経験を活かしてリスクマネジメントに注力

──古川さんのこれまでのご経歴を教えてください。

現在、リスクマネジメント室の副室長をしています。

チャームケアに入社したのは約1年前、ちょうどコロナが出始めた頃です。
それまでは銀行に34年間勤務しておりましたので、介護業界に関する知識はほとんどありません。
銀行での勤続年数の半分以上は住宅ローンの専門部署におり、ローン審査、組織のトラブル、お客様の緊急対応などの経験を積んできました。
そのため、組織全体のリスク対策に関しては知見があり、今のリスクマネジメント室の仕事でも、これまでの経験を活かせています。

介護施設での新型コロナウイルス対策に注力

──リスクマネジメント室の仕事内容を教えてください。

リスクマネジメント室の役目は、トラブル対応をはじめ、問題が起きないよう対策を練って現場に落とし込むことです。
特に今は、新型コロナウイルス対策をメインに動いています。

具体的には、マスク、フェイスシールド、手袋、ガウンといった物の使い方や替えるタイミングなど、教育研修室と協力しながら指導にあたっています。

私は、個々のホームへの対応というよりも、近畿圏全体のホームのコントロールを担っています。
感染疑いの人が出た場合どうするべきか、数々の対応を経てマニュアル化してきました。

まずは感染者を出さないこと、そして感染者の早期発見・対応が何よりも大切なので、手洗いやうがい、手指消毒など、やるべきことを徹底的にやるよう指導しています。

※協力してコロナ対策をしている教育研修室に関する記事はこちら!

コロナ感染者が出た際に適切な対応を

──実際にコロナの感染者が発覚した場合、どのような対応をしているのか教えてください。

日頃から、スタッフ・ご入居者様ともに、発熱や風邪症状などがないか、健康状態をこまめに確認することが大前提です。
それでも感染者が出てしまった場合は、まずは保健所の指導を仰ぎ、ホーム全体の消毒作業を行います。

ただ、現在は保健所が手一杯の状態。
感染者本人への連絡は早い段階で来たとしても、勤務先には数日後に連絡が入ることもあるんです。

そのため、スタッフの感染が分かった際は、積極的に保健所との接触をはかることもあります。

感染者が出たときは、いかに早期発見をして拡大させないかが大切です。
待ちの姿勢ではなく、攻めの姿勢でスピーディーに対応しなくてはなりません。

対応が遅れることによって、クラスターが起きる確率が上がってしまいます。
本来隔離しないといけない濃厚接触者を把握できていなかったり、適切な消毒作業ができていなければ、問題は大きくなってしまいますからね。

──ご入居者様がコロナに感染した場合は、どのような対応をしているのか教えてください。

コロナに感染されたご入居者様に関しては、病院に入院することになります。
そのため、ホームとしてやるべきことは、濃厚接触者の対応です。

濃厚接触者に該当するご入居者様には、担当するスタッフを限定したり、ゴミ箱を分けたりと、教育研修室と協力してオペレーションを組んでいます。
このような取り組みのことを「ゾーニング」といい、感染拡大防止を図るために重要です。

スタッフが濃厚接触者になってしまった場合、2週間隔離をしなければならないので、近隣のホームからヘルプのスタッフを手配できるよう体制を構築します。

コロナ感染が分かったホームでは、勤務しているスタッフ全員に、早い段階で提携の医療機関でPCR検査を受けていただくようにしています。

また、なるべく早く、ご入居者様のご家族様、そして取引業者の方々に感染状況をお伝えすることも大切です。
ご入居者様のこと、ホームの状況、即座にPCR検査を受けていただく用意があることを伝えています。

現場の介護スタッフの努力のおかげで感染者数は抑えられている!

──現在のチャームケアのコロナ感染の状況について教えてください。

現場で頑張っている介護スタッフのおかげで、なんとか感染者数は少ない状態で推移しています。

定期的にホームを巡回する機会があり、ホーム長やスタッフとお話させていただくのですが、本当によくやっていただいていると思います。

介護施設内で感染対策を徹底していても、外出先や家族間でクラスターが起きる場合もあり、職場から離れるといくらでもリスクはあります。

そんな中でも、感染者数を少なく抑えられているのは、各スタッフが感染しないように責任感を持った行動ができているからです。

コロナ禍では、消毒など神経を使うことが多々あり、普段よりもストレスがかかる大変な状況です。
日々精一杯仕事に取り組んでいただいているスタッフの姿を見ると、私も頑張らないとと前向きな気持ちになれていますよ。

現場で頑張っているスタッフをサポートしていくのが大切

──リスクマネジメント室としてこれからの目標を教えてください。

ご入居者様、ご家族様、取引業者さんの対応はもちろん、現場で働くスタッフが安心して働けるようサポートしていくのが大切です。
不安があるのは当然のことなので、我慢せず、気軽に今思っていることを話していただける関係性を構築しなければなりません。

以前、感染者が出たホームで働いているスタッフから、「家族に持病があるので、もし自分が感染していたらと思うと怖くて自宅に帰りたくない」という相談を受けました。
そういった方には、その場でホームの近くにあるビジネスホテルを手配しました
もちろん、会社の経費で宿泊していただきますよ。

当日または翌日には、PCR検査を受けていただき、陰性だと分かれば安心して自宅に帰れるようになります。
このコロナ禍で不安な中、日々ホームで働いてくれているスタッフに対して、会社ができることはすべてしてあげたいという想いですね。

ホームに行くときは、スタッフのことを気にかけ、「いつでも不安なことがあれば言ってくださいね」と伝えています。
裏方として、これからも現場で頑張っているスタッフをサポートしていきたいです!

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