーズに溶け込めました。

越田:
先輩スタッフは何歳くらいの人でしたか?

工藤:
30~40代の先輩が多かったと思います。
入社当時は僕が一番若かったです。

入社して1ヶ月半くらいは、先輩についてもらい、仕事を教えていただきました。
今は基本全て一人でやっています。

越田:
1ヶ月半で独り立ちしたのは、すごいですね。
仕事を覚えるのは大変じゃなかったですか?

工藤:
周りの先輩たちには、「早いね」「頑張っているね」と言われましたが、自分では普通だと思っています。

越田:
確かに、自分では自分のことしかわからないから、比較できないですよね。

※工藤さんと一緒に働くスタッフのインタビュー記事はこちら!
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ホームの清掃を担当

──普段の仕事のスケジュールを教えてください。

工藤:
僕は基本、9時から16時までの勤務です。

まず、9時に出勤した後は、更衣室と洗面台、1階の食堂のゴミ集めから始まります。
ゴミを集めている時に、袋がいっぱいになったらゴミ庫に運ぶのも僕の仕事です。

その後は1階の掃除、2~4階の居室の掃除やシーツ交換と続きます。

越田:
普段何人でホームの仕事をしているんですか?

工藤:
他の生活補助スタッフの方もいて、基本3人で分担しています。

越田:
3人でホーム全体の掃除をするのは体力的にキツくないですか?

工藤:
僕は体力には自信がある方なので、そこは問題はありません。
スタッフの人員が足りない日があると、事前に次の日の分の掃除を前倒しでやることがあって、そんな日は仕事が多く、あれもこれも…と精神的にしんどくなってしまうこともあります。

※生活補助スタッフの方のインタビュー記事はこちら!

失敗からとことん学んでいくスタンス

──働いていて、失敗したことはありますか?

工藤:
僕は好奇心が旺盛で、失敗してもどうにかなるだろうというポジティブな性格です。
なので、とことん失敗して、とことん学んでいくというスタンスなんです。

でも一度、掃除中にご入居者様の私物のガラスのティーポットを割ってしまったことがあって…。
どうしたらいいかわからず、頭が真っ白になりました。

越田:
その時はどんなふうに対応したんですか?

工藤:
先輩スタッフに相談して、一緒に破損申告書を書いてもらいました。

その後はしっかり失敗から学んで、ガラスなどの壊してしまう可能性のあるものは、安全な場所に移動させてから掃除したり、それ自体に触れないようにしています。

越田:
失敗から学んでいますね。すごい!
では、他に苦手なことがあったら教えてください。

工藤:
あまり苦手とかは考えないようにしているんですが、強いて言うなら、僕は他の人とコミュニケーションを取るのが難しいタイプです。
特に、誰かに報告するのが苦手なんです。

越田:
今、しっかりお話ししていただけていますが、報告が苦手というのは具体的にどういう意味ですか?

工藤:
インタビューのように、話題や質問を提供してくださることに対して、答えていくのは問題ないんです。
自分からの発信として報告しなければいけない場面になると、言葉が出てこず、ぐっと止まってしまうんです。

越田:
なるほど。そうなんですね。
自分の苦手についてわかっておくこと、周りに知っておいてもらうこと、これは働く上でとても大事なことですね。
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ご入居者様とのコミュニケーション

──お仕事中に、ご入居者様とお話しされることもありますか?

工藤:
僕は掃除をするのが仕事なので、自分からご入居者様に関わることはないですが、居室の掃除中にご入居者様から話しかけられることはよくあります。

越田:
どんなことをお話しされるんですか?

工藤:
何かをお願いされることもあれば、世間話や思い出話をされることもあります。

掃除をしながら手を止めずに話すのは少し大変ですが、楽しいです。
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子どものような無邪気さと柔軟さとともに

──今後の目標を教えてください。

工藤:
僕は、子どものように先入観や固定概念を持ちすぎない大人になりたいんです。

子どもって柔軟で無邪気に遊んでいますよね。
よく甥と姪を見ていて、柔軟性や無邪気さを大切にしたいと思いました。

越田:
仕事で言うと、新しい仕事を頼まれた時に、やったことがないから断るのではなく、なんでもチャレンジしてみる、そんな感じでしょうか?

工藤:
そうですね。
大人になるにつれて、「経験がものを言う」みたいなことってあると思うんですが、経験がないことにもチャレンジしていきたいです。
でも、僕も大人なので、自分の責任の取れる範囲でチャレンジしていきたいですね。

越田:
なるほど、「自分の責任の取れる範囲」ですね!
大人と子どものいいとこ取り、みたいな感じですね。

これからも応援しています!

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